カテゴリー「ガーデニング」の記事

2015.09.04

ローズガーデンをつくる No.28 妖精の女王とレディ・ユーナ

Una

  2012年秋に購入したLady Una レディ・ユーナは淡いピンクのロゼット咲きの中輪です。 房咲きなのですが、たった1輪でも絵になる清楚でしかも華やかさも兼ね備えたバラです。そんなに大きくならないので私の庭ではクライミングローズのマダムアルフレッドキャリエールの手前に植えてあります。

  木村卓功さんが2011年に発表したバラなのですが、四季咲きでグレープフルーツのようなさわやかなフルーツの香りが特徴です。バラとひとくちに言っても、その香りはバラごとに全く異なります。このバラの香り、独創的で素晴らしいのです。我が家のどのバラとも異なる香りに本当に驚きました。病気にも強いので初心者にも育てやすく良いこと尽くめですね。

  バラの家から購入できます。即納 【バラ苗】 レディユーナ (Sh淡桃) 国産苗 大苗 6号鉢植え品
  

  ところで、このバラの名前は16世紀英国の詩人、Edmund Spenser エドマンド・スペンサーがエリザベス1世にささげたThe Faerie Queene 「妖精の女王」に登場するレディ・ユーナから名づけられたそうです。赤十字の盾を持つ騎士と共に龍退治に出かけるのですが、騎士はとらわれてしまいます。そこにあらわれたのがアーサー王だったのです。アーサー王のおかげで助かった騎士は龍を倒し、めでたくレディ・ユーナと結ばれます。

  騎士たちの冒険物語として親しまれており「ナルニア国物語」にも影響を与えた作品ですが、いたるところに寓話がちりばめられており、それらを理解するのは簡単ではありません。


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2014.05.12

ローズガーデンをつくる No.26 ジェネラルジャックミノー

Jacqueminot1

  私の庭に咲く4種類の赤紫のバラのうちの一本です。いかにもバラといったダマスク香が特徴ですが、モダンローズと比較すると黒星病など病気にかかりやすく、無農薬で育てているのでなかなか大きく育ってくれません。今年はたくさんつぼみがついていますが、今日の強風と雨で傷んでしまいそうです。

  またチュウレンジバチやほかの虫たちもこの葉が好きみたいで、ほったらかしにしておくと葉っぱがなくなってしまいます。毎日葉の裏にひそむ虫をチェックするなどいつも気にかけていることもあって、きれいな花が咲くと「よく咲いてくれた」とうれしくなります。

ジェネラルジャックミノー (HP黒赤)

系 統 HP ハイブリッドパーペチュアル
作出年 1853年  
作出国  フランス
作出者  Roussel

花 色   赤紫
花 径 中輪
香 り    強香
開花性  返り咲き
樹 形   半つる性、半横張り性
樹 高   1.5m
樹 勢   普通


丸弁高芯咲き~ゆるやかなロゼット咲きでクリムゾンレッドの花を咲かせ、濃厚なダマスク香を持つ、返り咲きのバラです。樹形は半横張り性で、シュートが良く伸びるので、つるバラのように育ててあげると良く花を咲かせてくれます。

多くのハイブリットパーペチュアルや現代バラの赤バラ系の交配親になっていて、現在流通している赤バラの交配親をたどるとこのジェネラルジャックミノーにたどり着くというほど有名なバラです。

Jaqueminot  寒さが厳しかったせいか、今年の開花は昨年より2週間ほど遅くなっています。そんな中でもオールドローズのVivid ヴィヴィッドと、このGeneral Jacqueminot ジェネラルジャックミノーが一番を競い合って咲きます。全く偶然なのですが、どちらも1853年生まれですから誕生から161年もたっています。細い茎が花の重みでうつむいてしまいますが、香りの素晴らしさは甲乙つけがたいほど。どちらかといえばVivid ヴィヴィッドのほうがすこし甘みが強いです。

  名前はフランスの軍人Jean-François Jacqueminot ジャンフランソワ・ジャックミノー将軍(1787 - 1865 )にちなんだもの。ナポレオンも認めるほどの勇敢さで活躍。ナポレオン失脚後はルイ=フィリップ1世につかえ、政治家になります。


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2013.12.30

Il a neigé 雪が降りました

Yuki1

  今朝も冷え込んでいます。早朝、目が覚めると寝室の気温は3度。断熱材がまったく入っていない家なので夏は暑く、冬は寒いです。野外ではバケツの水が凍っていますから、これでも外よりは暖かい!

  12月27日はあられが降り、28日朝はぼたん雪で庭は真っ白になっていました。真冬でも数種類のバラが少しだけ咲いています。右のサイドバーに雪の朝という写真アルバムをつくりましたのでよかったらご覧ください。挿し木したバラもありますので、来年のシーズンを楽しみに1月はつるバラの手入れをします。

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2013.11.23

オードリー・ヘプバーンの庭園紀行

  オードリー・ヘプバーンがなくなってから今年でちょうど20年です。しかし、その人気は衰えることはなく、主演映画がたびたび放送されていますから、世代をとわずファンがいます。彼女は晩年ユニセフの特別大使としての活動に精力を注いでいます。そしてアフリカとラテン・アメリカなどで飢餓で苦しむ子供たちへの援助をおしみませんでした。

  世界の美しい庭園を紹介した”Gardens of the World with Audrey Hepburn”はテレビドキュメントシリーズとして1990年に制作されたものだったのですが、シリーズ本編の放送が開始されたのは彼女がなくなってからだったそうです。衣装はすべて自前で、その出演料は全額ユニセフに贈られたのです。

  このシリーズがDVDで購入できるとごく最近知りました。オードリー・ヘプバーンの庭園紀行 DVD-BOXです。ここ数年間、バラ栽培にはまってしまっていますので、ネットでたまたま映像を見つけたのです。フランス、英国、イタリア、スペイン、オランダとヨーロッパの国々の比率が高いのですが、アメリカやアジア、そして日本でも京都の庭が8ヶ所紹介されています。色とりどりの花々とオードリー・ヘプバーンとは絶妙の組み合わせ!見ているだけでバラの香りが漂ってきそうなローズガーデンは必見です。


    < 追加情報 >

  テレビをつけてチャンネルをNHK BSプレミアムにすると松下奈緒さんの「永遠のオードリー」前編が目にとまりました。放送があることを知らなかったので最初のシーンを見逃してしまって残念です。フランス・パリ、そしてオードリー・ヘプバーンが子供時代をすごしたオランダで生前の彼女を知る人々がその思い出を語っていました。彼女が10歳のとき第2次世界大戦が勃発。叔父は処刑され、二人の兄は強制収容所に送られたのです。(番組ではふれられていませんでしたが、二人は無事に帰ってきます)。ナチの侵略は激しさを増し、息をひそめるように隠れていたという地下室も残っていました。実際にオードリーは食糧難から栄養失調になりやせ細ってしまったのです。スクリーンで見る彼女の可憐さから、このような悲しい過去は微塵も感じられませんが・・・

  番組の最後で、「オードリー・ヘプバーンの庭園紀行」のロケ地だったパリのリュクサンブール公園が登場しました。ここにはたくさんのベンチが置かれていて、いつも大勢の人がおもいおもいの時間を過ごしています。後半は来週ですので見逃さないように予約しておきたいと思います。これから来月にかけて7本の映画も放送されますよ。詳しい日程は下のリンクからどうぞ。

  「永遠のオードリー」 NHK BSプレミアム


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2012.10.26

フェイジョアが大豊作です

Feijoa
  この花が咲いているのを、見たことがあるでしょうか。街路樹にも植えられているようなのですが、南米原産の果樹でフェイジョア(学名:Feijoa sellowiana、別名:フィジョア)という名前です。フランス語名も学名をそのまま用いています。

  我が家では20年ほど前から植えているのですが、実はかぞえるほどしかならないし知らないうちに地面に落ちているのでほとんど食べたことがありませんでした。ところがちょうど2年前にMy GARDEN No.56 2010年 11月号という雑誌に6ページの特集が組まれていて、その内容におどろきました。
Feijoa1
  夏の暑さや乾燥に強い常緑樹であること。またほとんど病害虫がつかない木だということです。花もエディブルフラワーであること。実は生でも食べられるのですが、フェイジョアとブルーベリーのジャムやワインゼリーのレシピものっていました。そこでためしにフェイジョアとバナナのジャムを作ってみたのですが、これがおいしくてフェイジョアをすっかり見直してしまいました。

  昨年、実がなるのを楽しみにしていたのですが、収穫量は少なくてがっかり。ところが今年はフェイジョアの木の下に日本蜜蜂の巣箱を置いていたものですから、蜜蜂が受粉してくれたおかげで信じられないほど実がなっているのです。数日前から毎日地面にたくさんの実が自然落下しているので、まとめて保管しています。右の写真はごく一部ですが、キウイのように追熟させる必要があるからです。これでジャムや果実酒などに加工するつもりで新しいレシピを考案中。秋の実りに感謝しています。

  
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2012.09.30

ローズガーデンをつくる No.25 アプリコット色のグラン・モゴール

Rosegm1

  今年の中秋の名月は9月30日。今晩なのですが、あいにくの雨。現在台風が急接近中で大雨、強風、洪水警報が発令されています。我が家のバラ、Grand Mogul グラン・モゴールはこの時期たくさんつぼみがついているので、昨日痛む前に思い切ってカット。花時間のアレンジが美しかったので、庭に咲いている小花と一緒にかごにいけてみました。柔らかな風合いとかぐわしい香りが特徴です。
Rosegm2
  こちらは自転車にアレンジ(写真はクリックで拡大)しました。白い穂のように見えるのは青じその花です。はじめて使ってみたのですが、いかがでしょう。Grand Mogul グラン・モゴールという名前は16世紀にインドを支配していたムガール帝国から名づけられたのかと思っていたのですが、王妃マリー・アントワネットと関連があるのかもしれません。もう少し調べてからお知らせしたいと思います。

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2012.09.27

ガーデニング誌 秋のバラ大特集

Rosebook

  一季咲きのバラは春だけしか咲きませんが、秋に咲くバラもあります。我が家のバラはほとんど四季咲きなので夏や秋にもバラが咲きます。また同じバラの木でも秋のバラは春よりも色が濃くなります。花の数は春のほうが多いのですが、それでも咲いてくれればうれしくなります。

  上の写真は今月発売された雑誌のバラ特集。左からMy GARDEN No.64 バラと暮らす幸せ(マイガーデン) 2012年 11月号 花時間 2012年 秋号 BISES (ビズ) 2012年 10月号 です。

  My GARDENに掲載されているフランスの「薔薇の村 Gerberoy ジェルブロワ」の人口はわずか98人。なぜこんなに少ないかというと別荘として週末だけ利用されている家が多いからです。オールドローズが村のあちこちに植えられていて、6月にはFête des Roses バラ祭りが開催されます。表紙の写真でもわかるように「ピカール・ブルー」の青い色が花崗岩の街並みのアクセントとなっています。

  花時間の付録は518品種の切り花が網羅された「バラ図鑑」です。色別に構成された紙面には詳しい情報がのっていて見ているだけでも満足。これからバラを買い足すときの参考にしたいです。野に咲く花とバラのアレンジはすぐに応用できそう。毒があると聞き、こぼれだねから生えてきてもすぐに抜いていた「ヤマゴボウ」も花材に使われていました。これからは摘み取って花瓶にいけましょう。

  BISESではバラの実を使った赤いリースに目がくぎ付けに。実がなるバラも欲しくなりました。バラの花びらを塩づけにしたモイストポプリも魅力的。しばらく楽しんだらお風呂に入れるのも素敵。花の咲かない冬でもバラを身近に感じることができますね。


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2012.08.20

ロンドンオリンピックとメドウガーデン

  真夏の祭典、ロンドンオリンピックもたくさんの感動を残して終了しました。日本のメディアではほとんど紹介されていなかったはずですが、オリンピック会場のまわりには野原のようなMeadow Garden メドウガーデンが数多くあったのです。選手村のすぐ前にもメドウガーデンがありました。英国Sheffield シェフィード大学環境部都市園芸学科助教授、Nigel Dunnett ナイジェル・ダネットさんのHP内、The London Olympic Park Annual Meadowsに何枚か写真がのっています。

Bises201112
  Meadowとはその土地にあった植物が咲く野原のこと。最近英国を中心にこのメドウが注目をあびています。なかでもBarcroft Hall Field of Dreams (野原の夢)というプロジェクトが話題です。

  BISES (ビズ) 2011年 12月号 でもとりあげられましたが、東北の被災地でもガーデン再生プロジェクトが始まっているのです。一粒の種から小さな芽が顔をだし、やがて美しい花が咲く。そして野原は昆虫や動物たちのすみかにもなります。花を通じて人々の笑顔があふれることを祈ってやみません。

 So beautiful, they've called it the Field of Dreams: Britain's biggest wildflower meadow comes into full bloom with a burst of colour

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2012.01.21

自家製小麦でパンを焼こう その2 収穫は大雨の中

Kansou

  すくすくと立派に育った小麦。いつ収穫しようかと迷っているうちにまさかの梅雨入り。毎日空を見上げるものの、晴天はのぞめそうもない。しかも朝8時から5時までは大工さんたちが家の補修に来ていたので麦刈りどころではない。和室の畳をすべてあげるために毎日荷物の整理で寝る暇もないほど大忙し。

  でも、せっかくの小麦をだいなしにはしたくない!5月末になってしかたなく毎夜カッパを着て麦を刈った。月でもでていれば明るいのだが、雨だから暗くて鎌を持つ手元もよく見えない。左手で根元を握り、もう適当に鎌をあて、雨にぐっしょり濡れた小麦をかかえて倉庫に入れる。なんで雨降りの夜中に麦刈りするのか、自分でも笑うしかない状況だ。
Kansou1

  夜9時ごろ夕食を食べ、それからさらに家の片づけ。日付が変わってもまだまだ終われない。それでも数日で収穫は終了。倉庫の中は並べた小麦の穂で足の踏み場もないほどだ。暇を見つけて適当に束ね台車の上に干してゆく。場所が足りないので大きな花瓶や段ボール箱、ビールのケースなどありとあらゆるものを利用した。晴れ間を見つけて庭にも出すがなかなか思ったように乾燥してくれない。

  収穫はひどい天候の中だったが数日のこと。本当に大変だったのはここから。どうやって脱穀するかという問題だった。

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2011.08.07

自家製小麦でパンを焼こう その1 種をまく

0415


  昨年11月、ナチュラルハーモニーの河名秀朗さんとお会いした。河名さんの著書は「自然の野菜は腐らない 」「ほんとの野菜は緑が薄い」 「野菜の裏側 ―本当に安全でおいしい野菜の選び方」などを読んでいたし、テレビ東京の「ソロモン流」を見ていたので「築地御厨」の内田悟さんが野菜のことを学ぶため河名さんのところに足しげく通ったことも知っていた。

  その出会いがきっかけとなって、小麦を植えた。長年にわたって家族が化学肥料や有機肥料などをたっぷり与えている畑の余剰な肥料分を小麦が掃除してくれると聞いたからだ。もう種まきの時期は過ぎていたので大慌てで種を手に入れ11月9日から数日間小麦を蒔いた。0519いっさい肥料もやらず、草抜きも消毒もしないのにすくすくと育った。右の写真は4月15日。このころは青葉が美しいが5月19日になると麦の穂は黄金色に色づいてきた。

  ところが今年は梅雨入りが早かった。刈り入れを目前にして5月26日から梅雨入り。おまけに台風が近づいていて小麦も毎日雨に打たれる有様だった。そのままずっと雨が続くと、せっかくの実りが台無しになってしまうのでうらめしく空を見上げるばかりだった。


  その1から読む    その2にすすむ


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