Mont-Saint-Michel モン・サン・ミッシェルの写本について問い合わせがありましたので、詳しい情報をお伝えします。Mont-Saint-Michel モン・サン・ミッシェルの図書館はヨーロッパでも有数の豊富な写本を所持していました。中世には少なくとも800冊くらいの写本があったと推測されていますが、1639年のカタログには280冊しか載っていません。火災で焼失したものもありますが湿気のせいで写本が傷んでしまったのも一因のようです。
フランス革命後、実に多くの文化遺産が無残に破壊されてしまったのですが、大修道院の図書を管理していたDufourデュフゥーの努力によって、これらの写本はモン・サン・ミッシェルからAvranchesアブランシュに運ばれたのです。
現在203冊(うち200冊が8世紀から15世紀のもの)が1791年からAvranches市役所の3階にある図書館に保存されています。中にはいると、その建物が市役所であることが信じられないほど素晴らしい図書館になっています。ガラスの陳列ケースに並べられている写本をじっくり観察できるようにと虫眼鏡を無料で貸してくれました。
ほかにも14000冊の16世紀から19世紀までの印刷本が並んでいます。残念ながら手にとってみることはできませんが、それぞれの本がどのような経過でそこに集められたのか考えるだけでもくらくらしそうです。写真は私の持っている簡単なパンフレットです。Les Manuscrits du Mont-Saint-Michel J.L.Leservoisier Editions Ouest-France 1996
Avranches Hôtel de Ville ( 2ème étage )
Place Littré, B.P. 238 50302 AVRANCHES Cedex
Tel : 02 33 89 29 50
資料には6月1日から9月30日までオープン。7月、8月は休みなしと書かれています。でも行く前に必ず電話で確認してください。じつは、ずっと行きたかった博物館を月曜に訪ねたのに休館だったんです。パンフレットには火曜休館となっています。観光案内所で聞くと「数ヶ月前から、月曜と火曜が休みになったのよ」と言われ、怒りのもっていきようもなく、悔しい思いをしてすごすご帰ってきました。(行くのに片道4時間くらいかかる場所)ほかにも国立の美術館で「今日半日ストライキだからもう帰って」と言われた経験もあります。それから休みがなくても、昼休みが数時間あることもあるので要注意!!
訂正
開館日ですが、市内の別の場所にある図書館の開館日を誤って貼り付けていましたので、訂正します。水曜日の朝は予約すれば一年中見学できるようです。たしか、入場料を払ったはずですが、HPには記載されていないようです。
おまけ
それから5月21日に書いたBNF(フランス国立図書館)の中のÉcrituresという部分に、写本もふくめたくさんの書籍が紹介されていますので、フランス語は気にせずにクリックして楽しんでくださいね。
ニュースです。ついに新しい美術館ができました。Musée des manuscrits du Mont-Saint-Michel モン・サン・ミッシェル写本美術館です。車ならモン・サン・ミッシェルから1時間くらいです。