欧州連合の歌
毎年5月9日は欧州連合(フランス語ではUnion européen)の日である。1950年5月9日、当時のフランス外相のロベール・シューマンが、パリでシューマン宣言)を表明し、これが欧州連合に発展してゆくのである。
欧州連合は2004年5月1日にチェコ、エストニア、キプロス、ラトヴィア、リトアニア、ハンガリー、マルタ、ポーランド、スロヴェニア、スロヴァキア(自国語での国名のアルファベット順)の10カ国が加わり、25カ国体制がスタートした。この加盟については賛否が分かれているが、欧州連合の新たな歩みを印象づける画期的な出来事だ。
5月9日、市役所前広場のほうからベートーベンの第九交響曲の最終楽章「歓喜の歌」の合唱が聞こえてきた。いったい何だろうと外に出てみると、欧州連合の旗を手にした人たちがたくさん歩いている。広場までたどりつくとすでに合唱は終わっていたのだが楽譜が配られていて、それが欧州連合の歌(視聴できる)だと知った。1985年に承認され、行事があるごとに演奏されているそうである。
この時もらったのは次の楽譜である。l'hymne européenいい歌詞なので紹介しようと思ってインターネットで検索してみると、歌詞がいろいろありとまどってしまった。 Hymne à la joie、Hymne à la joie、Ode à la joie
フランス語訳でさえこれだけのバリエーションがあるのだから、25カ国となるといろいろな異なる歌詞に翻訳されていることだろう。国ごとに多様性があってもよいと思うが、歌詞を統一してラテン語で歌おうという案もあり、今年2月にすでに録音もされているそうだ。
歌だけでなく欧州連合の統一言語をラテン語やエスペラント語にしようという案は繰り返し論議されたが、現実に用いられてはいない。ラテン語はフランスでは中学や高校で教えられているが(必須ではない)、使いこなせるのはごく一部の学者に限られている。一般には死語となってしまって、「バチカンや最近の映画パッションの中でしかラテン語を聞くことがない」と5月4日付けのLCI は述べている。
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コメント
こんばんは、
ブルガリア、クロアチア、ルーマニアは、もうすぐ加わるんですね(2007年でしたっけ?)、あっという間に28カ国になるんですね。しかし、スイスとノルウェーは、ヨーロッパでも違うんですね。トルコは、加入したいのに、いまだかなわず。
旗の12の星は、変わらないそうですね、12という数字は、完全を意味するとか。
投稿: | 2004.05.19 21:00
こんにちは。
せっかくコメントいただいたのに、お名前がわかりません。ペンネームで結構ですから、書いてくださいね。
(そういう私も何回も書くのを忘れたことがあります。)
この12という数は「完璧さと充実を象徴している」と説明されていますが、どんどん増えたら星だらけになってせっかくのデザインが台無しに・・・ それに変更の費用も莫大なものですからね。
UE拡大の経緯はリンクにくわしく載っていますので、ご確認ください。
投稿: 市絛 三紗 | 2004.05.20 02:02