ダンス・ブルトン
音楽が聞こえてきたら、思わず足がリズムをとりはじめてしまう。ダンスは地域ごとに衣装もステップも細かな違いがあるのだが、とにかく楽しい。
このように輪になって踊るのは、比較的ステップが簡単なので、観客もいつの間にか輪の中にはいっている。毎週のようにどこかで、Fest-Nozフェスト=ノース(ブレイス語)とよばれるダンスパーティーが開かれていて、おとなも子供も一緒になって何時間も踊り続けるのだ。
数千人が一度に踊っているのを見た時、その迫力に圧倒された。まるで大地が波打っているかのようだった。歴史の波に翻弄されつつ生きながらえてきた、ケルトの底知れないエネルギーを肌で感じた瞬間だった。私自身、ケルトを追いかけて、ブルターニュにやってきたのだが、私が探そうとしていたのはケルトのいわば残像だった。
紀元前に栄えていたケルト文化が、これほど鮮やかな映像として飛び込んでくるとは想像もしていなかった。若者たちが「Bretonブルトン人であることを誇りに思う。ずっとブルターニュから離れない」と言うのを聞くたびに、言いようのない感慨で胸がいっぱいになる。うるわしのブルターニュというタイトルは、そんな想いをこめて名づけたものだ。
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コメント
こんにちは!フランス人はダンスが好きなのでしょうか。
国際結婚している友達が、フランス人が集まるとよく踊ると言っていました。あんなに長い時間、みんなで楽しく踊れるダンスがあるなんて、うらやましいと言っていました。
日本だと盆踊りくらい?あれはちょっとニュアンスが違いますよね。主人の実家は田舎で、盆踊りの本来の意味を追求しようと、その年になくなった方の遺影を掲げ、遺族が喪服を着て座っている前で盆踊りを踊るのです。始めて見た私はびっくりしました。
話がずれてしまいましたね。すみません。自分の故郷の文化を誇りにして、ずっと住んでいたいと思えるなんて、とても素敵なことですね。私の住んでいる町でも、町のことをみんな誇りに思っているようです。町をモチーフにしたグッズのお店が流行っているくらいですから。私も何か一つ買おうかと思っています。
投稿: モネ | 2004.05.17 20:10
こんばんは。
fEST-NOZでは、一晩中踊ったことがあります。
まるで、どこか遠くの世界にいるようで、まったくフランスにいることすら忘れてしまうような感覚が良いですー。
小指と小指をつなげて(ガボットしか覚えていませんが)、老いも若きもみんな楽しそうに踊っていますよね。また、あの音楽がいい味をだしているので夢中になってしまって、あとで筋肉痛になったりして。
投稿: cacacolleaucalcon | 2004.05.17 21:11
モネさん。こんにちは。
日本の盆踊りも昔どおりにやってる所は珍しいのでしょうね。でも、東京の団地の広場でまわり踊りを見たことがありますから、復活しているのかもしれません。
フランスでも地方によると思いますが、こういうフォークダンスに近いものは、「伝統芸能を守っている」という感じで、参加者は年配の人が多いようです。
ブルターニュでは子供や若者が喜んで踊っていますので、とても活気があります。みんな5時間くらい平気で踊ってますよ。私にはそんな体力ありませんが。
全国的にはやっているのは、サルサです。お友達のいうダンスってサルサじゃないでしょうか。
投稿: 市絛 三紗 | 2004.05.17 21:14
cacacolleaucalconさん。はじめまして。
一晩中ですか! 小指痛いですよね。
友達は「指輪してる人と踊るのは指が千切れそうになるからいやだ」と言ってました。
投稿: 市絛 三紗 | 2004.05.17 21:21
こんにちは。
ブルターニュのダンスはずっと見たいと思っているんです〜。いいなあ。楽しそうだなあ。
ひょっとして、日本ででも観られるようなヴィデオとか、ご存じないでしょうか。
それと、これは以前自分のブログで書いたことがあるんですが、
http://tongariyama.tea-nifty.com/weblog/2004/01/post_22.html
あるCDの解説に、なんでもfest-noz(night dance)とfest-deiz(day dance)があり、どちらもここ50年ほどの間でリヴァイヴァルされた、という意味のことが書かれていたんですが、fest-deizってご覧になったことはありますか?
なんか質問ばっかりでごめんなさいですぅ〜(^^;
投稿: とんがりやま | 2004.05.17 23:50
こんにちは。
夜ずっと踊って昼は寝るというパターンが多いでしょうが、もちろん昼間だって踊ってます。この写真は日中です。fest-deizという言葉の使い方はブルトン人に聞いてみますね。
ビデオですか・・・ とんがりやまさんのように、音楽に詳しい方がご存知ないならないんじゃないでしょうか。少し時間を下さい。
アカペラもいいですよ。歌がとぎれても踊っていて、みんなが足を踏み鳴らす音だけが響くのです。
投稿: 市絛 三紗 | 2004.05.18 17:37
三紗さん、こんばんは。
ダンス・ブルトンを見てから、ブルトン語を知っているフランス人に聞いた所、
fest-nozの意味は、フランス語でfête de jour
fest-deizの意味は、フランス語でfête de nuit
フランス語のdanse は、ブルトン語で krollだそうです。
投稿: mimi | 2004.05.20 05:10
mimiさん。こんばんは。
コメントありがとうございます。辞書とブレイス語教科書は、手元にあります。ちょっととまどうかもしれませんが、フランス語では、ブルトンという単語を以前は日本語で「ブルトン語」と訳していましたが、現在では「ブレイス語」と呼ぶようになっています。
したがって辞書の表にはこう書かれています。
brezhoneg-galleg(ブレイス語)、français- breton(フランス語)
ブレイス語も勉強しかけたのですが、私には発音がむずかしくぜんぜん読めないので、そのままになっています。しかも、これも地域によって発音も語尾もそうとう違うそうです。発音だけならラテン語のほうが、ずっと簡単です。
とんがりやまさん。
festはフェスティバルから想像できますよね。fest-nozは、一般的にはフランス語読みされ、フェス=ノズと呼ばれています。fest-deizですが、町にはってあるポスターには、この単語も使われていました。
まだ友達にあってないので、ちゃんとしたことは聞けていません。ごめんなさい。
投稿: 市絛 三紗 | 2004.05.21 03:41