ロワール古城めぐり
フランス人の友人とロワール川のほとりに点在するお城を巡ってきた。ブルターニュに関係する城だけを訪ねたちょっと風変わりな旅だったのだが、いろいろ知らなかったことも教えられ、とても充実した3日間だった。実際に内部を見学したのは7ヶ所なのだが、「せめて外観だけでも見てほしい」と友人にすすめられ、たくさんの城の前を横切った。
普通の観光地図には掲載されていないPlessis-les-Tours城を見たかったので、観光案内所で場所を聞いた。城自体は破壊されてほとんど何も残っていないことは知っていたのだが、どんな場所にあるのか知りたかった。「公開していないし、行ってもしかたないわよ」といぶかしがる観光案内所の人に「外観をひとめだけでも見たいから」と地図をもらい、出かけたのはいいが、たどりつくまでに30分以上道に迷った。そこは工場が立ち並び、今では中世の有り様を想像するのはむずかしい。門の隙間から、何とか建物を見ようとしても木が生い茂っていてさっぱり何も見えなかった。ほかの城はたいてい丘の上に建っているのだが、ここは平地だった。それがわかっただけでも収穫だった。
写真はBloisブロワ城の音と光のショーである。夜の10時から約1時間、立ったまま見たのだが、時間を忘れるほど素晴らしかった。特にナレーションがよかった。3日間、ロワール川を左に右に眺めたが、歴代の王たちが愛した美しい風景はそう変わってないだろう。旅のおともには田辺保さんのロワール川・流れのまにまにをぜひ携帯してほしい。
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