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2004.09.12

フランスの住宅リフォーム

maison1.jpg  写真の整理をしていた。「ああ。こんなことがあった」と懐かしい写真に見入って捨てることができない。この写真は3年くらい前にフランス人の友人夫婦がアパートを購入した直後の様子である。幾枚も重なった壁紙をはがしているところである。約100平方メートル、約150年くらい前の建物だ。事務所として使用されていたので、キッチンもバスもない。とりあえず、壁を壊し、セメントをねって、基礎づくりから始めたのはいいが、不動産屋との契約がうまくいかず、その前に住んでいたところはもう次の借り手が決まっていたので、ここに引っ越してから、夫婦で1年以上改装をしつつ暮らすはめになった。

  写真の植木は本物ではない。「こんな見栄えの悪いものは捨ててしまおう」と考えたのはいいが、それが一苦労だった。土のかわりにコンクリートで固められていたので、重くて動かせないのだ。3人がかりでせまい階段を運んで下りるだけでも腰が抜けそうだった。私も壁紙をはがしたり、床のワックスがけなどを手伝った。

  それにしても、毎晩、仕事から帰ってからもうひと仕事。急いでキッチンを作らないと食事もできないのだから。そんなことをするのは、ごく一部の人だけだろうと思ったが、そうでもないことが、だんだんわかってきた。それから4家族が同様にリフォームしているのをこの目で見たからだ。「どうして」と聞くと「業者にたのむと時間がかかるし、費用も倍以上かかるから」という。でも、大工工事から、水まわり、ペンキ塗りにいたるまでなんでもこなしてしまうのだから、見事としか言いようがない。約2年たって、ほぼ改装が終わったころにご主人の転勤が決まり、このアパートも売りに出された。購入金額の2.4倍で売れたそうだ。今はどんな人が住んでいるのかまったく知らないが、きっとさらに手が加えられていることだろう。

  

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