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2004.09.18

日常化するストライキ

  日本のプロ野球がついにストライキを決行する。球団側は賠償も考慮しているという。フランスでは、ストライキは日常茶飯事。おおげさに言えば、いつもどこかでストライキがおきている。9月14日から16日の午後まで、パリのエッフェル塔が閉鎖された。テロ対策ではなく、従業員の待遇改善を求めたもので、観光客3万数千人が足止め状態。わずか1日半で、30万ユーロ(約4千万円)の損失が出た。

  でも、こんなことで驚いてはいけない。昨年夏には臨時雇いの俳優や技術者が、失業保険制度改革に反対して各地で夏のフェスティバルが中止に追い込まれ、フランス中を大混乱に巻き込んだ。レンヌの音楽祭ももちろんなくなったのだが、フランス全体での経済的損失ははかりしれないほどだった。1ヶ所だけ例をあげると20日間の「アヴィ二オン演劇祭」中止で4千万ユーロ(約54億円)が宙に消えた。

  鉄道、飛行機などの交通機関のストライキも多すぎる。レンヌでは2001年にバスが1ヶ月間とまったままだった。こうなると通勤、通学もままならない。高齢者には外出するなといっているようなものだ。公務員も当然の権利として、ストライキを行うし、昨年はレンヌ第二大学が大学生たちによって1ヶ月封鎖された。各入口を机と椅子でブロックし出入りできないようにしたのである。これらの大学生たちは障害物を撤去されないよう大学に泊り込んでいた。

  さらにすごいのが、医療関係者のストライキである。2002年には、一般医、専門医、さらに救急医療にたずさわる医師や看護婦、助産婦、薬局まで機能しなくなったのだ。救急車が数十台、レンヌの幹線道路を封鎖しているところに出くわした時は、普段ストライキになれさせられている私でも、さすがに目をうたがった。こんな時に急病にでもなったら、命さえもうたがわしくなってくる。

  プロ野球のストライキは日本では強烈なインパクトを与えたようだが、フランス人にはどうしてそんなにおおげさに騒ぐのかわからないはずである。考え方が違うといってしまえばそれまでだが、自分の主張をはっきり前にださないと、互いに理解できないのではないだろうか。  

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