やみつきの味 魚のスープ
魚介類がおいしいとはいえ、やはり生で食べるのは勇気がいる。ブルターニュでぜひ味わっていただきたいのが魚のスープである。このままでひと口味見をしたら、左の皿にのっているカリカリのクルトンとチーズをたっぷりとスープの上にのせ、もうひと口。チーズがスープの上で溶け出し、えもいわれぬハーモニーをかもし出すのだ。
スープ自体の味も、スープにのせるクルトンも、レストランごとに微妙な違いがあるのだが、どこで食べてもそうあたりはずれがない一品である。特に冬場、これだけで冷え切った身体が芯から温まり幸せな気分になる。喉が痛くて固形物が食べられなかった時に、このスープにパンをひたして流し込んだこともあった。それでも全部は食べられなくて事情を説明すると、レストランの奥さんが「これはとても喉にいいのよ」とペースト状になった卵色のソースをつけてくれた。そのときはふらふらだったので、それが何だったのか覚えていないのだが、優しさが心に染みた。
それぞれの景色に思い出があるように、料理を食べると、そのレストランの調度品やテーブルクロスの色彩などが、まるで時を止めたかのように浮かび上がってくる。まるでプルーストが書いたマドレーヌのように。
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コメント
はじめまして。学生時代にブルターニュはブレストへ語学研修に行ったこともあり、こちらのBlogをみつけたときはとても嬉しかったのを覚えています。わたしは学生時代カルチュラルスタディーズを専攻しており、ブルターニュの特異な文化に非常に興味をもっています。民族のルーツも、ケルト音楽も、ブルターニュのお食事も!
お魚のスープ、美味しいですよね、といっても日本のフランス料理レストランでは、実はあまりお目にかかれない品です。先月ニューカレドニアに旅行に行った際、レストランで久々に食べました。あのどろどろスープ、本当に身体があたたまりますよね。
こちらのBlogをリンクさせてもらいました。
これからもよろしくお願いします。
投稿: yoko | 2004.09.23 11:53
yokoさん。こんにちは。
そういえば、日本では見かけませんね。私はイタリアで食べたことがあります。
レストランで食べるよりクレープリーで食べるほうがおいしいこともあります。どこにでもあるわけでもないのですが・・・
こちらこそよろしくお願いします。
投稿: 市絛 三紗 | 2004.09.23 12:30