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2004年10月の記事

2004.10.30

鉄の教会

fer.jpg         パリの教会といえば誰もがシテ島にあるノートルダム寺院やサントシャペルを思いうかべるだろう。モンマルトルには真っ白なサクレクール寺院がある。内部に描かれたキリストが大きく手を広げた姿は息を呑むほどだ。その隣にはサンピエール教会がひっそり立っている。観光客でにぎわうテアトル広場で絵描きたちの絵を見て、すぐ近くにあるダリ美術館に行き、ゆっくり坂を下りるとアベス広場に出る。アール・ヌーヴォー様式の優雅な曲線を描くメトロの入り口をじっくりながめたら、広場の周囲を見渡してほしい。

  するとこの外観が目にはいるはずだ。何と、これは教会なのだ。Eglise Saint-Jean-de-Montmartreサンジャン・ドゥ・モンマルトル教会である。建築家Anatole de Baudotアナトール・ドゥ・ボドが1894年から1904年にかけて建てたもので、はじめて鉄筋コンクリートを用いたネオ・ゴチック教会である。私はドアのうつった写真を一枚だけたずさえてここを訪ねたのだが、実際にそのドアの前にたつと、細かな細工がほどこされており明るい日差しの下ではあまり重い印象はなかった。

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スクロールバーをつけました

  リンクリストが長くなってきたので、スクロールバーか折りたたむかとずっと試行錯誤。というか、いろんなBLOGを参考にしても、できなかっただけ。最近少し表示の件数を減らしていたのですが、リンクしてあるのは自分がみたいところなので、やっぱり表示を制限すると不便なんですよね。

  やんちゃ姫通信この記事を読んで、やっとスクロールバーをつけるやり方がわかりました。これで安心してリンクをふやせます。

  それからパソコン本体にはWindows XP SP2をいれました。トラブルが多いと聞いていたので、「ダウンロードしてください」と表示が出てもSP1の更新をするだけで無視していたのです。するとパソコンがついにSP2を自分でダウンロードしてインストールするよう指示が出ました。ここまでされると仕方ないのでインストールしましたが、幸いにもトラブルはありません。すごいですね。

  

  

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2004.10.29

挨拶の交わし方

octobre.jpg  フランスでは今が友達をつくるチャンスです。新学期が秋にはじまるので引っ越してきたばかりで、まだ知り合いのいない人たちがうろうろしているはずですから。あなたは「ブルターニュに来たばかりで知り合いなんていない」のなら積極的に話しかけてみましょう。でもはじめに注意しなければならないことがあります。

  フランスに暮らしていてフランス国籍を持っていたとしても、自分はフランス人ではないと考えている人たちがいるという事実です。国内には長らくフランスから独立をのぞみ闘争を続けてきた地方があります。コルシカ、バスク、ブルターニュなどがそうです。ブルターニュにはずっと歴史をさかのぼれば、ケルトの末裔であるブルトン人が住んでいるのです。

  以前にも触れたことがありますが、ケルトというのは民族や人種を指すのではなく、インド・ヨーロッパ語族に属するケルトの言葉を話す人々を指します。ですからケルト人という名称は使いたくありません。「ケルト人ってアイルランドに住んでる人のことよね」などとよく質問されるのですが、ヨーロッパでケルトを自分たちの祖先の一つに数える国は20カ国以上あります。もちろんケルトが栄えたのは紀元前のことであり、まだどんな生活を営んでいたのか、論争が続いています。

  私はまず自己紹介をしたら、はじめに「あなたはブルトン人ですか」と聞きます。すると「ええ。もちろん」という答えが返ってきたら「そうなんですか。私はブルターニュのことがもっと知りたくてここまでやってきたんです。生まれた場所はどこですか・・・」話が続くわけです。でも「いいえ。違います。フランス人です」という答えが返ってくることもあります。それならば「フランスの歴史、中世が特に好きなんです。レンヌに残っている1番古い家は15世紀ですよね」と話を変えるわけです。フランス人に「ブルターニュが大好き」とほめても、「あ。そう。私は興味ないわ」で終わりです。

  これを間違うと、ちぐはぐな会話になってしまうのです。でも顔をいくらながめても、誰がブルトン人なのかは区別できませんからはっきり聞くしかありません。こころ構えができたら実践あるのみ。ボンジュールと声をかけてみてください。


  

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2004.10.27

ニフティの被災者支援・チャリティコンテンツ

  ニフティの古河社長のインターネットblog新潟県中越地震の被災者支援が10月26日に発表されていた。新潟県の風景画像を@niftyの「@pay」を利用して販売するチャリティだ。翌日のその2で経過が発表されている。この記事によるとたった1日でチャリティコンテンツ購入件数1230件、金額128万円にもなったそうだ。

  こんなに素晴らしい内容にもかかわらず、ココログのトップページにはチャリティコンテンツのお知らせが掲載されていないので、全く気がつかなかった。たまたまリンクしてあった古河社長のページを見て知ったのである。昨日はたくさんの人がスパムコメントの対応におおわらわだったはずで、チャリティコンテンツしていることをまだ知らない人が多いと思う。もっと話題になってもいいのに残念だ。ココログのトップページにも掲載して下さい! そして趣旨に賛同したら、チャリティに参加しましょう。

「新潟県中越地震」被災者支援チャリティコンテンツ

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義援金募集のお知らせ

  海外でどんなに長く暮らしたとしてもやはりここでは異邦人。最後に帰る場所は日本です。春にははらはらと散る桜ふぶきの下を歩き、秋には月や紅葉をめでる、日本ならではの楽しみです。いつまでも美しい国であってほしいと願わずにはいられません。

  今年の度重なる台風や先日の新潟県中越地震で被害にあわれた方々にお見舞い申し上げます。私の故郷でも災害の大きな爪あとが刻み込まれたようで悲しいです。日本赤十字社新潟県中越地震災害義援金および台風23号災害被災者義援金などを募集していますので、お知らせします。郵便局窓口での取扱いの場合振替手数料は免除されます。

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コメント投稿規制リスト公開

  ほかのBLOGで大量のスパムコメントがくると読んではいましたが、私のところへも届きました。もうすでに見てしまった方もいると思います。不愉快な思いをした方がいらしたら、おわびいたします。
 
  下記に規制をかけたIPアドレスリストを公開します。このうちいくつかを解析してみました。カリフォルニア(アメリカ)、ラバト(モロッコ)、アムステルダム(オランダ)などからきていました。いったいどんな方法でここまで来たのでしょうか?

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2004.10.24

トレギエのカテドラルにて

treguier.jpg

 トレギエのカテドラルに行ったとき、突然夕立が降ってきた。それでも空からは明るい日差しがさしていて、数分で青空に戻った。写真は1450年から58年にかけてつくられた回廊からカテドラルを仰ぎ見たものである。


La cathédrale Saint-Tugdual du Tréguier

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2004.10.23

ブルターニュのアーサー王

pointe_du_raz.jpg  ヨーロッパではアーサー王伝説は広く浸透しています。あるとき東欧からきた留学生に名前を聞きました。「僕はアルト、フランス語だとアルチュールだよ」と言うではありませんか。アーサーの名前を持った人はたくさんいるのでしょうね。

  ブルターニュではアーサーはこの地に暮らしていたと考えられており、いたるところに伝説が残っています。歴史上でもアーサーの名前を持った3人のブルターニュ公がいました。


    アルチュール 1世 (1186-1203)
    アルチュール 2世 (1305-1312)
    アルチュール 3世 (1457-1458)

  モン・サン・ミッシェルにも巨人と戦ったアーサー王の話があります。野営地跡や居城だったと伝えられる場所もありますし、アーサー王が眠るアヴァロン島伝説もあちこちにあります。アーサー王はいつか自分たちのもとに帰ってくると信じられているからです。この切手のLa pointe du Raz、ラ岬沖にも彼が眠るアヴァロン島があるといわれているのです。また、ラ岬の先端にほど近いところに「死者たちの湾」があり、11月2日の死者の日には海でおぼれたすべての霊がここに戻ってくるのだそうです。

さらに詳しいことを知りたければ、書籍・雑誌のブルターニュ関連書籍 その1からその3をごらんください。

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2004.10.22

熊にドングリを贈ろう

chemin.jpg  熊は昔から人間の身近にいた動物である。子供たちは幼いころからディズニーのくまのプーさん、フロックコートがトレードマークのおしゃれなパディントンなどととても仲がいい。はちみつが大好物の愛すべき熊たちは自然界のかけがえのない住民である。

  ところが人間が奥地まで分け入っていくようになると熊と遭遇し、時には予期せぬ事故がおこることがある。今年の秋、襲われて怪我をしたというニュースをたくさん聞いた。10月16日付けの朝日新聞では熊の苦手なトウガラシエキス入りのガススプレーや熊鈴なども販売されていると紹介されていた。この記事は富山県で「11日までに56頭のクマが射殺されている」と続く。このままでは、熊は絶滅してしまう。

  山に食料がたっぷりあれば事故を未然に防ぐことができたかもしれないと考えた日本熊森協会の呼びかけで全国からドングリが集まり、今年すでに3回山に運ばれたそうだ。善意で届けられた思いがけない贈り物に、動物たちは大喜びしたはずだ。前の週に置かれたドングリはすべてなくなっていたという。上記のニュースを読んで、あらためて数日前に自分で紹介した幸運を呼ぶ愛くるしいテディベア・ ラッキーチャームを眺めた。ラッキーチャームのつぶらな瞳が「僕の友達を助けて」と言っているように見えた。何とか知恵をだしあって共存できる方法を探そうではないか。写真は夏のブルターニュの田舎道を撮影したもの。

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2004.10.21

みんなで一緒に踊りましょう

  もうすぐ、レンヌで毎年行われている一番大掛かりなブルターニュ音楽のコンサートがあります。YAOUANK2004、ブレイス語で若者という意味だそうです。あちこちにこのピンク色のポスターが貼られていますから、もう気がついていることと思いますが・・・

  11月20日土曜日がメインなので、どんなものなのか一度見てみたいと思ったらこの日にどうぞ。夕方5時から翌朝の5時までずっとコンサートが続き、音楽にあわせてみんなダンスを踊ります。誰でも、ステップを知らなくてもすぐに慣れますから安心して踊ってください。夜の12時前後が一番盛り上がります。数千人が同時に足を踏み鳴らすと地響きがおきるような不思議な感覚におちいります。その迫力は会場に来ないと体感できません。

  これまで何人もの人にすすめましたが、「すごかった。楽しかった」と言ってくれています。昨年は最初から最後まで会場にいました。熱気でむんむんしているので、ここで飲むビールはおいしいです。音楽に詳しい友人は「GUICHEN QUARTETの新メンバーがどうなのか見てみたいのと、DAVID PASQUIERのグループに注目している」と言っていました。さあ。一緒に踊りましょう。レンヌでお待ちしています。

  

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2004.10.19

中世写本の講習会

enluminure.jpg  10月15日にNHK教育テレビで「世界美術館紀行古城に眠る世界一美しい本 フランス・シャンティイ城が再放送されてからオマール公、ベリー公等で検索してこられる方が多く、数件の問い合わせもあった。カテゴリー別の文化・芸術書籍・雑誌という欄でこれまでに紹介した中世写本やコンデ美術館の様子などが一度に見られるようになっている。

  現在まで残っている装飾写本は数がごくわずかであり、古文書館の奥にしまわれていて実物を見ることはなかなかかなわなかったのだが、ルーブル美術館PARIS1400関連で実に貴重な写本をまとめて見ることが出来た。専門家でもなく、ラテン語で書かれているので読めるのはいくつかの単語くらいなのだが、年代や字体の違いを比較してじっくり鑑賞できた。今では写本関係の書籍やDVDも多数販売されていて、ルーブル美術館に併設されている本屋は品揃えが豊富である。

    写真は6月から7月末までレンヌで行われていた「中世写本における音楽とユーモア」という展示会の数十点の作品の中のひとつである。ちゃんと額に入れられていたのだが、見やすいように絵の部分だけを拡大した。私が撮影した写真なので少しひずんでいる。それでも、金色の部分の独特の輝きと盛り上がり具合までわかるだろう。つくったのはBêatrice Toulemondeさんで、その場で販売もしていた。羊皮紙、顔料なども展示されていて興味深かったが、ユーモアと題されているように、ウサギが竪琴をひいている絵があったり、楽器や中世音楽の解説がとてもおもしろかった。

  11月20日と21日にレンヌでAtelier Palimpsesteが中世写本の講習会を行うそうだ。必要な材料(動物の皮、ペンなど)すべて込みで100ユーロだそうだ。年に何度かあるようなので、詳細は下記に問い合わせてほしい。

    連絡先  Atelier Palimpseste 06 86 93 00 71

    参考文献

         日本語で書かれたカリグラフィー入門書 
   2冊とも美しい実例がたっぷりはいっているので練習には最適
   カリグラフィー―欧文書体の書き方100 バイブルシリーズ デビッド ハリス著 日本ヴォーグ社 2004
   すぐに使えるカリグラフィと飾りケイ―伝統のヨーロピアンスタイル ヨハン・ゲオルク シュヴァンドネル著 東京美術 2001

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2004.10.18

マロンは食べられません

maron.JPG  町を歩いているとあちこちに栗が落ちています。le marronマロン(マロニエの実)です。写真のように大きくツヤツヤしておいしそう。友達が「それは食べられないのよ」というのを無視して、袋にいっぱい拾ってゆでてみました。数年前のことでした。だって見かけはまさしく日本で食べている栗そのものなのだから。

  でもさすがに渋くて、食べられませんでした。みんなに「だから教えてあげたのに」と笑われましたが、納得できなかったんですもの。市場に行くと今の時期栗を売っています。それはla châtaigneシャテーニュといって、実がこぶりなのです。Marrons glacésマロングラッセというお菓子になるのも、シャテーニュなのだそうです。

  シャテーニュは食べられることはわかっているのですが、皮をむくのがたいへんそうなので、いまだに買ったことがありません。食べたいなと思っているとちょうど焼栗を売っていたので誘惑に負けて買いました。ソフトクリームのカップのように紙を巻いてそこにあつあつの栗を入れてくれます。2.5ユーロでした。いまユーロが高くて、1円が137円くらいですから342円です。でも、想像以上においしかったです。天津甘栗のように味はついていないのですが、これならまた買ってもいいですね。

     注意

  le marronマロンには別の意味があって、食用になるle châtaignierシャテーニエ(栗の木)の実のことをさします。つまりla châtaigneシャテーニュと同じです。ひとつの言葉で、食べられるもの、食べられないもの、どちらにも使用するわけです。写真は食べられないのに私が食べようとしたマロンです。

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2004.10.16

パラリンピックのメダリスト

  レンヌの情報誌le Rennaisでうれしいニュースを見つけた。アテネのパラリンピックに卓球で出場したThu Kamkasomphouさんが個人と団体で2つの銅メダルを獲得したというニュースだ。

  私がレンヌに来て最初のころよく通っていた中華料理の店があった。週に2回くらいは行っていたと思う。100グラム単位で購入して持ち帰りもできるし、その場でも食べることもできた。とても親切な夫婦が経営していて、安くて味もおいしい、私にとってはありがたい店だった。ラオス出身でもう長いことレンヌに住んでいるということだったが、独特のなまりがあって聞き取るのはむずかしかった。

  ある日、奥さんから「娘は卓球をやっていて、日本に仲のいい友達がいるんだけど、手紙を日本語に訳してくれない?」とたのまれた。それからしばらくすると、「シドニーオリンピックに行くのよ」と言うのだが、もうオリンピックは終わったはずで、いったいどうなっているのか話がよくわからなかった。次に行くと「娘は金メダルを取ったから、シラク大統領と会うことになったのよ」と言う。何度も説明してもらってやっとパラリンピックで個人の金メダル、団体で銅メダルをとったのだとわかった。

  それからシラク大統領と並んだ娘さんの大きな写真が何枚も額にいれられ店の中に飾られた。一度だけ、本人が店にきていたので話をした。とても穏やかな表情だったことが印象に残っている。がっしりした体格なのだが、少し足をひきずっているようだった。数ヶ月ぶりに店に行くと、そこはロシア料理店に様変わりしていた。知り合いの中国人に問い合わせたが、どうしているのかその後の消息はわからなかった。1年くらいたって、偶然町で奥さんに出会った。「もう長いこと働いたから思い切って店をやめた」ということだったが、元気そうで安心した。

  今日インターネットでHPを見てはじめて詳しい経歴を知った。ジュニアで国内8位に位置していた彼女は18歳で病魔にむしばまれ、一度は卓球をあきらめかけた。厳しいリハビリの末、シドニーでの金メダル。計り知れない苦労があったはずだ。そしてさらに4年がたち、再び獲得した2個のメダル。

  心からおめでとうと言いたい。そして、昨日に続きまた自分のことをかえりみることになった。私も負けないようがんばろう!

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2004.10.15

感謝とともに

rouge.jpg       すっかり秋になったブルターニュ。木々の葉も色付き落ちはじめています。写真は建物の外壁をおおう赤いツタの葉です。栗ももう食べごろです。

  もうすぐ訪問者数が30000人になります。30000番目の方にはブルターニュからプレゼントをお送りします。中身は内緒です。届くまでお楽しみに。該当のかたはメールでご連絡ください。

  追加

  ちょうど30000番目の訪問者は東京にお住まいのLulieさんだそうです。10日ほどで郵便が届くはずですから、しばらくお待ちください。

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夢は叶う

c.jpg  「あなたの夢はなんですか?夢を叶えるために、たゆまぬ努力をしていますか?」。今日届いた1通のメールマガジンを読んで、そう自分に問い掛けられたようで、はっとしました。

  ずっと前から購読しているブルゴーニュ通信局夢路さんの「夢は叶えるためにあるもの」です。突然の解雇と、それでもあきらめきれない船の仕事に対する熱い想いは以前のメールマガジンから伝わってきていました。私もフランスに来たときは無我夢中でしたし、自分なりにがんばってきたつもりです。私にも夢があります。幾人かの友人には、こうしたいと話しています。でもこちらの暮らしに慣れるにつけ、きっとはじめのころのがむしゃらさは薄れているでしょう。

  「日々の努力をおしまないこと」が大切だということはわかっていても、計画どおりに進まないことにあせりがあることは自分でわかっています。もう一度、夢をかみしめ少しでも前進したいものです。

 A bonne volonté ne faut la faculté. 強い意志には能力不足なし

  

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2004.10.11

どうしてスペースがあかないのかな?

  以前から気になっていることがある。ココログは新規記事作成の入力画面が大きくて、確認機能もついているので使いやすい。でもなぜか行のはじめにスペースがあかないことがある。

  最新の記事「ブラウザFirefox 0.10.1に変更」でも、投稿画面にはブラウザという言葉の前にスペースがあるのだが、それが反映されないのだ。なんだが見栄えがよくないので、入力画面でスペースをいっぱいとっても、結果は同じ。どうしてかな?

    追加

  あれれれ。ブラウザの前にスペースができた!でも「アコーディオンフェスティバル」の第9回目の前はやっぱり、スペースないよね?
  

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ブラウザFirefox 0.10.1に変更

  ブラウザは Firefox 0.8を使用してきたが、10 月 1 日にMozilla Foundation から重要なセキュリティアップデートを公開というメッセージが表示されていた。10月6日にFirefox 0.10.1 日本語版 for Windowsがリリースされたので、 最新版にアップグレードした。

  ツールバーの絵がちょっと変わったようだ。前のほうがよかったように思うのだが、具体的にどう変わったのかはもう思い出せない・・・ 特にこれといったカスタマイズはしていないが、ライブブックマークができRSS 形式で配信されているニュースや blog の見出しを簡単にチェックすることができるので、これは便利だ。

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みんな走ってる

  小雨が降ったりやんだりの日曜日。道路はいたるところバリケードで封鎖され、幾重にも人垣ができている。Tout Rennes courtというマラソン大会だ。23回目となるこの大会はすっかり定着して、たいへんな観客で大混雑。2341人が午前に、3368人が午後参加したようである。子供も大人も、男性も女性も、とにかくみんな走っている。走りながらあちこちで知り合いに手をふったりして、とても楽しげだった。天気がよくなかったので写真は撮らなかったが、どんな様子かここに写真がある。結果はここにのっている。

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2004.10.09

深夜の叫び声

  2時半ごろ女性の叫び声で眼がさめた。しかもひとりではなく10人くらいが声をあげている。何をいっているかは聞き取れないが、とにかく叫んでいる。日本のテレビで「大声はりあげ大会」をやっているくらいの、これ以上の大声は出ないというくらいの声のレベルである。でも強盗にあったわけでも、何か恐怖を感じているのでもない。ただ叫んでいるのだ!

  日本だったら警察がくるくらい異常なことだろうが、ここレンヌの中心地では、よくあることなのだ。叫んでいるのは駐在所から50メートルくらいしかはなれていない場所なのだが、いつものことなので、警察もいちいちやってきたりしないのだ。酔っ払って帰宅途中なのだろうが、とにかくフランス人は叫ぶのが好きとしか解釈の方法がない。すぐには騒ぎは収まらないってことはわかっているので、気休めに耳栓をしてふとんのなかにもぐるしか方法がない。私はこんなに怒鳴ったことなんてないかもしれないなんて考えながら寝るのだが、それにしてもみんな元気がありあまっているのね。

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2004.10.08

アコーディオンフェスティバル

zaha_torte.jpg      第9回目となるアコーディオンフェスティバルLe grand stoufflet(10月7日~16日)がレンヌと近郊の町で始まった。フランスの音楽家が中心ではあるが、今年は日本から2組のグループが参加しているので、オープニングパーティーでは日本酒と日本のビールがふるまわれた。つまみはおかきと巻き寿司だった。

  日本から参加したのは、京都を拠点に活躍しているmama! milkザッハトルテだ。 mama!milkはアコーディオンと、コントラバスのデュオで、その音楽はジャズやブルース、時にはタンゴのように聞こえた。海外では"Japanese New Exotica"とも言われていて好評だそうだ。レンヌのあと、パリ、ベルリン、ベニス、ローマ、上海とコンサートが続くという。

  一方のザッハトルテ(写真)はアコーディオン、ギター、チェロのトリオ。海外での公演ははじめてと聞いたが、若々しいパワーあふれる演奏ですごく盛りあがった。ミュゼット、ジプシー音楽が好きなアコーディオンのトマル トモハルと、パンクロックのチェロ奏者・ヨース毛のマッチングが最高。ギターのウエッコの手品まで飛び出して、観客をあきさせない。なんと、「京都からついて来た」女の子たちまでいて、びっくり。今後の活躍が楽しみなグループだ。

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2004.10.07

ある午後の風景 トロンプルイユ

m1.jpg  車でTréguierトレギエに行ったとき、偶然フリーマーケットが行われていたのを見つけ立ち寄った町の様子だ。近郊からたくさんの人が集まってきていて、道路がとても混んでいた。歩きだして間もなく、どんよりとした曇り空から大粒の雨がスコールのように降ってきたので急いで車に戻ったのだが、たぶんLanvollon ランボロンだったと思う。

  広場に面した家の窓から、にぎわう町を見下ろしている人がいる。鉢植えの花もきれいだ。あれれ。le trompe-l’œil トロンプルイユ(だまし絵)だ。よく見ると空色の柱も描かれたものだ。さりげない日常が描かれていて遠目にはわからない。まさにだまし絵。よくできている。

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2004.10.04

スポーツ選手 栄光と挫折

  イチローはシーズン最多安打記録を「262」まで伸ばし、3年ぶり2度目のア・リーグ首位打者にもなった。ほかの日本人選手も活躍している。だが今年、野茂英雄投手の名前がほとんど聞かれなかったことが、ちょっと寂しい。調整して来シーズンはぜひマウンドに立ってほしい。

  テレビでプロ野球をやめた選手たちの、その後の人生をおいかけたドキュメンタリーを見たことがある。プロとして活躍できるのは人生のわずかな期間だけ。選手をやめても野球にかかわる仕事につける人はほとんどいない。「野球しかやってないから、世間のことを知らなかった」選手たちは、転々と職を変わることもめずらしくないという。

  元横綱、曙のK1転向にも驚いたが、まだ勝利をあげることができないでいる。友人は「相撲取りの身体能力はほかのスポーツをはるかに超えているから、絶対負けるわけはない」と言っていたのだが・・・ 若乃花のNFLへの夢も実現しなかった。

  それでも、果敢に挑戦している姿をみると応援したくもなる。なぜなら彼らが我々に見せてくれた技のきらめきと興奮を覚えているからだ。そんなファンの期待を踏みにじるような行為もある。アルゼンチンのスーパースター、マラドーナのボールさばきは伝説になるほどだが、入退院を繰り返しても薬物中毒から抜け出せず、ついにキューバの病院で治療中だという。もう過去の人になってしまったのだが、まだ彼は43歳なのだ。人生を投げ出すのは早すぎる。

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2004.10.03

日曜の朝

  人通りの全く絶えた石畳。レンヌの目抜き通りの商店もみな扉をとざし、聞こえるのは教会の鐘の音だけである。日曜の朝、耳にするのは路線バスの行き交う音と鳥たちのさえずりだけなのだ。

  しばらく留守にしていた我が家にやっと帰ってきた。市役所の時計台と教会の鐘の音が、あたりに鳴り響くのを聞くと帰ってきたことが実感できる。パソコンを立ち上げてニュースを見ると、イチローが今季の通算安打数を260に更新したと報道されていた。誰もがまさかと思っていた大記録がほんとうに塗り替えられた。イチローの笑顔がなんだかまぶしい。新記録達成おめでとう。

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