ケルティックハープが大人気
ケルト音楽と聞くと、たいていの人がアイルランドの歌姫Enyaエンヤを思いうかべるだろう。彼女の透明感のある音楽はわたしも大好きだ。ここブルターニュでは女の子の間でケルティックハープをひくのが大人気。ハーピストも多く誕生している。今では生産がおいつかないほどのケルティックハープなのだが、人々の記憶から忘れ去られていた時代があった。
それを現代によみがえらせたのはGeorges Cochevelouジョルジュ・コシュブルーだった。そのハープの音色に魅せられたのが、彼の息子Alan Stivellアラン・スティヴェルで、9才のころにはすでにMaison de Bretagne de Parisでケルティックハープを演奏している。そのころビートルズの音楽に影響を受けエレキギターを手にした彼は、フランス音楽界に新風を吹き込むことになった。la pop celtique あるいは rock bretonと呼ばれた新しいジャンルをつくったのだ。これがまたたく間に若者たちを熱狂の渦に巻き込み、それからブルターニュでも大掛かりなコンサートが企画されるようになった。久々に彼のライブCDを聴きながらこれを書いているのだが、気持ちよくなってきた。 まだ知らない人はぜひ聴いてみて!
Enya ワーナーミュージック・ジャパンによる公式ページ
Enya 日本で買えるCD
Alan Stivell 公式ホームページ
Alan Stivell 日本で買えるCD
Alan Stivell : Parcours コンサートを収録したDVDとCDのセット
Telenn la Harpe Bretonne ハープの本 上の写真
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コメント
私もエンヤ大好きです。癒されますね。
ところで、ケルトっていうと、アイルランド、スコットランドのイメージが強くて、フランスだとガリアのイメージがありますが、ケルト人とガリア人って同じですよね?
投稿: 公爵 | 2004.11.14 10:45
こんにちは
>ケルト人とガリア人って同じですよね?
ちがいます。「挨拶の交わし方」(10月28日)を読んでください。
投稿: 市絛 三紗 | 2004.11.14 14:59
記事拝見しました。
>ケルトというのは民族や人種を指すのではなく、
>インド・ヨーロッパ語族に属するケルトの言葉を話す人々
なるほど。こういう定義なのですね。
ガリア人はガリア地方に住んでいた人々と言うわけで、
ケルトはもっと大きな括りになるということですね。
↓こんな記述があったので単純にイコールだと思っていました。
http://www1.plala.or.jp/celt/celt.html
お目汚しのコメント、失礼しました。
投稿: 公爵 | 2004.11.14 15:44
このBLOGをはじめてからこれまでブルターニュの概略を書いてきたわけですが、これからもう少し突っ込んだ話題にふれようと思います。
たぶん途中から読まれた方からは、同様の質問が繰り返しでてくるでしょう。自分でもどこに書いたか思い出せるかどうか・・・ HPに整理して見やすくしたいと思いつつはたせていませんが。
投稿: 市絛 三紗 | 2004.11.14 16:12
はじめまして。ケルト+ブルターニュで検索をかけていて、こちらに飛んで来ました。
アラン・スティーベルの記事嬉しいです。私は昔彼の音楽を聞いてケルトに興味を持ちました。土くさい彼の音楽が大好きです。特にAN TRY MARRAKという歌が好きです。(残念ながらCD入手難でなかなか集める事ができません)
ところで、彼の歌は「ブルトン語」で歌われているのでしょうか? 私には英語以外はさっぱり区別がつきません。もしも、ご存知でしたら教えてください。
http://www.amazon.fr/exec/obidos/ASIN/B0000258MF/qid=1108302602/sr=1-28/ref=sr_1_2_28/402-3637595-0816123
投稿: カルサイト | 2005.02.13 22:54
こんにちは。
AN TRY MARRAKをネットで検索すると、こう書かれていました。
An Try Marrak, c'est du breton, cela veut dire les trois chevaliers ブレイス語で3人の騎士という意味だそうです。
ほかの曲名もブレイス語だと思います。フランスでは彼のコーナーがあるのですが・・・
投稿: 市絛 三紗 | 2005.02.14 02:56
早速のお答えありがとうございます。
タイトルがブレイス(ブルトン)語だとしたら、やはり歌もブレイス語で歌われているかもしれませんね。
二十年ほど前初めて聞いて以来、私はことある毎に知っていそうな人にこの質問を繰り返しています。ウォークマンで大学の言語学の教授に聞いてもらった事もありました。が、今に至るまではっきりした事は分らずです。「アラン・スティーベル」なる演奏家の事も、ブルターニュで話されているらしい言葉も、曖昧なまま。だから、このブログを発見できて本当に嬉しいです。これから、ゆっくり全部読ませていただく予定です。
ありがとうございました。
投稿: カルサイト | 2005.02.14 22:37
説明の仕方が悪かったようです。基本的にブレイス語の曲名ならブレイス語で歌い、フランス語の曲名ならフランス語で歌っています。「Trinquons nos verres」 というのだけはフランス語でブルターニュのMorbihanに伝わる宴会の歌です。
彼は英国やアイルランドの歌手とも一緒にたくさん仕事をしているので、他のケルト系の言語、たとえばゲール語などで歌っている曲があるかどうかはしりません。タイトルも、もしゲール語などがあったとしても、私にはブレイス語と区別できないという意味で「ブレイス語だと思います」と書きました。
それにブレイス語そのものにもたくさんのバリエーションがあります。(たとえば神戸と大阪でも言葉が微妙に異なるように)
投稿: 市絛 三紗 | 2005.02.15 02:39