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2005.03.21

フランスの子供新聞から

journal  これはLe journal des enfants子供新聞 のLe dossier de la semaine 今週の特集。Grand reporter : un métier à risques 特派員:危険な職業というタイトルがついている。

  この記事はLa 16e semaine de la presse et des médias dans l'école第16回目となるメディア・プレス週間(14~19日まで)に関連したもの。新聞、テレビ、ラジオ、インターネットなどがどのようにニュースを発信しているのかを学校で子供たちに伝えるという週間であった。

  記事では世界中に派遣されている特派員のおかげで世界の情報がわかり、画像を見ることができる。重要な職業なのだがとても危険で、毎年ジャーナリストは傷をおったり、紛争の続いている地域では命を失うこともあると説明している。さらにジャーナリストは標的にされることもあり、イラクでは2003年3月から多くのジャーナリストが殺されたり人質にされたりしていると書かれている。

  このページはLiberté de la presseにリンクが張られている。こちらには現在でも人質となっているフランス人ジャーナリスト、リベラシオン紙のFlorence Aubenasフロランス・オブナさんとイラク人通訳の写真があり、拘束されている日数がしめされている。今月になって彼女のビデオが公開された。

  これは日本でも取り上げられているが「事態は切迫。どうか助けて」=イラクで拉致の仏女性記者が懇願(時事通信社 2005年03月01日)のあまりにやつれた様子がくり返しフランスのテレビで報道され、ますます関心が高まっている。media@francophonieのオブナさんの映ったビデオが発見されるという記事に彼女の発言の不可解さについて説明があるが、残念ながらこれ以後の進展はない。

  この直後、イタリア日刊紙イル・マニフェストの特派員Giuliana Sgrenaジュリアナ・スグレナさんが3月4日に解放された。だが解放直後、米軍の発砲で同行していた情報部員が死亡し、本人も怪我をしたので大変な混乱をまねいた。解放の女性記者「誤射」は意図的な発砲?(浅井久仁臣 私の視点)かもしれないと、フランスのニュースも連日この話題でもちきりだった。浅井さんは、伊記者銃撃事件の真相という記事で、「意図的」と断定するに十分ではないと述べている。実際にどうだったのか真相はわからないが、イタリアはイラクに駐留している同国軍部隊を9月から段階的に削減する方針を打ち出している。

  では実際に人質になっていた人たちがどんな生活をおくっていたのかについてはイラクで人質仏記者が手記 「まるでビンラーディンの惑星」(産経新聞 2004年12月27日)で概略がわかる。イラクの混乱はいつまで続くのか予測もできない。

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