ケルト概念の変遷
2003年秋に日本で開催された欧州古代史シンポジウムやケルト学者会議シンポジウムをふまえて、原聖さんがケルト概念再考問題を書かれている。
ケルトという概念がどのように構成され、そしてどのような変遷をたどっているのかが、すっきりとまとめられている。これはブルターニュ関連書籍 その6で以前紹介した<民族起源>の精神史 ブルターニュとフランス近代 世界歴史選書 原 聖 著 岩波書店 2003 のいわば続編にあたるものだ。
歴史学者、言語学者など、それぞれの立場からケルトを考えるじつに興味深い内容だ。これは、総括であるので、議事録を読まないと詳しい論議の内容はわからない。
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コメント
うーん、原氏の総括ですが、ケルト・キリスト教をやってきた私の個人的意見では、ケルト・キリスト教研究における部分が取り上げられていなかったような気がするので、その部分では残念に思いました。Carey等による「西方への旅のモティーフのケルト起源の否定」は結構重要だったりもしますが…。
まぁ、考古学・歴史学的アプローチが主だったようなので扱われていないだけなのかもしれませんけども。
投稿: dzlfox | 2005.03.09 21:59
こんにちは
ここにあげた本は読まれましたか? 「キリスト教」、「ネオ・ドルイディズム」、「フリーメーソン」についての記述があります。
投稿: 市絛 三紗 | 2005.03.09 22:46