普通じゃないことだらけ! その2

広場にはBINIC ビニックという町の仮設テントができていて、漁業の様子を紹介する古い写真が飾ってあったので、そのおじさんがいろいろ説明してくれた。この人は観光案内をしているわけではないのだが、ビニックにも何度も遊びに行ったことがあるそうだ。ビニックで以前行われたケルトフェスティバルに来ていたアイルランド人と親しくなったようで、そこにあった写真を指さしながらひとりひとりの名前を呼んでいた。
そうやってふたりで話していると赤い車が目の前を通りすぎ5メートル行ったところで止まったので、私はおじさんの肩をたたき「あの車、見て」と言いながらその偶然に興奮していた。「すごいのがやってきたねえ。アハハハ」と噂していたら、車から降りてきた二人の男性がこちらにやってきた。
どういう車なのかたずねると「酒のコマーシャル」ということだった。はじめて聞く名前なので忘れてしまったのだが、食前酒に飲む酒で、ペルピニオンの近くで作られていると言っていた。そのコマーシャルのため、全国を旅しているそうだ。「違反してもこの車なら警官も見逃してくれるだろう」とおじさんが運転手に聞くとただ笑っていただけだった。でもこの日はその商品を積んでいなくて残念。どうせなら、味見をしてみたかったのに。「もうすぐもっとすごい車がやってくるよ」と教えてくれたので、いったん家に帰ることにした。

その時私はまだ手に野菜とほたて貝を持ったままだったのだ。とりあえずほたて貝を冷蔵庫に入れて、炊飯器にお米をセットしてからまた出かけた。
すると本当に普通には走っていないクラシックカーが広場に姿をあらわした。これらは、ビニックの客寄せに呼ばれてきたのだった。天気がいいとオープンカーで走るのは気持ちよさそうだ。ビニックはタラの遠洋漁業で栄えた漁港で、スカンジナビアから北米、カナダまで漁に出かけていたそうだ。町の紋章には2匹のタラとHermineがデザインされている。これがタラだとわかるまでには少々時間がかかって、案内の女性は知らなかったし、ひとりの男性はマグロだとはっきり断言したのだから・・・ フランス人のいうことは、あてにしないで聞いたほうがいい。
やっと帰宅。まだほたて貝は生きていたので、3つの貝柱の部分だけを薄切りにしてワサビ醤油で食べたのだが、そのおいしいことと言ったらほっぺたが落ちそうなくらいだった。夜、残りの貝柱はやはり同じようにして食べ、残りの部分は佃煮のように甘辛く煮込んで食べた。鮮度がいいからなのか、貝柱は甘エビのような味だった。
午後、大音響でカントリーソングのような音楽をそこで演奏していたのだが、家の中でもうるさいくらいに聞こえていたので、もう下にはおりていかなかった。
BINICのホームページ 5日からタラ祭りがある

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コメント
赤い車って長かったのですね?
小さなタルを想像していましたが、続きを読んで納得。
中はキャンピングカーみたいになっているんでしょうか?興味深々です。
そうそうHermine付きのガレットは、未だ探し中です。
投稿: kenpon | 2005.05.02 09:40
こんにちは。
この車、正面から見たのでは丸いだけなんですが、横から見ると酒樽だとわかるから、客はほっておいてもやってきます。
投稿: 市絛 三紗 | 2005.05.02 15:54
カントリーに反応して出てきました.フランスでもカントリーは聞かれているのでしょうか?数年前の夏にスイスのLausanneに行ったときには,湖のほとりの特設ステージでカントリーフェスティバルをやっていました.
ペルピニオンは,独特の方言で有名ですね.日本人でも頑張れば何とかなりそうです.
投稿: 俊(とし) | 2005.05.02 21:14
こんにちは
聞かれないことはないでしょうが、カントリーはめったに流れてこないですね。アフリカの音楽がはやっています。
投稿: 市絛 三紗 | 2005.05.02 21:32
それにしてもこの真っ赤な酒樽車!どんなお酒だったのでしょうか?ワインの親戚?それともなにかの蒸留酒?興味が湧いてきました.
投稿: 俊(とし) | 2005.05.04 14:10