アンナ信仰
アンナ(フランス語でアンヌ)は聖母マリアの母親で、その信仰はまずオリエントで広がり、フランスでは中世にマリア信仰が広がるのと同時期に定着していった。たとえばルーブル美術館にはレオナルド・ダ・ヴィンチが描いた聖アンナがある。
ブルターニュでは独特の伝説が語り継がれている。それは彼女がブルターニュに生まれ最後は再びこの地にもどったというもの。ブルトン人はそう信じている。SAINTE ANNE D'AURAYサン・タンヌ・ドーレイでは17世紀に聖アンナが出現する奇跡がおき、教会が建てられた。巡礼者が次々ここを訪れるようになり、聖堂には数知れない感謝をこめたエクス・ヴォート(奉納板)が捧げられている。
一年に一度各教区でパルドン祭と呼ばれる宗教儀式が行われるのだが、サン・タンヌ・ドーレイでは毎年7月である。写真は数年前に参加したパルドン祭の様子である。数万人の巡礼者が一緒に歌うシーンは感動的である。上のリンクSANCTUAIRE SAINTE-ANNE D'AURAYをクリックすると歌が聞こえてくるので目を閉じてじっくり聞いてほしい。
追加情報
SANCTUAIRE SAINTE-ANNE D'AURAY 公式ページ
la basilique de Sainte Anne d'Auray で歌われている聖歌の男性コーラスのCDがブレイス語CD大賞を受賞した。その様子はブレイス語大賞 Les Prizioù 2005から。そこから歌が聴ける生ビデオのリンクあり。
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コメント
実は、「ブルターニュ」と聞いて真っ先に頭に浮かぶのが、ブルターニュ公国最後の継承者アンヌ・ド・ブルターニュです。
聖アンナとも重なって、ブルターニュ的なイメージを強く喚起させる名前だと思います。
投稿: Mlle.C | 2005.05.12 00:52
Mlle.Cさん。こんばんは。
アンヌ・ドゥ・ブルターニュについては日本ではごく一部の逸話しか知られていません。ブルターニュでもその位置づけは人によって全く異なります。 |
投稿: 市絛 三紗 | 2005.05.12 02:01
モーレアからサンタンの近くへ引越してきました。 以前メールしたことがあります。
是非、お話したいです。ご連絡ください。
投稿: taiko | 2006.01.30 00:04
ようこそ。ブルターニュへ!
投稿: 市絛 三紗 | 2006.01.30 14:49