フランスは半世紀ぶりの深刻な水不足
7月後半のブルターニュは曇りがちで時々雨も降っていた。それでも大地はいつもより乾燥している。まだレンヌは水道の使用制限はないのだが、フランス西部は半世紀ぶりの深刻な水不足に陥りつつある。
フランスには100の県(国内96、海外4)があるのだが、そのうち60県ですでに何らかの取水制限が行われている。(左上の地図で赤くなっているところ)。この情報は環境庁のホームページにのっている。例えば、Vendéeヴァンデ県(地図の85)では個人のプール使用禁止、車や船の洗車禁止、海水浴場のシャワー禁止、競技場の芝の水やり禁止、さらに農業用水の使用制限もはじまっている。
これからまだ夏は続く。さらに暑くなっても子供たちにプールで水遊びをすることを禁止しなければならないとしたら悲しいし、海で泳いでもシャワーなしというのも辛い。サッカーやテニスのコートも芝が枯れ、せっかく丹精こめて育てた草花に水をやるのもままならなくなるかもしれない。
これからは雨水の有効利用をさらにすすめてゆく必要があるだろう。ちょうど日本で8月1日から7日まで雨水東京国際会議が開催される。注目してほしい。
ところでルーマニアでは大変な洪水なのだ。ルーマニアへ行こう!のここに被害の様子が書かれている。地球のバランスが狂っているようだ。これも温暖化の影響があるのだろうか?
追加情報 2005.08.16
1)環境庁のホームページのリンクが間違っていたので、訂正した。
2)7月末時点で60県だった乾燥地域が69県まで増加してきた。乾燥しているフランス南西部では山火事も起きている。アーサー王伝説の残るパンポンの森西部で8月9日山火事がおき、120ヘクタールが焼けた。それでもブルターニュは8月になって涼しく最高気温25度くらいだ。朝夕はセーターがいる。
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