ウジ虫で足切断せずにすんだ女性
とても驚いた話題をお知らせします。米ミシガン州ベイシティのバーバラ・エンサーさん(57)が糖尿病で壊死した右足の組織をウジ虫に食べさせ、本来なら切断しなくてはならない右足を切断せずにすんだというものです。
7月6日、ベイ地域医療センターでウジ虫療法を受けた。約2ミリほどの小さなウジ虫が足の傷口に置かれ、包帯が巻かれた。8日に包帯をほどいてみると、ウジ虫は2倍の大きさに膨れ上がっていて、壊死した組織を全て食べつくしていた。その2日後、エンサーさんの足からは壊死した組織がなくなり、健康的な皮膚が戻った。足や踵のむくみもとれていた。これほど早く傷口を治したのは、ウジ虫が、壊死した組織のみを食べ、バクテリアを殺し、組織の治癒を促す酵素を与えていたからだった。米国立衛生研究所 (NIH) 傘下の国立アレルギー感染症研究所 (NIAID)の臨床感染症研究室長スティーブン・ホランド博士は、「一般的に、ウジ虫は、細胞レベルで死んだ組織と生きた組織を区別する能力を持っているといえる」と指摘した。 ライブドア・ニュース 07月25日(AP通信)
糖尿病患者は増えるいっぽうですし、私の友人も壊死した足の組織を削り取ったと聞いています。手術後はやい時期から仕事を再開したのですが、ほかの人から「足から血が出ている」と言われて足元を見ると包帯が真っ赤になっていたことがあったそうです。「痛くない」というのは怖いことなんだとその時感じたことです。
ウジ虫はよいイメージがありませんから、この療法を行うのは勇気がいると思います。でも、「足切断」と「ウジ虫治療」を選ぶとなると、後者を選ぶかも・・・ たった2日間で壊死した組織がなくなり、健康的な皮膚が戻り、足や踵のむくみもとれるのなら我慢したほうがいいかもしれません。包帯を巻いていれば自分では見えないし、もともと感覚がないわけですから。
追加情報 (2005年7月31日)
この治療法、1930年代に注目をあびたらしいですね。オーストラリアとイギリスでは「無菌うじ療法」として定着しているようです。日本でも昨年はじめて岡山大学心臓血管外科の三井秀也さんが実施したそうです。高度先進治療として校費から補助されているため、3回ほどの治療で100万円弱だったとか。
治療の様子をネットで見ました。心臓の弱いかたは見ないほうがいいでしょう。どうしても見たい方は「知識の泉 Haru’s トリビア」の国内初のウジ虫治療を行なわれるをどうぞ。
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