コンブルーの1週間 その4
「もうどこでもいいや」と投げやりになって乗車したバスは、Le Tour ル・トゥール行きでした。シャモニーからスイスの方角に約30分行ったところにあります。(そんなことよく知らずに乗車。一応乗る前に終点までどのくらい時間がかかるのかはたずねましたが)。
途中で氷河が窓ごしに見えました。ようやくバスが終点について、降りたところがテレスキー乗り場。切符売り場には誰もいません。「本当はエギューユ・デュ・ミディまで登りたかったんだけれど、待ち時間が長すぎてやめにした」と言うと、「やっと天気になったからね。でもそのお陰であなたがここに来てくれたんだから、私はうれしいわよ」と答えが返ってきました。おっしゃるとおりです!
驚いたことに自転車持参で乗る人がいます。ここは自転車でも滑降OKなんですね。途中でテレキャビンに乗換えて少し歩き2204メートルまで登りました。Col de Balme コル・ドゥ・バルムというところです。そこはフランスとスイスの国境で、数メートルスイスに入国しフランスに戻りました。(上の写真で白く見えるのは氷河です)。
帰路で日本人のご夫婦と会い、数分話したのですが、お二人はおとといジュネーブからやって来て、昨日昼ごろエギューユ・デュ・ミディに登ったのだそうです。待ち時間はなく、見晴らしもよかったとか。昨日の天気予報はくもりだったのですが、「山の天候は変わりやすいから今のうちに」とすすめられたそうで満足されていました。タイミングがよければすんなりと物事ははこぶものですね。
いったんシャモニーに戻り、バスでコンブルーに帰ると、怪我した彼女と、もうひとりの男性が残っていました。午後3時ごろほかの3人はシャモニーに出かけたそうで、そればらば私は3時間待ってエギューユ・デュ・ミディに登っていても帰りに車に乗ることが出来たのです。運が悪かったとしかいいようがありません。
ちょうど雲の間からモン・ブランが見えました。最後の夜なので、日が沈むまで見ていようとそのまま高原へ。そこで撮ったのがこの写真です。いつかもう一度行けますように。
注意
アルプスからブルターニュに帰ってずいぶん時間がたってしまいました。この今日というのは8月24日のことです。いまさら書くのも変ですが、ヨーヨッパの名峰。白い妖精と呼ばれる美しさをもう一度ご覧ください。その1~3までは8月の月別バックナンバーからどうぞ。
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コメント
あとりえ・チビッコがおかげさまで一周年を迎えました。ブログに紹介させていただきました。これからもよろしくお願いします。
投稿: あとりえ・チビッコ | 2005.09.21 22:47
こんにちは。
インターネットにアクセス出来ない場所にいたので返事がおくれてすみません。ご紹介いただきありがとうございました。
投稿: 市絛 三紗 | 2005.09.23 05:16