ブルターニュの木造建築
ブルターニュ各地には13~16世紀に建てられたColombage木造建築が残っています。左の写真はレンヌに残る最も古いタイプの家、des maison à pans de bois médiévales14世紀~15世紀初頭のものです。右の写真はTréguierトレギエにあるErnest Renan(1823-92 思想家・宗教史家・言語学者)の生まれた家です。
建築にはふんだんにあるchêne(ナラ)の木が用いられました。壁は粘土の中にクリの木の枝にわらを巻きつけたものを練りこんでいます。
現在残っている家の色はボルドーがかった赤色(例1や例2)、青色、壁に使った土の色に合わせてオークルまたは黄色の3色です。赤色と青色は船舶用塗料の残りを塗ったそうです。ごくたまに緑色が用いられるようですが、その由来はわかりません。
色を塗りなおす時には役所の許可が必要で、その地域によって、赤色、青色またはオークルしか許されないようです。(これはブルターニュの例でほかの地方のことは調査できていません)。
「窓枠が青く塗られているのはなぜか」と質問があり人に聞いたのですが、もっと詳しいことがわかればあとで追加します。
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コメント
木枠の家の写真美しいですね。
スイスにも、これと大変似た家がよくあります。ヌシャテルまでナポレオンが攻めていたんですね。
こういう古い木の家って素敵。こういう家に住めるなんて、素晴らしい。中の天井も木で、
トールペイントみたいに絵が描いてあるのではないかしら。そういう木の家の写真集を見た
ことがあるのですが、天使が壁に描いてあったり、欧州の古い家はロマンティックですね。
投稿: Paris | 2005.09.05 23:08
既に興味深い情報満載ですね!
有難うございます。
投稿: 助六 | 2005.09.06 00:20
Parisさん。こんばんは。
以前書きましたが、たいてい床が傾いていて、あまり快適ではありません。残念ですがトールペイントみたいに絵が描かれてもいないです・・・
助六さん。こんばんは。
昔は窓の大きさで税金が違ってきたので、小さな窓しか開いていませんでした。上の写真の窓は後から付け加えられたことがわかります。
投稿: 市絛 三紗 | 2005.09.06 06:38
窓の大きさで税金が違う、、、ガラスが高価だったから?富裕税?なるほどです。ブルターニュで食べたガレット+ホタテ貝と、デザートのクレープ+蜂蜜とアーモンドスライス美味でした。パリではありそうでまだ食べていません。
また来年行きたいです。
投稿: Paris | 2005.09.11 19:17
Parisさん。こんにちは。
時代にもよりますがガラスは庶民の家にはなく、油をしみこませた紙とか革とかを使っていました。
窓が大きいと風がはいってきて寒いので、小さい窓。とうぜん室内は暗かったわけです。マキもいっぱい運ぶのが大変でしたしね。
投稿: 市絛 三紗 | 2005.09.13 02:56
ルナンの生家を写真で見られましてびつくりしました。わたしにとってルナンは好きな思想家ではありませんが、聖書の実証研究に影響力の大きかった人ですね。私が夢の中で住んでいる家はこんな家です
投稿: アリクイ | 2006.01.25 22:44
アリクイ さん。
ほかの人とTréguierの教会を見によっただけで、中は見ていません。資料館になっているはずなのですが・・・この建物は立派ですから庶民はすめませんね。
投稿: 市絛 三紗 | 2006.01.26 00:44