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2005年10月の記事

2005.10.28

やっと買えました

  譲ってくださいとお願いしていた死者たちの回廊―よみがえる「死の舞踏」を先ほどamazonのマーケットプライスで購入できました。定価1,121円 (税込)が古本で1,100円と送料340円でした。日本の友人宅に届けてもらい、そこからこちらに他の本と一緒に送ってもらう手はずです。

  もう一冊のアーサー王伝説の起源―スキタイからキャメロットへも偶然2冊もマーケットプライスに出ているのですが、古本の価格があまりに高すぎるので購入はやめます。定価3,360円 (税込)が12,599円と12,600円になっているのです。

  実は数ヶ月前、東京の友人が4000円くらいで同じくamazonのマーケットプライスで同じ本を手に入れているのです。1998年発行ですし、急にそこまで値上がりするとは考えにくいです。そんな大金をはたいて買う人がいるのか、しばらく静観していようと思います。

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栗ひろい

cha  先週出かけたときにla châtaigneシャテーニュをひらってきました。栗ごはんにしようと思いつつ、時間がありませんでした。やっと塩茹でして包丁で2つに切りスプーンで食べてみました。これがおいし~~い!

  とても甘みがあってMarrons glacésマロングラッセにするというのもうなずけます。郊外に行くといくらでも落ちていますが、皮をむくのがたいへんだと思い、そんなに集めませんでした。こんなにおいしいなら、ドライブの楽しみが増えますね。スーパーの袋をいっぱい車に積んでおきましょう。

  マロンは食べられませんを読んでいただければ、この感動をわかってもらえるはず。幸せだわ。

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2005.10.26

ロマン・ポランスキー監督のOLIVER TWIST フランスで上映中

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    チャールズ・ディケンズの名作「オリバー・ツイスト」をロマン・ポランスキー監督が映画にした。天涯孤独の少年オリバーが人々とのかかわりの中で苦しみながら生き抜いてゆく物語。舞台は19世紀前半のイギリス。産業革命下では、子供たちも過酷な労働をしいられていた。わずかな食事しか与えられず、モルモットのように働くだけの子供たち。

  やがて彼はひとりでロンドンまでたどり着くが、大都会の真ん中で悪人たちの巣窟で暮らすはめになる。チャンスに恵まれ幸せに暮らせると思ったとたんに、再び奈落の底へひきずりもどされるオリバー。彼はどうなってしまうのか・・・

  日本での公開は来年になるので、これ以上の解説はひかえておく。制作費80億円。プラハにあるバランドフ撮影所にオープン・セットが組まれ撮影が行われたそうだが、活気あふれる19世紀のロンドンの街が見事に再現されていた。

  ポランスキー監督は「戦場のピアニスト」でみずからの戦時中の苦しみの一端を表現したが、OLIVER TWISTについても、フランスでの公開にあたり「自分もオリバーのように何キロも荒野を歩いたんだ」とインタビューで体験談を語っている。

  年齢に関係なく誰でも楽しめる素晴らしい映画に仕上がっているので、来年をお楽しみに! めったに映画館には行かないのだが、こんないい映画を見るともっと映画を見たいと思ってしまう。音楽もよかった。こんな時フランスは料金が安いのでありがたい。日曜日の朝、5.2ユーロで見た。わずか600円だ。

  どうしてもすぐに見たい人は渋谷で上映あり。
  東京国際映画祭で上映  10.29 16:00 [ Bunkamuraオーチャードホール ]

  Oliver twistのホームページ 英語

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2005.10.25

ジョスパン元首相の著書、今週発売開始

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Le Monde comme je le vois
Editions Gallimard ,27 octobre 2005

    2002年4月の大統領選挙で、前評判が高かったにもかかわらず第一回投票で極右政党・FNのルペン党首にやぶれ、政界から引退した社会党のジョスパン元首相。しばらくはマスコミの前に姿を見せなかったのたが今週27日に著書Le Monde comme je voisを発売する。

  週刊誌Le Nouvel Observateurは一足はやくその著書の抜粋を掲載している。元首相はこの中で、大統領選での敗北、フランスが欧州憲法批准の是非を問う国民投票を否定した(今年5月)後の動向や現在社会党が抱えている問題点などについて自らの見解を明らかにした。

  元首相は今月17日、自分の選挙区・パリ18区で開催された党集会に出席し、少々影の薄いオランド第一書記に対する支持を表明した。このところ徐々にその存在をアピールしはじめたジョスパン元首相。党内外から「2007年の次期大統領選にむけて政界復帰するのでは」との憶測も飛び交っている。

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車の名義変更完了

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  やっと自分の車になりました。ということでブルターニュ内陸部の教会の前で撮った写真を公開します。案外同じようなsuper5は走っているけれどGTRはまだ見たことがないですね。見かけたら声をかけてくださいね。

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2005.10.23

「国境なき記者団」報道の自由世界ランキング2005を発表

  「国境なき記者団」は10月20日、Classement Mondial de la liberté de la presse 2005 報道の自由世界ランキングを発表した。1位にランキングされたのはデンマーク、フィンランド、アイスランド、アイルランド、ノルウェイ、オランダ、スイスの 7ケ国。それからスロバキア、チェコ共和国、スロベニア、エストニアと東欧諸国が続いている。

  いくつかの民主主義国で昨年よりランキングが大幅にさがっている。昨年の22位から44位にダウンしたのは米国。その理由はCIA工作員の実名漏えい事件に関連したニューヨーク・タイムズ紙のジュディス・ミラー記者の収監である。19位から30位に転落したのはフランスで、一部のメディアに家宅捜索が行われたためだ。

  アジアでは韓国が昨年の48位から34位に。日本も42位から37位にランクアップした。香港は34位から37位にダウンした。一方でベトナム158位、中国159位、北朝鮮は4年連続で最下位の167位だった。

  この結果を先月World Economic Forum世界経済フォーラムが発表した国際競争力ランキングと比べてみると興味深い。これからは北欧および東欧諸国の時代ということだろうか。

  「国境なき記者団」については報道の自由と「国境なき記者団」に書いているので参照のこと。

 

 

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2005.10.21

モン・ドル観光

mon_dol     もともと車の運転は大好きなので、このまま怖いなどと言ってはいられないと日曜日の午後、ひとりでMont dolモン・ドルへ。高速道路(ブルターニュ内はどこまで行っても無料)をサン・マロのある北の方角に向かう。ギヤチェンジしなくていいと楽チンだ。

  おとなしく110キロくらいで走行するが、すこぶる快調。Dinanディナンをすぎて、Dol de Bretagneドル・ドゥ・ブルターニュ方向の一般道を進むと畑の真ん中に小山が出現。ここがお目当てのMont Dol モン・ドルである。ここにある教会のフレスコ画を見るのが目的だ。車がないと行けない場所で、幸い教会の鍵も開いていたのだが、内部が暗すぎた。mon_dol1

  デジカメなので撮影はできたが、肉眼では絵がよく見えなかった。徒歩で山の上まで登ると、Le Mont St Michelモン・サン・ミッシェルが遠くに見えた。稲光とともに雨が降り始めたので、あわてて車までもどる。そのあとスコールのような雨がふってきた。せっかくなのでドル・ドゥ・ブルターニュのカテドラルにも立ち寄りたかったのだが、大雨になったのでそのまま帰ることにした。

menhir  途中でメンヒル(巨石が立っている)に立ち寄り、一般道を南下して途中から高速に乗りレンヌに戻った。観光時間もふくめ3時間。約150キロを走ったことになる。ずっと行きたかった場所なので車を購入して本当によかった。あと1ヶ所どうしても行かなければならない場所があるのでこれは週末に。ここは往復で5時間くらいかかる場所でしかも内陸部なので車を買った価値がある。

  土曜、日曜と極度に緊張したせいで、この後3日くらい右半身が固まっていた。そんなわけでそれから車に乗っていないしRenault、Super5の「ふかふかシート」がのりごこちがいいかどうか、まだよくわからない。でもこれから週末のドライブが楽しみになった。 

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2005.10.19

雨上がりの薔薇

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絵の展示会

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  駐車場で少し練習して、Cesson-sévignéセッソン・セヴィニエに向かった。このあたりは、車メーカーの店が多く、はじめに数ヶ所で中古車の価格を聞いて日本より高いことを知りおどろいたところ。庭付き一戸建ての家が立ち並ぶ住宅街である。数時間前に電話で展示会があることを聞いただけで、会場の場所もどこだかわからない。車でくるくるまわってやっとLe manoir de Bourgchevreuilという会場を探し当てた。美しい公園のなかにある17世紀の屋敷だった。

  この絵を描いた和気さんはもう30年以上フランスに住み、画家として活躍されている。彼の絵はブルターニュの平原をわたる風のようにさわやかで優しい。帰宅して日本人の友人に話したら、行きたいというので、日曜日の朝もう一度友人ふたりと一緒に私の車に乗ってここまで行った。もうエンストせずに乗れるようになってちょっと安心。それでもこれまで車に乗せてもらうばかりで運転したことはなかったので緊張した。

  Lan Caradec 和気さん経営のペンション 絵の写真もあり
  

  

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2005.10.18

ガチガチのドライブ 

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  土曜の朝は冷や汗タラタラ。お金を支払って帰宅する途中で、止まる度にエンストはするし、ギヤをバックに入れる方法がわからない。やり方を聞かなかったことに途中で気がついて、道端の駐車場で車を止め、バックに入れようとしてもどうしてもダメ。こんな素敵な紅葉を楽しむ余裕もありません。

  ひとりでジタバタしていると、年配の夫婦が見ているので「すみませんが、ギヤの入れ方を教えてください。この車を15分前に買ったばかりなのですが、バックできないんです」と頼む始末。おじさんが車に乗り込んで「ほら。ここを押したらバックになるよ」と教えてくれました。わかってみれば簡単でもあせっているとわからないものですね。

  実はこの車の前にFiat pandaを見せてもらったのです。これは新聞の売りますコーナーをチェックして電話。待ち合わせて試乗させてもらいました。1999年製で走行距離は54400km。価格は2800ユーロでした。はじめて乗ってもエンストなど一度もしなかったし、ハンドルも軽いので運転は日本車と変わらなかったのに・・・

  8月にすべての機能を検査済み、タイヤもかえたばかりというのですが、タイヤホイールはないし、ビスが錆びている。おまけに後ろのワイパーはちぎれてしまってなかったけれど付け替えておくと言っていました。「5年でワイパーがとれちゃうのか」とびっくりしました。マフラーも交換済みというのに、こちらも赤く錆びていてとても古い印象。それに室内は時計もラジオもなし。どうもシンプルすぎる。それに色が外も室内もエメラルドグリーンでした。

  それから、気をつけてほかのもっと古い車も見たけれど、ビスが錆びている車などなく、どうもあやしい。人に相談すると、「盗難車の場合もあるから、契約は慎重に」と言われました。そのFiatに比べると、購入したRenault、Super5 GTRはとても綺麗な状態。まさか18年もたつ車だとは思わなかったのです。

  この前に書いたように購入するかどうか迷ったのですが、いろんな人に電話して、「調子が悪ければ数ヶ月で売りにだそう」と決め、試乗しなかったのが失敗のもと。駐車場にたどり着いた時には心底ホッとしました。このままでは、ひとりでどこへも出かけられそうにありません。やれやれ。
  

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2005.10.17

フランスで中古車を購入

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  車の購入を決定し、金曜日に駐車場を契約、車両保険にも加入しました。そして土曜日の朝、すでに手付けを払っていた車を引き取りに行きました。個人売買なので、これから県庁で所有者変更をする必要がありますが、名義はそのままでも2週間は乗ることができます。

  日本では毎日車の運転をしていましたし、オートマもマニアル車も運転は大丈夫。何の問題もないはずでした。ところが、古い車なのでクラッチペダルは重いし、ギアがはいらない・・・ 車を引き取り、駐車場まで帰る間に何回もエンストする始末。これは困った・・・

  「これからこの車を運転できるのだろうか」と不安になる私。そこで、フランス人の友人(法学部の学生)にSOSの電話。そして土曜日の午後、広い駐車場で運転の練習を20分ほど続けると、やっとこつがつかめてきました。そこで、ちょっと郊外までドライブ。ブルターニュ在住の日本人画家の展示会に行きました。写真は展示会場Le manoir de Bourgchevreuilの外観です。続きは次回で。

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2005.10.14

フランス・ワールドカップ出場決定

  昨晩はテレビでサッカー観戦。2006年ワールドカップ(W杯)ドイツ大会欧州予選の最終節だった。フランスはキプロスを4―0で下し、3大会連続の出場を決めた。

  やはりジダンの活躍がめだった。いったん代表から引退したものの、すこし前に復帰した。きのうの試合ではみずから最初の得点を決める活躍ぶり。ボールさばきはさすが。彼を超える選手がでてこないのが悩みの種なのだが、いつまでもプレーが見えるとうれしい。

  シセはキーパーと一対一になりながら、得点できない。今日の新聞にはCissé est le roi des maladroits.シセはへなちょこ王だなんて書かれる始末。  

  うちは古い建物(300年近い)なのでテレビの差込がなく、室内アンテナだけ。うつりが悪いのが困る。どうせなら、もっときれいな画面で見たかった。

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2005.10.12

必見のドキュメンタリー映画 DARWIN’S NIGHTMARE 東京と山形で上映

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  タンザニアに起きた悲劇を描いたドキュメンタリー映画 DARWIN’S NIGHTMAREが日本で今週上映される。この映画のことは今年4月に数回にわたってタンザニアの映画 DARWIN’S NIGHTMAREに書き、さらにアフリカ情報通信にも掲載させていただいたが、ぜひ見て欲しい映画である。このことはたまたまネット上で知ったのだが、ちょうど今週ではないか!

  この映画を見てしばらくはタンザニアのことばかり考えていた私。偶然アナウンスを見つけるというのも不思議な縁だ。Hubert Sauper監督も来日し、討論会に出席するというから、日本にいたら真っ先に駆けつけるところだ。どなたか私の代わりに行って、討論会の様子を聞かせてください。

  

    主催:21世紀COE史資料ハブ地域文化研究拠点 21世紀地域文化研究班
  企画実行:東京外国語大学大学院国際協力講座(Global Studies 企画 No.1)

  《グローバル化と奈落の夢》
  ● 映画『ダーウィンの悪夢』上映会+討論
  日時:2005.10.14(金) 16:45-20:00
  会場:東京外国語大学研究講義棟2F226教室

  ● ワークショップ
  日時:2005.10.15(土) 11:00-14:00
  会場:東京外国語大学本部管理棟 2F 中会議室
  参加予定者:Hubert Sauper(映画監督)
  NHKスペシャル・アフリカ取材班 他

  詳しい情報は東京外国語大学からどうぞ。

  山形国際ドキュメンタリー映画祭のインターナショナル・コンペティションにも参加しているようだ。こちらは世界中から応募された950作品の中から選ばれた珠玉の15作品が映画祭期間中に一般上映され、審査員によってロバート&フランシス・フラハティ賞ほか各賞が決定されるというもの。こちらも今週上映中だ。

        追加情報 2005.10.18

 1) 『ダーウィンの悪夢』は山形国際ドキュメンタリー映画祭で、審査員特別賞とコミュニティシネマ賞を受賞した。
 2)ビターズ・エンドという日本の配給会社とNHKが放映権を購入したので、地方でも見るチャンスができたし、テレビでも放映されるかもしれない。
 3)ザウパー監督との討論会の内容は東京外国語大学でまとめられ、公表される見込みだ。
 4)フランスではこの映画のDVDがすでに発売されている。
B000AANBLKLe Cauchemar de Darwin
  • Date de parution : 12 octobre 2005
  • Éditeur : mk2


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レンヌに静かな夜は戻らないのか・・・

  何でもはじめは驚くが、同じようなことが度重なると、その異常さにさえ慣れてしまう。できればもう書きたくなかった。先週木曜日から金曜日の早朝にかけて、レンヌ中心部でこれまでに何度も繰り返されてきた若者たちと機動隊の衝突が再び起きた。

  地元のOuest Franceのタイトルにも「悲しい夜」という言葉が用いられている。衝突が起きたのはいつものように、夜中の2時半から4時半にかけて、場所はサン・ミッシェル広場である。(地図の5番

  バリケードをはさんで機動隊に向かってビンが投げられ、最後は機動隊が催涙弾を投げ、若者を拘束して締めくくられる。この夜は4人の若者が逮捕されそのうち2人が刑務所に入れられるはめに。レンヌでは何とか対話で解決しようと、努力を続けているのだが、残念ながらその成果はまだ目には見えない。この事件の後、土曜日の夜も、やはり市役所前広場では朝まで騒いでいたのだから・・・

  これらの状況については、メールマガジン<ゆれるフランス>のバックナンバーを参照のこと。これまでの騒ぎはフェスティバルの期間中に起きているが、先週はごく普通の木曜日である。悲しいことにこれはレンヌだけでなく、フランス各地で起きているフランスの別の顔なのだ。

  2006年春夏パリコレクション(Yomiuri Online 読売新聞)が2日からはじまっていることは日本のどの女性誌でも大々的に取り上げられているだろうが、ごく普通の地方都市で、催涙弾がひんぱんに用いられていることを、あなたは知っているだろうか。

  時間がたつとOuest Franceの記事が見えなくなるので続きに貼り付けておいた。
  

続きを読む "レンヌに静かな夜は戻らないのか・・・"

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2005.10.11

滞在許可書の更新

  先週から滞在許可書や健康保険などの書き換えで役所めぐりが続いています。

  仮の滞在許可書を持って数ヶ所の事務所に行き、正規のがもらえたら、また行かなくてはなりません。

  どこも長蛇の列ができていて、時間のたつのが早いこと!毎日ランデブーがはいっています。

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2005.10.09

ああ!大きな勘違い。一か八かの賭けにでるか?

  日曜日の朝、友人に連れられ車を見に行った。広い会場に売りたい人、買いたい人が車を持ち寄って直に商談をしている。友人の妹が運転していた車を手放したいということで、お父さんもその車を売りに来ていた。RenaultのClio、93年で2200ユーロ。

  予算的にはOKなのだが、なにせ220000キロの走行距離。ジーゼルとはいえこの走行距離はいずれ自分が手放すことを考えたら、躊躇するところ。でもお父さんは車が大好きで自分ですべて整備しているので運転に問題はないという。

  数百台の車が並んでいて、くらくらしそう。歩いていて1台の車を見つけた。ベージュ色でとてもシック。これもRenault。ガソリン車だが走行距離は87500キロ。これなら大丈夫。友人のお父さんがエンジンやボディーをチェックしてくれて、問題ないという。

  でも売りに出すためのコントロール・テクニックの書類がそろっていなかったので、それが済み次第ゆずってもらうことにした。前者よりさらに安い価格で、97年だから超お買い得。手付けの小切手をわたして来週には念願の車が手にはいるとウキウキ。あとでお父さんが「あの夫婦はとても安い値段をつけている。本来ならあと300ユーロ足しても売れる。いい買い物をした」と言ってくれたので私も大満足。スキップしながら帰ってきた。

  「明日にも保険屋に行って見積もりをしてもらおう」とよくよく見ていたら、大変なことに気がついた。私は年代を10年間違って考えていた。97年ではなく87年製だった。だってフランスの車のことなんてよく知らないもの。こんなの骨董品じゃないの! これでブルターニュの畑の真ん中に行って帰ってこられるのか?急に止まったりしないだろうか?安いはずよね。一か八かの賭けにでるか?それとも正直に事情を話してキャンセルするか。車に詳しい方、助言をお願いします。Renault、Super5 GTRです。

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2005.10.07

海辺の教会

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  フランスを旅すると、どんな小さな村にも教会がある。

  みわたすかぎり何もない、海辺の丘にも教会が建っている。

  海で亡くなった人たちをとむらうためなのか。

  それとも、静かに瞑想するためなのだろうか。


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ココログのブログ「虎の穴」に掲載されました

「虎の穴」最終回の特集はずばり! 「ワールドワイド!! ブログを利用したコミュニケーション方法

うるわしのブルターニュを紹介いただき、どうもありがとうございました。終わってしまうのは残念ですね。

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2005.10.06

大統領、退院後初の記者会見

  シラク大統領は4日に開催された仏伊首脳会談に出席後、ベルルスコーニ首相との共同記者会見を行った。公式の場で記者団の質問に答えるのは初めてとなった。

  大統領は、米ヒューレット・パッカードが発表した欧州での雇用削減計画(欧州で6000人、仏国内で1240人)にふれ、「このような問題に欧州委員会が介入しないのはおかしい」と述べた。

  また欧州連合のトルコ加盟問題については、加盟交渉が10~15 年続くみこみであると述べ、「欧州連合が加盟交渉を拒否しつづければ、トルコにおけるイスラム原理派の論理が正当化されてしまうことになる」と、トルコの加盟支持の姿勢を表明した。

  だがトルコ加盟問題は一筋縄ではいかない。なぜなら先の欧州連合憲法条約批准の否決に票を投じた多くのフランス人が、「ヨーロッパとはキリスト教徒のまとまりである」と考えているからだ。友人は「日本が欧州連合に入りたいと提案しても我々はことわる。宗教が異なればおのずからものの捉え方も違ってくるから」と言う。「よき隣人としてつきあうことはできるが、同じ家には住めない」というのが彼らの本音である。

     参考

  Figaro

  

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「ドメイン名を再確認してください」というエラー

 3日前からFC2ブログにまったくつながりません。ドメイン名を再確認してくださいというエラーになります。数日前にあるブログを見つけてコメントしたのですが、それからずっとエラーがでます。検索ページでFC2ブログに飛ぼうとしても同じエラーがでます。個人のブログだけでなくFC2ブログにつながらないなんて、どうしてなのでしょう?

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2005.10.05

中古車を探しています

  フランスにお住まいの方で、車を買い替えたい、または売りたい方いませんか。ずっと探しているのですが、こちらの中古車の価格があまりに高いので驚きました。走行距離400000キロなどという車が現役ですからね。10年前の200000キロ、日本なら廃車という車でも1000~3000ユーロ(1ユーロ140円)もするんですね・・・ 

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月夜のイベント

nuit  もうすっかり冬になってしまい、最低気温は5度前後と冷え込んでいる。だが今年9月の上旬はいつもの年より暑かった。そのころ数日間Morlaixモルレーに滞在し、付近の教会を訪ねたのだが、ちょうど9月10日、土曜日の夜に光のショーが行われた。今年がはじめての試みなので、何があるのか行くまでわからない。

  これを一目見ようとする人たちでモルレーから北に向かう道は大渋滞。ショーは8時半からと書かれていたのだが、その時間には駐車する場所がなく引き返してくる車も多かった。友達と顔を見交わしながら、とにかく行けるところまで車で近づくことにした。普通なら30分くらいの場所なのだが、倍くらいの時間がかかった。

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 そして多くの人と同じように、2キロくらい歩いて10時ころにやっとLe châateau du Taureau トロー城(画面右奥)が見える浜辺にたどりついた。細い遊歩道に人間が鈴なりになっている。人垣の間から、灯りがともされたトロー城が見えた。灯りの色が少しづつ変化してゆき、行き交うヨットや小船の淡い光が暗い海面にきらきら反射する。音楽の演奏や花火などのはでな演出はなかったのだが、点在する小島が闇に映え美しい。

  みんな手にしたカメラや携帯電話で写真を撮っている。至る所でフラッシュが光ってはいるものの、暗すぎてまともには写らないだろう。私もだいぶ写真を撮ったが、手ぶれした写真もたくさんあった。

    我々は雑草の生い茂る崖を少しだけ登り、適当な場所に腰掛けてじっと海面を見続けた。次第に人垣が減ってゆき2時間くらいたったころには目の前に誰の姿も見えなくなった。友人は「悪くないね。墨絵みたいだ」と言っていた。この日は夕立がふったのだが、夜半になると満天の星が輝き、夏の夜は静かに深けていった。
 
      参考

   Le château du Taureauの航空写真


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2005.10.03

41年目の釈放

  日曜日の夜、ひとりの男が刑務所から釈放された。Lucien Léger ルシアン・レジェ、68歳である。1964年に11歳の男の子を殺害した容疑で逮捕され、66年に終身刑が言い渡された。(フランスでは死刑がないので最も重い刑である)。AFP 2005.10.03

  それから41年、今年の夏に釈放が決定した。(Libération 2005.08.31)この気の遠くなるような歳月の中で、彼が何を考えてきたのかは知る由もないが、ひとりの人間の命を奪った罪はそれほど重い。

  だが我々はこの数年、戦争やテロという名のもとに、尊い命が失われてゆくのを見続けてきた。いきなり大切な人を奪われた人々の阿鼻叫喚が絶えることはないし、いつ自分がテロに巻き込まれるかもわからない。飛行機やバスの中で、レストランで食事中に、あるいは就寝中のホテルで・・・ 命をいとおしむこと、日々忘れないようにしたい。

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日曜日の朝

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    街が眠りについているかのような日曜日の朝。

  前夜の喧騒がうそのようだ。

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2005.10.02

コルシカ地中海フェリーの民営化難航

  Société nationale Corse-Méditerranée (SNCM)国営コルシカ地中海フェリーの民営化をめぐってコルシカで大変な騒動が起きている。政府と経営陣は26日に再建計画を労組側に提示したが、従業員2600人に対して400人程度が人材削減されるため、ストライキおよび抗議デモが続いていた。

  29日にドビルパン首相は完全民営化は行わず、SNCM株の25%を保持すると発表した。従業員も他の会社で引き受けるみこみであるが、混乱はおさまりそうにない。数日前には15000人の観光客がコルシカに足止めとなっていた。2日現在も6500人が身動き出来ない状態だ。労組側は完全にバスティアとマルセイユの港を封鎖する強硬手段に出た。抵抗は激化するばかりだ。

  参考 TF1Le Figaro


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リンカラン ブルターニュ・切なさを抱きしめて今を生きる

  すっかり紹介が遅れてしまったのですが、雑誌Lingkaranリンカランの9月号にブルターニュ特集「切なさを抱きしめて今を生きる。」が掲載されています。33ページもある特集でした。奇数月発行なので、まだ店頭に並んでいるでしょう。

  市川実和子さんと東野翠れんさんがフィニステールと呼ばれるブルターニュ西部を訪れ、地元の人々と触れ合うというものです。伝統を守るためにどういった努力が行われているかわかりやすく紹介されていると思います。

  特集のはじめにふたりが参加したのはパルドン祭。祭りという名称から、華やかな音楽祭をイメージする人が多いのですが、カソリック教徒が一年間のことを振り返り懺悔するという厳粛なもの。雑誌のなかではパレードが行われると表現していますが、これはいわば巡礼の旅路と同じで、聖歌を歌いながら真剣に祈りつつ町を歩きます。ニコニコ笑いながら雑談をかわしている人などいないはずです。

  パルドン祭は、カソリック教徒でない外国人が参加できるようなものではありませんので、実行委員長のアンドレさんがよく受け入れてくれたものだと思います。それから記事の中で、「万聖節」という言葉がでてきますが、聖人の日と死者の日について詳しい説明はこちらからどうぞ。

      お礼

  よくコメントをいただくcricketさんが9月の上旬に雑誌を送ってくださいました。コピーでいいからと伝えてあったので、本物が届いて感激しました。ありがとうございました。

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2005.10.01

ブルターニュの写真特集

  さんざん悩んだ末に選び出した10枚のブルターニュの写真を私の所属するunited feature pressで発表することになりました。特集のタイトルは『ブルターニュの歴史的建造物』です。

  最初の1枚はやはり「レンヌ市役所」です。毎日のようにカメラを向け、やっと納得できる写真が撮れました。クリックすれば大きくなりますので、私が愛してやまない美しい姿をご覧下さい。3日ごとに1枚の写真が追加されてゆきますが、写真はすべて今年撮影したもので、未発表のものばかりです。

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