
土曜の朝は冷や汗タラタラ。お金を支払って帰宅する途中で、止まる度にエンストはするし、ギヤをバックに入れる方法がわからない。やり方を聞かなかったことに途中で気がついて、道端の駐車場で車を止め、バックに入れようとしてもどうしてもダメ。こんな素敵な紅葉を楽しむ余裕もありません。
ひとりでジタバタしていると、年配の夫婦が見ているので「すみませんが、ギヤの入れ方を教えてください。この車を15分前に買ったばかりなのですが、バックできないんです」と頼む始末。おじさんが車に乗り込んで「ほら。ここを押したらバックになるよ」と教えてくれました。わかってみれば簡単でもあせっているとわからないものですね。
実はこの車の前にFiat pandaを見せてもらったのです。これは新聞の売りますコーナーをチェックして電話。待ち合わせて試乗させてもらいました。1999年製で走行距離は54400km。価格は2800ユーロでした。はじめて乗ってもエンストなど一度もしなかったし、ハンドルも軽いので運転は日本車と変わらなかったのに・・・
8月にすべての機能を検査済み、タイヤもかえたばかりというのですが、タイヤホイールはないし、ビスが錆びている。おまけに後ろのワイパーはちぎれてしまってなかったけれど付け替えておくと言っていました。「5年でワイパーがとれちゃうのか」とびっくりしました。マフラーも交換済みというのに、こちらも赤く錆びていてとても古い印象。それに室内は時計もラジオもなし。どうもシンプルすぎる。それに色が外も室内もエメラルドグリーンでした。
それから、気をつけてほかのもっと古い車も見たけれど、ビスが錆びている車などなく、どうもあやしい。人に相談すると、「盗難車の場合もあるから、契約は慎重に」と言われました。そのFiatに比べると、購入したRenault、Super5 GTRはとても綺麗な状態。まさか18年もたつ車だとは思わなかったのです。
この前に書いたように購入するかどうか迷ったのですが、いろんな人に電話して、「調子が悪ければ数ヶ月で売りにだそう」と決め、試乗しなかったのが失敗のもと。駐車場にたどり着いた時には心底ホッとしました。このままでは、ひとりでどこへも出かけられそうにありません。やれやれ。