シラク大統領、73歳の誕生日
Dans un an, tout sera fini pour lui. Ou presque.「彼にとっては1年後にはすべてが終わるか、ほぼ終わるだろう」と辛辣な言葉を書いたのは日刊紙Libération mardi 29 novembre 2005である。29日、73歳の誕生日を迎えたシラク大統領であるが、今年5月29日に行われた欧州憲法批准の是非をめぐる国民投票で、反対票が過半数を超えフランスでは欧州憲法批准が否決されたころから、その人気が急速に衰えはじめた。
そして9月には血管に異常が起き入院をよぎなくされた。幸いにもすぐに退院できたのだが、それ以後マスコミを意識的にさけているように感じる。若者達が暴走しフランス全土が大騒ぎしていても、陣頭でしきったのはドビルパン首相やサルコジ内相だった。
このLibérationの記事を裏付けるような世論調査結果がある。27日のLe Parisienが掲載したもので、国民の多くは「シラク大統領はフランス国内でも国際的舞台でも影響力を失った」と考えている。回答者の72%が「大統領のフランス国内情勢への影響力は弱い」と判断したのである。また国際舞台においても大統領の影響力は弱いとする回答が66%をしめた。
さらに大統領夫人にも司法捜査の手がせまっている。
二〇〇三年に倒産したユーラレール航空は大統領と近い関係にあった人物が会長を務めていたが、倒産に関しての不正容疑で捜査を受けている。その中で、ベルナデット夫人が一九九八年から二年間、総額四万ユーロ(約五百六十万円)の航空券を無料で受け取った疑惑が浮上。今月中旬には、夫人が県議会議員を務めるコレーズ県の議会建物や空港が家宅捜索を受けた。西日本新聞 11月30日
大統領はインタビューに笑顔で応じ「誕生日はいつもの年と同じように喜びに満ちている」と語った。そのビデオはFrance2で。彼は来年の誕生日をどうやって迎えるのだろうか。
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コメント
Greetings from America!! :-%2
投稿: Omni | 2005.12.01 15:10
Thank you for the visit.
投稿: 市絛 三紗 | 2005.12.01 15:59