シャルトル大聖堂の迷宮
フランスのゴシック様式の最高峰のひとつと言われているシャルトル大聖堂。特に総面積2700m²を超えるステンドグラスや聖堂正面の「王の扉口」を飾る美しい預言者や聖人たちの人像柱が有名だが、床に目をやると、そこにはlabyrinthe迷宮が広がっている。
迷宮といえばすぐにギリシャ神話にでてくるクレタ王ミノスの庭園が思い起こされる。ハリーポッターの新作映画ハリー・ポッターと炎のゴブレットに登場する迷宮(迷路と呼ぶべきか?)もここから発想されたのだろう。
迷宮は迷路と混同されがちだが修辞学的には異なる意味を持つ。迷宮は歩きながら瞑想すること、迷路は出口を見つけるまでの心理的葛藤や、それを打ち破りつつ歩くという違いがあるという。そして基本的な迷宮の特徴は、入り口から円を描くように伸びている道が中心(到達点)まで続く。中心から外に向かって取り巻く円を回路と呼ぶが、3回路のデザインが一番シンプルなものである。そこから5、7、9、11、13と広がっていく。7回路のものが一般的らしいが、ここシャルトルの迷宮は11回路あり、世界中に現存している迷宮の逸品だ。
この迷宮を歩くことは聖地エルサレムに巡礼するに値すると言われ、多くの巡礼者がここに立ったはずである。残念ながら全容は見えなかったが、 こちらに図入りの説明がある。もっとシャルトルのことを詳しく知りたい方はシャルトル大聖堂―ゴシック美術への誘いをどうぞ。総合的な解説はCathédrale de Chartresから。
| 固定リンク
「文化・芸術」カテゴリの記事
- Le livre d'heures de Jeanne de France ジャンヌ・ド・フランスの時祷書(2015.10.04)
- Gauguin et l'École de Pont-Aven ゴーギャンとポン=タヴァンの画家たち(2015.07.03)
- スミソニアン博物館のデジタル画像(2015.01.24)
- 90e anniversaire du partenariat culturel franco-japonais 日仏文化協力90周年(2014.06.20)
この記事へのコメントは終了しました。





コメント