夜回りの警官たち
この写真は12月8日、午後12時ころに撮影したもので、united feature pressの世界のクリスマスで発表した。この夜は特にめだった事件もなかったので、警官たちも仲間と冗談など交わしながらのんびりと歩いていた。警官が暇をもてあましているようなら世の中平和だということだ。実際そのわずか2日後に起きた惨事を思い起こしてもらえればいい。
あれから1週間がたったが、暴徒たちが割ったショーウインドーの多くはまだ板を打ち付けたままである。この夜に商品を盗まれた店もあるし、焦げ跡の残った車も停まっている。しかも旧市街の建物のドアや窓枠のほとんどすべてにスプレーでわけのわからないことを書き残したのである。いったい何本のスプレーが一晩に使われたことだろう。そんなことをして何になるというのか。
ノエル(クリスマス)を家族と一緒に過ごすために、もうすぐフランスじゅうで大移動がはじまる。商店街は大きな買い物袋をさげた人たちで大混雑している。だがプレゼントの価格など問題ではない。私が今年もらったもので一番うれしかったのは70代の女性からもらった手作りのキャンドルである。プリンの容器に色づけしてあって、海岸の砂がはいっている。ほかの人にとっては何の価値もないかもしれないが、これは私の宝物である。そっと火をともすだけで、つくってくれた彼女の優しさが心に染みる。願わくば、あの暴徒たちにも、頑なな心をいやしてくれる人が見つかりますように・・・
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コメント
心優しい人が、もっともっと増えて欲しいものです。
寒い日に殺伐とした話は心まで寒くなっちゃいますしね。
投稿: yasu@奈良 | 2005.12.18 19:48
警察の皆さまご苦労さまです。
あああ、ロボコップじゃないと危険でやってられないかもしれません。
投稿: madoka | 2005.12.19 00:43
日本も大雪で寒そうですね。ブルターニュの人口数百人なんて村では、今でも鍵をかけずに出かける人もいるそうです。
どこにでもいい人もいれば悪い人もいるでしょうが、私はブルターニュが好きです。
投稿: 市絛 三紗 | 2005.12.19 19:07