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2006.01.23

オーストリアで盗品の金細工発見される

saliera
  「彫刻のモナリザ」とも称される「サリエラ」という塩入れが見つかったというニュースを読んだ。男を逮捕、金細工「サリエラ」回収 オーストリア(産経新聞 2006 01 23)時価5000万ユーロ(約70億円)以上する塩入れとはいったいどんな作品なのか、興味が湧いたので調べてみた。警報装置設置の仕事をしていた男が盗み、森に埋めていたが逃げ切れないと判断し自首したということだ。昨年10月に作品の一部は発見されていた。ウィーンで盗難の「彫刻のモナリザ」、一部を発見(日本経済新聞 2006 01 20 )

  これを作ったのはBenvenuto Celliniベンベヌート・チェリーニ(1500年-1571年)ルネサンス期イタリアの画家、彫刻家、音楽家。フィレンツェに生まれで父親はメディチ家で技師兼音楽家として仕えていた。ローマ、ボローニャ、ピサと渡り歩き、ミケランジェロを崇拝していたという。1535年フィレンツェでアレッサンドロ公による貨幣鋳型の注文をうけ4種制作したが、教皇パオロ3世の不興を蒙り、1538年から2年間サン・タンジェロ城に幽閉されたこともあった。

  1540年からフランソア1世に招かれて5年間パリに滞在し、イタリアに帰国してからはメディチ家のコジモ1世のもとで数多くの彫刻作品を残しているし、メディチ家に伝わる宝石を修復したとも伝えられている。パリのルーヴル美術館にある作品はここで見ることが出来る。

  2003年には切手も発売されているし、The Affairs of Cellini(Benvenuto Cellini)という映画も1934年に制作されていることがわかった。監督はGregory La Cavaである。

     参考資料

  このSalieraはKunsthistorisches Museumウィーン美術史美術館に展示されていた。美術館のホームページでは、発見されたSalieraが梱包を解かれている様子がトップページに載っている。それにしても塩はどこに入れたのだろうか。中央後部の杯の部分に盛ったのか。それとも彫刻部分はただの蓋なのだろうか。ホームページの写真を見て、想像よりずいぶん大きなものだとわかったので、蓋という可能性は高いと思うが。(美術館の作品説明では上記に書いた履歴の年代に少しずれがあるようなので、興味を持たれた方は再調査してほしい)。

  こちらの写真では彩色されている様子がわかる。反対側から眺めると、何だかヴェルサイユ宮殿の庭にあるアポロンの噴水に似ているように思えた。

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コメント

分かる人には値打ちモンなんでしょうが、塩入れが70億と言われても、ピンと来ませんね。
もうチョット美術品に親しんだら、生活の潤いになるのかなぁ。

投稿: yasu@奈良 | 2006.01.23 22:55

yasu@奈良さん。こんばんは。

昔は塩は貴重品でした。胡椒などの香辛料も今でいう金庫に入れて鍵をかけたほどだったのです。でも私も「塩入れ」とはまったくどんなものなのか、見当もつきませんでした。

これほどの作品は売ろうとしても簡単に売れるものではないし、捕まって当然だと思います。この男は美術館をゆすったようで、たぶんそれで捜査線上に浮かんできたのでしょう。

投稿: 市絛 三紗 | 2006.01.24 02:10

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