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2006.01.20

パリの3つの美術館 (モード・宝石・広告)

hommepare     フランスで最も有名なMusée du Louvreルーヴル美術館のすぐ横に3つの美術館がある。その入り口はRue de Rivoli リボリ通り107番地である。もしかするとルーヴル美術館と間違ってここを訪ねた人もいるかもしれない。わざわざここ目当てに行く人はそう多くはないだろうが、時間をさいて見に行く価値のある美術館なのだ。しかもルーヴル美術館が閉まっている火曜日もオープンしているから、パリ観光の日程に組んでみてはどうだろう。

  今週パリで半日だけ時間がとれたのでまずMusée de la Mode et du Textileモードとテキスタイル美術館に行った。ここは常設展示はなくすべて企画展示なのだが、4月末までの展示はL'homme paréであった。(このリンクの左側にあるDiaporamaというところをクリックすれば、自動的にスライドショーがはじまる)。「着飾った男性」とでも約せばよいのだろうか。17世紀から現在までの男性の洋服が紹介されていて手のこんだ刺繍やカッティングがほれぼれするほど美しかった。革命以前の夜会服の間にJean-Paul GaultierやJohn Gallianoなどが混在しモードの流行が実によくわかった。

catalogue-bijoux-ucad  その会場出口がそのままMusée des Arts Décoratifs装飾美術館の入り口になる。ここにLa Galerie des Bijoux宝石ギャラリーが新設されていた。中世から今日まで1200点の光輝く宝石が集められている。Rolexのメセナで実現したこのギャラリー。個人的にはl’Art nouveau期の宝石に眼が釘付けになった。リンクをクリックすればネット上でも詳細な写真と説明を見ることが出来る。

  さらに階段を登ればそこはMusée de la publicité広告美術館で、3月26日まで写真家
une exposition monographique consacrée à l’œuvre de Jean Lariviereジャン・ラリヴィエールの作品展をやっている。ルイ・ヴィトン、カルティエ、シャルル・ジョルダンなどのブランドの広告写真を手がけてきた著名な写真家だ。各展示室に本人のインタビュービデオがあったので、すわり心地のいいソファーに座って数十分間ビデオを見た。それぞれのブランドの仕事をするようになったきっかけや、撮影時の裏話など興味深いエピソードが語られていて立ち去りがたかった。パリに住んでいたら丸一日かけてゆっくり見られるのに少し残念だった。

  もっと作品を見たければphotosapiens.comに大きな写真があるのでどうぞ。私のお気に入りはPublicité Charles Jourdan, « Les jambes », 1991-1992シャルル・ジョルダンの広告写真だ。遊び心があってうきうきするような写真だと思う。

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