ニコンの決断 フィルムカメラ部門撤退
カメラの老舗メーカーNikonニコンがフィルムカメラ部門からの事実上撤退することを発表した。すでにフィルムカメラはニコン全体の売上高の2%程度しかないというから、時代の流れに従うしかないのだろう。根強いファンもいるので、わずか数年でそこまで売り上げが落ち込んでいるとは想像していなかった。フィルム一眼レフカメラで残るのはプロ向けの「F6」と入門機の「FM10」だけとなる。
一方デジタル一眼レフカメラ市場では、キヤノンとニコンの2社で計9割近いのシェアを占めているから、企業としてはこちらに力を注ぐのはもっともなことだ。あと10年もたてば「カメラのフィルムって何のこと?」などと聞かれるようになるのだろう。
私がはじめて購入した一眼レフカメラは「F3」だった。知り合いに連れられて専門店で中古カメラを購入したのだが、それでもレンズも含めると15万円くらいしたと思う。このカメラ、今は日本の友人に預けてある。デジカメのいいところは暗いところでも撮影できること。教会の中など暗くてもフラッシュを使えないところでは重宝する。
現在使用しているのはNikon D70 デジタル一眼レフカメラ レンズキットである。家庭で使うにはNikon D50 ブラック デジタル一眼レフカメラ ダブルズームキット
で十分だろう。もっといい写真を撮りたいなら、新商品Nikon D200 デジタル一眼レフカメラ
が発売された。こちらは1000万画素と性能がよくなっている。
私の「F3」もあと数十年もすれば珍品としてガラスケースに並ぶようになるのだろうか。それまで大事に保管しておこう。
ニコンがフィルムカメラ撤退 産経新聞01/13 01:13
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コメント
はじめまして。
老舗のニコンがフィルムカメラから撤退なんてちょっと寂しいですね。
たしかにデジカメは便利ですけど、フィルムカメラも残ってほしいものです。
トラックバックさせてもらいました。
よろしくお願いします。
投稿: フォトデリック2号 | 2006.01.13 19:30
初めまして。
朝子さんのHPから飛んできました。
ニコン、撤退ですかあ・・・
それってすごいショックです。
子供時代から慣れ親しんだニコンです。
今、手元にあるのはF601とFM2です。
でも、実際使ってるのはD50だったりして。。。
時代の流れで仕方ありませんね。
トラックバックさせて頂いたのですが、
上手く出来たのかなあ。。。
投稿: 千絵 | 2006.01.13 19:55
レンヌに一度行ったことがありまして、大変楽しく拝見させていただきました。もう入手なさっておいでかもしれませんが、「アーサー王伝説の起源―スキタイからキャメロットへ」がアマゾンの古書で出ています。お話の流れを無視した書き込みですみません。
投稿: arikui | 2006.01.13 22:43
我が家にもNikonあります。28年前に購入したF2フォトミックA...と言っても知ってる人は1割も居ないかな?
でも使うのは、もっぱら携帯電話のカメラ。重いボディとレンズを2,3本も持つと、他に何も持てなくなるので...。
リバーサルフィルムで撮ってダイレクトプリントすると鮮明で好きなんですけどね。
投稿: yasu@奈良 | 2006.01.13 22:47
フォトデリック2号 さん。こんにちは。
白黒フィルムはCONTAXを使っていたと思います。(もう記憶がはっきりしないのですが・・・)。
「エブリデイ・ピープル」おもしろいですね。こちらこそよろしく。
投稿: 市絛 三紗 | 2006.01.13 22:51
千絵さん。
いざとなると、寂しいものですね。やっぱりデジカメを使ってしまいますが。
arikui さん。
中世がお好きとお見受けしました。ニコラ・フラメルが以外なところでひっかかってきて、ひとりほくそえんでいるところです。本はアマゾンに2冊出てますが、あんなに高い値段には納得できないので・・・
yasu@奈良さん。
みんなタンスの中からひっぱりだして、レンズをみがいておいたほうがいいかも。カビが生えますからね。
投稿: 市絛 三紗 | 2006.01.13 23:06
はじめまして。
最近、オリンパスの一眼レフタイプのデジカメを購入しました。その感想なのですが、以前、あるサイトで「デジカメでの撮影は、だめなら、やり直しができるということで緊張感がないし、操作方法がこなれていない」というようなことを書かれていたのを思い出しました。
それに加えて、いい加減に撮影しても、PCを使って修正できるから、丁寧にとるということをわすれてしまいがちになることがあります。これって、なにか違うような...。
人の想いや心を表現する道具としてのカメラは、戻ってくるのかな?
投稿: おさやん | 2006.01.15 02:29
おさやんさん。はじめまして。
La bretagneの表紙はオペラ座なのですが、このショットを撮るのに、毎晩出歩いて、あきもせず相当な枚数撮りました。時間、温度、湿度、風向きなどで、一瞬ごとに表情が変わるからです。
デジカメは枚数をたくさん撮れることは確かですが、シャッターにこめる入魂の気持ちに変わりはありません。レンヌの市役所とオペラ座を何千枚も撮っているのはきっと私くらいでしょう。だって5分もすると、まったく雰囲気が違うのです。(他人には同じに見えるでしょうが)。というわけで、保管が大変です。
La bretagneは私の想いのすべてを注ぎ込んだものです。そういう眼で見てもらえばうれしいです。
投稿: 市絛 三紗 | 2006.01.15 02:55
開発やめたと言っても、F6にこれ以上何を求めたらいいのか? という気もします。
ライバルC社はとっくの昔にマニュアル機の製造を中止し、マウントの規格まで変更し、こちらも今あるカメラ以上に何を求めるのか? といった感じ。
アナログの終焉のように語られていますが、35mm判カメラは完成形だということをお忘れなくっ!!
ツァイスからは、ニコンFマウントのレンズが出るようですし、これからもニコンのマニュアル機は楽しそうですョ。
投稿: H | 2006.01.16 02:15
市絛 三紗さん、今晩は。
フイルムカメラはまだ暫くは存続するとわたくしは見ています。もうフイルムカメラを使わないのは、これまでにカラーネガフィルムしか使ったことがないような素人でしょう。デジカメでは撮影できない場面(例えば、酷寒・酷暑の地や離着陸時の飛行機内)が依然として存在しますから、プロやアマチュアはフイルムカメラも併用し続けるでしょう。
投稿: M@s@sumi | 2006.01.16 20:27
こんばんは。
パリから帰ってきました。いずれ書くつもりですがJean Lariviereの白黒写真をたくさん見て、白黒の写真を撮りたくなりました。
投稿: 市絛 三紗 | 2006.01.18 06:05