新雇用法、2日付の官報で公布、即日施行
激しくなってきた抗議行動を沈静化したいフランス政府は憲法院の合憲判決とシラク大統領のテレビ演説後、4月2日付けで新しい雇用法「機会平等法」を公布、即日施行した。
仏新雇用法を施行・初期雇用契約は運用凍結 日経ネット
仏政府は、若者を雇った場合に2年の試用期間中には理由を示さずに解雇できる初期雇用契約(CPE)を盛った新しい雇用法「機会平等法」を2日付の官報で公布、即日施行した。CPEについてはシラク大統領の演説を踏まえて法改正まで運用を凍結する異例の対応をとる。演説後の1日実施のパリジャン紙の世論調査では62%が「納得しない」と答えるなど政府への批判が強まっている。同法は昨年の暴動を踏まえて都市郊外の移民社会の若者らの雇用に焦点を当てている。14歳から対象となる企業研修制度、全国平均より失業率の高い地域を対象とした都市免税区域の創設、就職差別に対する最高1万5000ユーロ(約214万円)の罰金、違法行為を犯した若者の親への家族手当支給停止などを盛り、CPE以外の施策は直ちに実施に移す。
だがフランス労働総同盟など五大労組と主な学生団体は全国ストライキとデモを4月4日に決行することで合意している。明日どれくらいの規模のストライキが決行されるか、これによって、事態が大きく変わるだろう。その意味でも若者達の行動が過激になるおそれがあるので出来れば外出を控えたそうがいいだろう。

Le Mondeにデモを取材中のカメラマンが3月24日にパリで襲われたことが載っていた。標的にされなくても催涙ガス弾が飛んでくるような場所に行くのは危険だ。私は催涙ガスのせいで3日くらい気分が悪かったのだが、その理由を報道写真家の中司達也さんが教えてくれた。「催涙ガスは、皮膚にヤケドを負うこともありますし、濃いガスを吸い込むと、肺の中もヤケドしますから」ということだ。目も燃えるように熱かったのだが、それもやっとましになってきた。でもずっと書いてきたことは、私の住まいから徒歩10分くらいの範囲でおきていることなのだ。ドアを開けたら、いや窓ごしに見える光景なのだから、他人事ではないのである。明日もカメラ持参でどうなるか見届けたい。
レンヌに webcams (ライブカメラ)があるのを見つけた。右のブルターニュ情報にもリンクしておいたが、場所はオルレアン通り。ここでもほぼ毎週火がつけられたり、両側の店舗のガラスが割られたりしている。メトロやバスの発着場のある町の中心、レピュブリック広場から市役所に向かう道が30分ごとに記録されている。明日、日本時間では午後6時くらいから真夜中にかけて、デモ行進の様子がライブカメラに映るはずだ。
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コメント
レンヌのデモの写真が載ってましたよ。
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20060329AT2M2900L29032006.html
今日のブログを読んでかなり危険な様子が解りました。
余り無理をなさらないで下さい。
投稿: 紅遊詞 | 2006.04.04 03:27
これまでに50人くらい逮捕されるところを見ました。後ろ手に手錠されている写真もあるのですが、これは公開できないので・・・
体調はまだ完全に普通にはもどっていないのです。テレビでCRSの訓練の様子を見ました。催涙ガスを大量に吸い込んでみんな吐いていました。実際にはマスクをしているのは半分くらい。こんな仕事、早死にしますよ。
投稿: 市絛 三紗 | 2006.04.04 03:59
催涙弾もそうですが、何に巻き込まれるか分かりませんので、本当に気をつけてくださいね。
特に、今日のはちょっと激しくなるかもしれなそうだし。。。
これから飛行機に乗るので、ウェブカメラ実況中継は見られそうにありませんが、帰国後にまたレポートを拝見させていただきます。
投稿: ウォンバット | 2006.04.04 15:14
三紗さん、ほんとにハラハラです。
催涙ガスは神経系を襲うので、被害のひどいひとは後遺症が残る、と昔きいたことがあります。気をつけてください。
スキーのゴーグルとか工事用のマスクが効くみたいですよ。
投稿: ysbee | 2006.04.04 17:37
テレビ局M6のスタッフに教えてもらったのですが、昔に比べて催涙ガス弾の威力は弱められているようです。
2種類あって、鉄砲のように発射するものはあまり強力ではないけれど、携帯用スプレーのような小型のものは威力が強く、これを吸い込むと苦しくてたまらないそうです。さすが実体験。リアルです。
M6の別のカメラマンは若者が投げた敷き石が腕にあたって、負傷していました。カメラマンも身体をはってますね・・・
投稿: 市絛 三紗 | 2006.04.05 06:43