ナショナル ジオグラフィックのケルト特集
4月号のNational Geographicナショナル・ジオグラフィックがCeltes Appealケルトの魅力という特集を組んでいます。スコットランドやコーンウォールで行われているケルトの祭典の摩訶不思議な写真が目をひきます。
この写真を撮影したのはアメリカ人のJim Richardsonジム・リチャードソンさんです。ケルトの伝統を受け継ぐヨーロッパの国をくまなく巡っています。彼はブルターニュにも撮影に来ました。フィニステールで精力的に撮影をこなしたそうですが、残念ながら紙面にはブルターニュの様子は載っていません。
私は偶然この話をブルターニュの友人宅で聞きました。私はいつも寝袋持参で行って泊めてもらうのですが、ある夜友人が撮影したビデオを見たのです。その中にジム・リチャードソンさんが写真を撮っているところも写っていました。笑顔を絶やさず、写真を撮るのが楽しくて仕方がないようでした。フランス語ができない彼のために撮影のコーディネイトや通訳をしたのが私の友人だったわけです。ですから紙面を見てもその撮影風景が頭に浮かんできます。「あともう一枚と言いながらいつまで待っていても撮影を止めないんだ。ものすごい量を撮っているよ」と友人は話してくれました。
ナショナル・ジオグラフィック日本語版4月号の表紙はフランス語版と異なり「大地震」になっています。内容も全く同じではありません。フランス語版のLa quête du roi Arthurアーサー王探求が日本語版にはありません。そのかわり欧州の辺境に息づくケルトの心にはオンラインだけの写真も公開されていますし、音楽と朗読の視聴もできるようになっています。是非聞いてみてください。
「ケルト」という言葉についての論争があることは、ケルトについて考えるに書いていますが、アイルランドにある考古学博物館でもこのことを話し合いました。改めて別のエントリーでまとめたいと思います。
追加情報 2006 05 09
日本語版では5月号にアーサー王特集がのったようです。
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コメント
初めまして。
私はドイツに住んでいる日本人です。
2003年にふらっと車で北フランスに旅に出て以来フランスの大ファン、時間を見つけてはあちこちまわるようになりました。こんなにいいところなのに日本で紹介されることが少ないのは残念です。おそらくじっくりまわる旅をする機会が少ないので良さを伝えるのが難しいのかも知れませんね。
ブルターニュに興味を持ってからというもの、もちろんケルトにも興味津々です。ドイツのテレビではさすがに日本よりは取り上げられることが多いので見ることが時々あります。確か先月号のナショナルジオグラフィックドイツ版ではアーティストたちが中心になってケルトの祝祭行事を復活させている、という記事があったのを職場の同僚が読んでいるのを見かけた覚えがあります。
こちらのブログで推薦されている書籍はとても面白そうなので参考にさせていただこうと思います。
ブルターニュの情報も次回の旅の参考になります。これからも楽しみにしています!
投稿: erim | 2006.04.28 06:23
はじめまして。
ドイツには行ったことがないのです。最近ドイツ人の友人が出来、彼女からドイツの話はよく聞いています。彼女の子供たちはおばあちゃんに連れられて昨日ドイツについたとか。車で10時間以上ですから大変ですが、陸続きなので、人の行き来は多いですね。
>アーティストたちが中心になってケルトの祝祭行事を復活させている
これはドイツのことなのでしょうか。とても興味があります。もう少し具体的な地名とかわかれば教えてください。
投稿: 市絛 三紗 | 2006.04.28 07:06