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2006.04.11

CPE撤回が運動の終わりではない

  4月10日午前、ドビルパン首相がCPEを修正すると記者会見した。このビデオはここから。Fin du CPE : la déclaration de Villepin (10/04/2006)をクリックすれば見られる。これを受けてCPEに反対していた労働組合など12団体は勝利宣言をしてLe CPE est mort 「初期雇用契約は消滅した」と発表した。

  日本の新聞社各社はこれで学生運動は収束に向かう見通しと報道している。例として産経新聞を参照してほしい。
  仏首相CPE撤回を表明 1カ月の対立決着へ 産経新聞

  フランスのドビルパン首相は10日、首相府で記者会見し、学生団体や労働組合が撤回を強く求めてきた若者向け雇用促進策「初回雇用契約(CPE)」を修正すると表明した。首相がCPEの事実上の撤回を受け入れたことで、1カ月以上に及ぶ大規模な抗議デモなどでフランスを揺るがせていた雇用策をめぐる対立は、収拾に向かった。
 CPEは、26歳未満の若者を対象に2年間の試用期間内なら理由を明示せずに解雇できるとしたもので、企業側の裁量権を強めることで雇用増を図るのが狙いだった。
 首相の会見に先立ち、シラク大統領は声明を発表し、大統領が首相や与党・国民運動連合(UMP)の上下両院の責任者と協議した結果、「機会均等法」のうちCPEを規定する第八条を「差し替えることを決めた」と確認した。
 「機会均等法」は大統領が署名して4月2日に公布されたが、首相は会見で「われわれの責任は国の未来を用意することである」と述べ、第八条を修正した新たな「機会均等法案」を「10日にも提案する」と述べ、議会で新法案の採択を目指すと言明した。
 大統領は先に、学生団体などの反発を考慮し、2年間の試用期間を「1年」に、解雇理由についても「明示なし」を「明示する」に修正する考えを示していた。
 学生団体は首相の会見を受けて、公立大学84校のうち閉鎖されている約半数の大学の「閉鎖解除」を要請。労組も「CPE撤回が受け入れられた」(5大労組の1つ、仏民主主義同盟)との認識を示した。労組や野党・社会党は復活祭の休暇が始まる17日までにCPEを撤回するよう政府に要求していた。

  
フランス:新雇用策を撤回、シラク大統領発表 学生ら勝利宣言、労組はデモ中止指令
 毎日新聞

  だが学生たちはこの結果に必ずしも満足していない。「これは最初の勝利」と位置づけ、l'égalité des chances「機会平等法」も改正するよう戦いを続けようとしているのだ。たとえばブルターニュ、Guingampガンガンでは高校生が線路を封鎖した。11日も国内の多くの場所でデモが行われるはずである。Les Cahiers Blancsに記事追加。大学封鎖については次のエントリーで述べたい。

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コメント

Missaさま、コメントありがとうございます。こちらこそ、勝手に記事を引用させていただいたことのお詫びかたがた御礼を申し上げます。

それにしても、学生のストがまだこれからも続くのでしょうか? これはブルターニュだけのことでしょうか?

日本のマスコミはフランス関連の情報が少ないので、こちらの記事を興味深く読ませていただいています。

今後とも、どうぞよろしくお願いします。』

投稿: toxandoria | 2006.04.11 20:32

こんにちは

小さなものは続くでしょうが、「もう限界」という意見と「ここまで来たなら最後まで」という意見があります。全員落第させると次1年生が入学できないので大問題。「そのまま進級できるのではと甘くみている学生もいます。

レンヌの場合は普通なら5月初旬まで授業。そのあとテストなんです。どうなるのでしょうか。

投稿: 市絛 三紗 | 2006.04.13 00:24

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