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2006.04.09

レンヌ関連記事のバックナンバー

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  このBlogをはじめてもう2年以上が過ぎた。サブタイトルのようにブルターニュ地方の歴史、文化、風習を紹介するはずだった。ところが、このところ連日「レンヌ事件簿」になってしまっている。レンヌでCPE反対運動がはじまったのは1月になってから。

  レンヌ第二大学が全面封鎖されたのは2月7日だが、これは全国に広がることなく封鎖も2週間もすれば終わるだろうと楽観視されていた。在籍している日本人留学生とも「ちょっと息抜きになるかもね」と話していたくらいだった。ところが、予想に反して3月にはいるとパリをはじめとして全国に大学封鎖、反対デモが広がっていった。

  日本で報道されるようになったのは3月中旬だろうが、レンヌの実態は伝わっていないだろう。私自身も最近レンヌを留守にすることが多く、新聞やテレビの映像だけではどんな状況なのかよく把握できていなかった。3月16日昼夜にわたって自宅で催涙ガスを吸い込んで、この騒動で市民の日常生活に支障が出ていることを思い知ったのだ。

  数年前からレンヌは次第にあれてきていた。ジワジワとまるで真綿で首を絞められるように、暴力が町に入りこんできていた。それはメルマガに書いてきたとおりである。それでも何かが起きるのは夜中から明け方にかけてであるから、夜の繁華街に行かないかぎり、まだ安全だった。昨年11月、非常事態法が適用されるに至った若者たちの暴動時もレンヌ中心部では何も起きなかった。(少し離れた場所で車に火がつけられた)。
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  3月からのデモ後の暴動(あえてこう呼ぶが)はもう手がつけられない。31日金曜日に行われた大統領の演説に不満を抱く若者達は翌日の土曜日にもデモを行ったようだが、被害は何もなかった。どうしてかというと、デパートギャラリーラファイエットをはじめとして、多くの店舗がシャッターをとざし、自主休業したからだった。常に警察やCRSの車が道いっぱいに(上の写真)とまっていて被害を防ごうとしているのだが、バス停はあちこちで写真のような悲惨な姿となっている。店舗も大小の板を打ち付けられてかろうじて営業中。デモに参加している若者の一部が興奮してついやり過ぎただけだというのだが・・・ レンヌではパリのような携帯電話盗難や通行人の持ち物を略奪するといった事件は起きていないはずだ。

  道路がブロックされ通れないことが続き、商店街の客足も途絶え商品の配送もままならない有様だった。歩いているのは若者ばかり。4日の夕方レンヌ市の職員たちと話しながら、催涙弾が青い空を白く染め変え、CRS(共和国機動隊)が若者達を追いかけている様子を見ていた。「フランスの思い出にあげるよ」と職員が道に落ちている催涙弾の燃え残りを拾って私の手に握らした。いちおう持って帰ってきたが、もらってもうれしくない贈り物だ。
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  2004年12月、一晩に250発の催涙弾が使用されたことを知った。その時は驚愕したのだが、この数週間、いったいどれだけの催涙弾が使用されたのだろうか。2000、それとも5000発以上だろうか。検討もつかない。これを非常事態と感じないほうがおかしいのではないだろうか。平和と話し合いを望む集会でさえも殴り合いになる始末だ。

  最近読んでくれた方はレンヌのこと、またこれまでの状況がどうなっているのか、4月だけのエントリーではよくわからないと思う。そこで以前のメルマガのバックナンバーに項目をつけたして整理してみた。こちらで一度タイトルを確認してほしい。メルマガ以外は経済・政治・国際からどうぞ。

  きのう聞いた話では「機会平等法」に「15歳から夜の労働ができる」という項目があり、レンヌ第二大学が抗議しているのはCPEだけではないという。これについては改めて書きたい。

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コメント

一條さん。レンヌの状況を詳しく書いていただきありがとうございます。このところの状況、連日注視していました。過去からの経緯も理解できるよう配慮してもらいありがたいです。
ナントの素晴らしく美しい花の写真でほっとしていましたが、ここにきての若者の言動は、日本の学校でおこる学級崩壊という状況を思い起こさせます。

 フランスの社会でおきていることとは違うかもしれませんが、デモ参加者の若者の自己主張の仕方には、政治意識の高さということとは少しちがう暴力性や自己中心性が感じられてなりません。

 一條さんは近代合理主義を推進してきたフランスの中に出現している近代というもの持つある側面の先端的な部分を感じられているのではと思えるのです。ただ、こちらの受け止め方が少し情緒的かもしれません。これからも読ませていただきますが、あまり危険な状況にはご注意なさってくださいね。

投稿: LULUMOON | 2006.04.09 23:48

こんにちは

知り合いが「ブルターニュはもともとradical急進的だからね」と言っていました。

こんなことばかり書いているとこちらもいやになって来るし、ランキングなんてどんどん下がっています。でもここまで書いてきて「はい。おしまい」にはできませんよね。

投稿: 市絛 三紗 | 2006.04.10 00:34

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