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2006.07.24

ブルターニュ関連書籍 その7 バルザス・ブレイス

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    Le Barzaz-Breiz バルザス・ブレイスとはブルターニュに伝わる伝承をまとめたもの。前にもCDを紹介したことがある。(バルザス・ブレイス参照)のこと。日本語の全訳はでていないようだが、図説 ケルト神話物語の第3章に載っている。

  Le Barzaz-BreizがThéodore Hersart de la Villemarquéテオドール・エルサール・ド・ラ・ヴィルマルケによって出版されたときはヨーロッパじゅうで絶賛された。このことは、原 聖さんが<民族起源>の精神史〈第7回〉―ブルターニュとフランス近代―ブルターニュ関連書籍 その6参照)の第6章に書かれているとおりである。

  ここには、ケルト的な伝統がキリスト教にいかに取り入れられたかという説明もある。日本のブルターニュ観光ツアーにも組み込まれている小村Locronanロクロナン(フランスの最も美しい村々にも選ばれている)がケルトの聖地であったという話も盛り込まれている。Locronanロクロナンについては、まだ書いていないので改めて紹介したい。

  しかしながら、一番上のエントリーで書いたようにThéodore Hersart de la Villemarquéが伝承を改変したという疑いが指摘されQuerelle du Barzaz Breizバルザス・ブレイス大論争が巻き起こった。Querelle du Barzaz Breizについて簡単な説明はここにある。この影響で当時の知識人たちはいったん盛り上がったブルターニュに対する興味を失ってしまった。

  このところ、毎週ブルターニュの伝承音楽をつづけて聞くチャンスがあった。ディナン、ポン・ラベ、そしてカレでも。何でもない日常生活を歌ったものが多かったのだが力強いリズムやリフレーンはいつまでも胸に残っている。ブレイス語がわかったらいいのに、どんな内容なのか知りたいと本気で思う。ブルターニュはかみしめるほど味わいが増すからおもしろい。

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コメント

先月末にブルターニュを旅してきました。
文化・伝承にあまり詳しくないため、もっぱら風景を楽しんだ旅の中、Locronanにもローカル・バスで足を運びました。真っ青な空を背景に、信仰を肌に直接感じられるような、小さく静謐なノートルダム福音礼拝堂が印象に残っています。
また旅行中にケルト音楽に接する機会はなかったのですが、Quimperで泊まったホテルでは、夕刻開けていた窓の外からバグパイプのような音色の楽器を練習している音が流れ、日常に根付いているケルトっぽさを感じました。旅の中でも、記憶に残るひと時となっています。

投稿: わだっち | 2006.07.25 03:06

こんばんは

緑の大地と青い海。楽しんでいただけましたか?

お聞きになった楽器、ブルターニュではbiniouビニューと呼びます。解説はここにありますのでどうぞ。
http://biniou.stalig.com/

投稿: 市絛 三紗 | 2006.07.25 06:25

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