« 2006年8月 | トップページ | 2006年10月 »

2006年9月の記事

2006.09.28

CHRYSLER 300C

Chrysler_300c  ニース空港のレンタカー乗り場でこの車を見たとき、一瞬身体が固まった。そのあともうすこしで泣きそうになった。何しろ自分がそれから2週間運転しなければならないのだから。

  あまりに大きすぎる。日本では2000クラスの車を運転していたが、それどころではなく駐車スペースからはみだしている・・・いったいどこのメーカーなのかもわからなかった。フランスでこれまで見たこともない車だったのだから。

  それがCHRYSLER 300C クライスラーだった。約束の時間がおしていてどうしようもないので車に乗り込んだ。車内は真っ白なレザーシートで統一されている。ボタンやスイッチがズラ~~と並んでいるので触ってみるのだが、よくわからない。最後にはレンタカー会社の人に説明してもらい、見切り発車。いきなりニース市内の渋滞でヒヤヒヤしっぱなし。

  それからトンネルにはいったが電気のつけ方さえもわからない有様。短いトンネルだったのでそのまま通過。この日だけで1年ほど寿命が縮んだに違いない。いろいろな機能を使いこなせるようになったのは数日後のことだった。

  それでも1週間ほどすると運転には慣れてきた。運転はしやすい車だと思うが、車体が大きいので駐車場をさがすのがひと苦労だった。運転中も何しろ目立つのでみんながじっとこちらを見るし、中には話しかけてくる人もいた。「きれいだね」。「ありがとう。私の車じゃないけれど」などと何度答えたかわからない。

  ほかの車と対向できない狭い山道もいやというほど走ったが、この車にぶつかっては大変と相手がよけてくれて助かった。最後に何とか事故なくトゥルーズ空港で返却することができ、心底ホッとした。今後クライスラーを運転することはないだろうから、後から考えれば貴重な体験だった。

  クライスラー 300C クライスラー オフィシャルサイト

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2006.09.25

日本に一時帰国します

  昨晩レンヌに帰ってきました。するとすぐに日本の親類から電話がかかってきました。私の家族が車の事故で入院しているとの連絡でした。背骨の骨折と、胸を強打したようです。命に別状はないものの、警察や保険、転院のことなどが私でないと対応できないので緊急帰国することになりました。

  南仏での仕事もまだ残務処理が相当あるのですが、電話とメールで対応するしかありません。そういうわけで、しばらくこのブログは休ませていただきます。コメントの返事も遅れると思いますがご了承ください。

| | コメント (8) | トラックバック (0)

2006.09.06

南仏の旅

  先日から少しお知らせしていましたがこれから仕事で南仏(コート・ダジュール、ラングドックルシオン、ミディ・ピレネー)に行きます。パリから夜行列車でニースに入り、フランスを横断してトゥールーズからまた夜行列車で9月24日に帰ってきます。

  パソコンはおいていきますが、他の人が持ってくるので、たぶん更新できると思います。旅の内容はいずれお知らせできるでしょう。気候の変動が激しく昨晩は喉が痛かったのですが、何とか持ちこたえて無事に帰ってきたいです。書類が多いので洋服はあまり持参できません。ではいってきます。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006.09.04

イワシアレルギーとアニサキスアレルギー

  子供のころ、週に1度はイワシを食べていました。隣のおじさんの趣味が魚釣りだったので、いつも釣りたての魚を持ってきてくれたのです。

  ところが、今から7年前。突然イワシアレルギーになったのです。食べてから数時間後に発疹などの症状があらわれたのですが、病院で注射をしてもらい寝ていました。でも症状は悪化し、40度以上の高熱、そして全身が赤ワインのような色に腫れ、皮膚は世界地図のようにでこぼこに盛り上がりました。

  そのまま入院し、体中に氷をのせて熱を冷ます有様でした。クリスマスも病室で過ごすことになったのでした。病室があいていなかったので、整形外科の患者さんと6人部屋でした。結局10日間入院しました。それからこれまで、好物のイワシを食べていません。イリコだしでさえも使っていないのです。医者から抗体ができているので、次にアレルギーが起きると命にかかわると脅かされたからです。

  でも5年前、イタリアのサルディーニア島を旅したときに、バイキング形式の食事で発疹がでて、夜中の2時に病院へ行き、おしりに注射された苦い思い出もあります。その時、イワシのフライらしき料理があったのですが、さすがにそれは食べるのをやめたのです。ほかの魚を選んだのですが、反応がおきたのはたぶん同じ油で調理したからでしょう。

  アレルギーは身体の外側だけではなく、例えば気管支にも炎症がおきるので最悪の場合呼吸困難で命を落とすということです。先日もレストランでイワシ料理が出てきましたが、泣く泣く交換してもらいました。あと数日で南仏(コート・ダジュール、ラングドックルシオン、ミディ・ピレネー)に行きます。

  ここの名物のひとつがanchoisアンショワ(カタクチイワシ)なのです。数日前スーパーで酢漬けを見つけ清水の舞台から飛び降りるつもりで買ってみました。2日間、迷いに迷ったあげくさきほど食べてみました!!とてもおいしかったです。

  もし、反応がでるとすれば、あと5時間後くらいでしょうか。アレルギーの薬を用意してあります。(もう賞味期限切れなんですが・・・)これでもし発疹がでたら、悲しいのですがもう二度と食べません。もし何ともなければ、アンショワを心ゆくまで食べられます。ほかの人から見れば「イワシなんてどうでもいい」ことでしょうが、数年ぶりに口にしたカタクチイワシ、もっと食べたいです。人体実験の結果はどうなるでしょうか・・・

    < 追加 >

  朝になりました。夜中に医者に行くこともなく無事です。イワシはフランス語ではsardineサーディンと言います。ブルターニュは漁業が盛んですから市場でもたくさん売っています。入院してからこれまでずっと食べませんでしたが、anchoisアンショワはあやまってこれまでもほんの一口ですが食べたことはあったのです。違う種類の魚だと思いこんでいたのですが、数日前ガイドブックを読んでいて、anchoisアンショワがカタクチイワシであることを知りとまどっていました。まだびくびくしていますが、もう食べてもいいのでしょうか・・・

    < 別のアレルギーでした >

  数年後病院でアレルギー検査を行いました。するとイワシアレルギーではなく、アニサキスアレルギーだったのです。アニサキスとはアジ、ニシン、イワシ、サバ、サンマ、ハマチ、スケソウダラ、イカなど海の魚に寄生する糸状の寄生虫です。アレルギー反応は熱を加えてもおこるのでカマボコなどの加工品にも反応するとわかりました。イワシアレルギーならほかの魚さえ食べなければ大丈夫ですが、アニサキスが原因ならアレルギーの危険因子が広がったわけです。でも魚が好きなので、いざという時のためにアレルギーの薬はいつも持つようにして魚は食べています。イワシのせいだと思い込むのは危険ですから、病院でアレルギー検査してくださいね。

| | コメント (7)

2006.09.01

Le Blog de Jacques Chirac シラク大統領のブログ

Blog_jchirac

  Le Blog de Jacques Chirac シラク大統領のブログは先日紹介したイラン大統領のブログとは異なり、シラク大統領が書いたものではない。

  フランスの有料ケーブルテレビジョンCANAL+カナル・プリュスが放送している人気風刺番組のブログなのである。テレビに登場するのは、guignol ギニョールと呼ばれる人形たち。皮肉とユーモアがたっぷりこめられている。フランス人は大笑いしながら見ているが、これをすんなりと理解するのはむずかしい。ビデオのリンクもあるのでどうぞ。

  もうひとつ、さもシラク大統領が書いているように見せかけていたブログもあった。Le Blog Personnel de Jacques Chirac
である。こちらは、クレームがついて3ヶ月で終了している。公開されているクレームの手紙が本物かどうかは確認できていない。

| | トラックバック (0)

« 2006年8月 | トップページ | 2006年10月 »