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2006.11.14

平常心を取り戻す秘薬 その4 錬金術の霊薬

Flamel
  薬局でもらった小冊子にはLes elixirs florauxと書いてある。まずelixirをロワイヤル中辞典で調べた。(1)エリキシル剤(主薬と香料などをアルコールに溶かした薬剤)、(2)錬金術の霊薬、妙薬、(3)精髄とある。「錬金術」などという単語を目にしてすっかり舞い上がってしまう。

  霊薬が薬局で買えるとは、フランス恐るべし!! 

  「錬金術」とは、非金属を何らかの神秘的・疑似科学的手法で貴金属に変えることを目的とした術のこと。そして「賢者の石」とは金属を金に変え、人間を不老不死にする力を持つとされる物質。Flamel_f「錬金術」という単語を知らなくても「賢者の石」や「ニコラ・フラメル」という名前に聞き覚えはないだろうか。

  「ハリー・ポッター」シリーズ第一作目や「ダヴィンチ・コード」に出てきたあの「ニコラ・フラメル」である。彼は実在の人物で14世紀にパリに住んでいた。その建物がまだ残っているのである。こちらもパリ散策中に偶然立ち寄ったのでハリー・ポッターと賢者の石のニコラ・フラメルに写真を載せておいた。

  

ニコラ・フラメルこそは、中世フランスで並ぶ者のない博士(マージュ)であり、師匠(メートル)であり、稀代の占星術師、錬金術師として、その名は高い。(中略)
秘法の鍵を読み解き、ついに1382年4月25日、午後5時ごろ、水銀の溶媒に溶かした鉛が輝く金に変わってあらわれるのを見た・・・・・ フランス巡礼の旅より抜粋

  ニコラ・フラメルはSt Jacques de compostelle サン・ジャック・ドゥ・コンポステル巡礼の帰り道にユダヤ教学者カンチェス氏と出会い神秘学の手ほどきを受け、錬金術を完成したと言われている。右側は彼の墓に刻んであったという彫刻の写し。莫大な金を手にしたと伝えられるが、信仰心が厚かったので財産は教会や施療院にすべて寄付し妻と二人でつつましく暮らした。Portail offert par Nicolas Flamel et sa femme これはパリの教会に実在したニコラ・フラメルと妻の彫刻である。

  サン・ジャック・ドゥ・コンポステル、コンク、巡礼、ニコラ・フラメル、霊薬・・・ キーワードが限りなくつながってゆく。こんなに書くつもりはなかったのだが、数人の友人に話したところもっと詳しく知りたいと言われたのでつい・・・このまま書き続けると長編になりそうで困っている。次回はついに秘薬の正体が明らかになるか?

     参考資料

  錬金術師の館 錬金術についてすっきりとまとまっていてよくわかる

  その5につづく  (その1はこちらから)

  

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コメント

こんばんは。
お久しぶりです。

秘薬シリーズ、楽しく読ませていただいています。
Elixirと来ましたか。。。思わず反応してしまいました。:-)
次回も楽しみにしています。
それにしても、旅先でのお話を含め、なんだか不思議ですね。

投稿: ウォンB | 2006.11.15 00:23

こんにちは

>思わず反応してしまいました。
不老不死ですものね。

「ハリー・ポッター」で「ニコラ・フラメル」を知った人は、実在していたとは思わないでしょうね。物語のなかでは、たしか600歳くらいの設定になってましたからね。

投稿: 市絛 三紗 | 2006.11.15 00:54

初めてコメントをします。
アイルランド、ケルト文化に関心があり、「もっと知りたいなぁ」とつれづれなるままカーソルを動かすなか、今週、市絛さんのサイトにたどり着きました。
私は東京にて、自然療法を輸入し販売する会社に勤めています。ちょうど、「秘薬」のお話が連載中!「もしや、これは。。。??」と思いながら、秘密が明かされるのを今か今か、と待っております。

情報が豊かで、非常に勉強にもなっていますので、一言感想をお伝えしたく、投稿いたしました。
これからも拝読いたしたく思います。

投稿: Salang Macguire | 2006.11.15 12:44

こんにちは。

友人からはもっと仰天するような施術があると聞かされていますが、自分が体験したことでないと説得力はないし、ただの夢物語になってしまいます。

人体にはまだまだ科学で解き明かされていない謎があることだけは事実ですが。

投稿: 市絛 三紗 | 2006.11.15 16:21

こんにちは お久しぶりです。ホメオパシーは興味があります。楽しい夢、見てみたいですね。直接ファーマシーで買ってもよいのか、それともフランスのジェネラルドクターに要請して処方してもらわないと買えないのでしょうか?今回の処方分薬局でいくらくらいなのでしょうか。何日分服用すべきなのでしょうか。ちょっと魔法使いのようで幻想的ですねえ。気とかオーラとか、魂のような目に見えないものについて興味があります。是非、その後の回復も教えてください。差し支えがなければ、経験されていないホメオパシーのお話も伺いたいです。

投稿: Paris | 2006.11.19 20:05

Parisさん。こんばんは。

このペンネームをお使いなのはたぶん・・・という心当たりはあるのですが、どなたなのかはっきりわかりません。ごめんなさい。

フラワーエッセンスもホメオパシーも専門家と話してから買うべきです。それぞれの人の症状にあわせないと効き目はないからです。

今回5種類で40ユーロくらいでした。数滴しか使わないので、長いこともちそうです。

投稿: 市絛 三紗 | 2006.11.20 05:44

あ、失礼しました。相互メルマガ広告をさせていただいた折の者です。あの頃はパリ1年目で何もわからなかったのですが、ようやくパリの美術館も12訪れMontST.Michel,Leims,Nancy,Dijon,Quimper,Alencon,Giverny,Chartres,chateau Chambord,Chenonceau,Vezelayへ行ってきました。以前は、ここへ書き込み不可能だった時期があったので、読むだけ、時々ずっと拝見していました。まだ、うちのメルマガは続いています。クリスマスのEカードも、ありがとうございました。いただいたHotmailへお返事をお送りしておきましたが、届いていたのでしょうか。私はとてもPC苦手で。私はフランスに残るモチーフと日本に残るモチーフを比較するのがおもしろいのです。例えば、アラブセンターやルーブルのイスラムセクションには、日本のではないかと思う陶器のお皿や抹茶茶碗のようなものが展示されています。イラン出土13世紀と書いてありますけど。中世美術館の貴婦人と一角獣のタペストリーも綺麗で好きですが、貴婦人の衣裳柄や頭のターバンが、気になってしかたありません。拡大された写真を見ても、アラブのターバンに輪をのせたものに似ているので。京都の龍村織りの柄に似たものを見たりすると、やはり西からやってきて京都に移民した人達がいたのだなあと納得できます。ペーズリー柄は、今もTシャツやテーブルクロスに人気のようですが、インド発祥で、アジアへと欧州向けへと輸出していたようですね。インド人が、マルシェで、自分達はマンゴと呼んでいる、と言われました。イタリアブランドETROの洗練されたペーズリーもあれば、素朴なインドシルクのペーズリーもありおもしろい。他の地方にはない幻想的な感じが漂うブルターニュは魅力的ですね。別荘地というイメージがあります。カンペール焼きとGIEN焼きが好きでティカップとお皿をいくつか買いました。満たされますよ。カンペール焼きは素朴で好き、ジアン焼きは王宮のリッチな古典柄からPaseoという闘牛士のモールレース柄まで多彩で見飽きません。Gienの手書きの陶器は180~1000EURくらいですが、見るのは大好きです。カンペールにある70cmくらいの大きな陶器人形を見て、博多人形を思い出しました。

投稿: Paris | 2006.11.20 20:19

お返事ありがとうございました。

>フラワーエッセンスもホメオパシーも専門家と話してから買うべき
すみません、medecin de homeopathiqueという職業があるのですね? 誰かに聞いてみます。

投稿: Paris | 2006.11.20 20:24

こんばんは

フランスにはHoméopatheという資格をもった人がいます。薬局で聞いたら、どこに相談にいけばいいか教えてくれると思います。

投稿: 市絛 三紗 | 2006.11.21 05:43

市絛 三紗さま
早速お返事ありがとうございました。フランスの風邪薬を処方してもらっても咳が全く治まらなくて困ったことがあります。錠剤と咳止めシロップ。DRの予約を取るのはけっこう大変ですものね。(バカンスでよくいない)薬が合わなくて症状が治まらないので同じ先生に再診したことが2回あります。香りについて無知なので、これから興味を持って探してみます。ジャスミンやpropolisの固形石鹸は使ってみました。よかったです。

投稿: Paris | 2006.11.21 18:58

書き忘れていましたが、フラワーエッセンスには香りや味はありません。アロマテラピーとは異なります。念のため付け加えておきます。

投稿: 市絛 三紗 | 2006.11.22 00:07

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