フランス 全面禁煙が近づく
フランスは来年2月1日から公共の場での禁煙が決定した。ただし、カフェ、バー、レストラン、ディスコなどは11カ月間の猶予があり、全面禁煙は08年1月1日から。違反喫煙者には罰金75ユーロ、施設の責任者には150ユーロが科せられる。「密閉の喫煙室」があれば喫煙が認められるらしいが、これらは全体の3%くらいだと推測されている。
はじめにこのニュースを聞いたとき、ほんとうに実施できるだろうかと疑った。なぜなら道路を歩いていても、くわえタバコは当たり前、吸殻は道中に落ちているくらいだからだ。数年前からタバコの価格が急騰していて1箱5-7ユーロ。日本円に換算すると800円もする。学生たちは一番安い手巻きタバコをクルクル巻きながら、フィルターもつけずに吸っている。
町で見知らぬ人から「タバコ1本くれませんか」と声をかけられることもしょっちゅうある。私はタバコを吸わないだがこれまでヘビースモーカーが周りにたくさんいたので、煙がただよってきただけで数種類の銘柄を言い当てることができるくらいだ。
それに葉巻の人気も根強いものがある。タバコを吸わなくても葉巻は別なのだという。たとえばパリのシャンゼリゼ通りにあるガラス張りの建物、publicisdrugstoreには、カフェ、レストラン、ワインショップ、本屋などがあるが、その一画にLa Cave à Cigares葉巻専門店があり、大変繁盛しているのだ。友人にいわせれば「食事の後にゆっくりと香りを楽しむ」のだという。高級ホテルでも葉巻を扱っているところは多い。これも自宅で楽しむことになるのだろう。
すでにアイルランド、イタリア、スコットランドが全面禁煙となっている。喫煙者にとってはますます肩身がせまくなってきた。
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