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2006.11.15

ナント溺死刑の追悼式典と講演会

Colloque_25_mars_2006
  メインストリートには高級ブティックが軒を並べ、活気あふれる町Nantesナント。中世にはブルターニュの首都であった。今でもブルターニュ公の城があるが修復中で中にははいれない。

  その後、この町が繁栄したのは奴隷貿易だった。フランスの大河ロワール川をのぞむ一等地、フェイドー島とその周辺には冨を築いた商人たちがきそって豪華な館を建築した。それは以前奴隷制撤廃記念日を制定に書いたとおりである。

  さてフランス革命直後、ヴァンデ戦争と呼ばれる悲劇が起きた。ヴァンデのカトリック王党軍を追い詰めた国民公会議員のカリエは増加する囚人をてっとりばやく処刑する新しい方法を考えた。

  船に乗せてナントを流れるロワール川に生きたまま沈めてしまえばいいと。船に数十人を押し込めて川の中央に沈める。浮いてくるものには容赦なく銃弾があびせられた。しかも死人に洋服は無用というわけで、乗船前に衣類を剥ぎ取り売ったのだった。子供も含め総計6000人以上が溺死したと推定されている。さすがに非道な殺害方法だったので、のちにカリエ自身もギロチン刑となった。

  私はこのヴァンデ戦争の歴史を語り継ぐ2つの団体に所属しているので、この戦争の講演会や追悼式典には数十回参加している。メンバーと共に数々の旅をし、虐殺のあった現場に実際に足を運んできた。この週末はヴァンデ関連で別々の催しがあり、両方とも行くことにした。土曜日の講演会、日曜日も午前中のミサは無料なので、興味のある方は参加してほしい。ナント溺死刑の追悼式典と講演会は日曜日だ。

1)Troisième journéée d'étude sur l'Histoire militaire des guerres de vendée
L’Institut Catholique d’Etudes Supérieures (ICES) à La Roche sur Yon

2)Commémoration des ’Noyades de Nantes’
Messe en l’église Notre Dame de Bon-Port à Nantes (place du Sanitat)
Conférence au Musée Dobrée par Monsieur Thierry Piel ,
Professeur Agrégé d’Histoire de l’Université de Nantes

  虐殺があった事実を正しく認識すること、そしてそれを伝えること。こつこつと地道な努力を積み重ねている人たちがいるのである。

  

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