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2006年12月の記事

2006.12.31

サダム・フセイン元大統領、死刑執行される

    26日の死刑確定からわずか4日後の30日、絞首刑となったサダム・フセイン元大統領。その直後バグダッドなどで自動車爆弾が爆発し、ロイター通信によると少なくとも計68人が死亡したと報道されている。

  イラク国営テレビ局は執行前後の数分間の録画を無音で放映した。元大統領がロープに首を通される様子や、執行後に横たえられた顔などが映された。また中東カタールの首都ドーハを本拠地とする衛星テレビ局Al Jazeeraアルジャジーラのネット上にも写真がのっている。

  フランスではテレビや日刊紙Le Figaroル・フィガロがイラク国営テレビ局で放映されたビデオを公開している。だがフランスでは死刑制度そのものが廃止されており、死刑執行に対してとまどいも隠せない。
  
  つくられた独裁者、最後は「犯罪者」 フセイン元大統領(asahi.com)には、「アラブの雄」から「危険な独裁者」、そして「犯罪者」として処刑されるまでの経緯がまとめられている。波乱万丈の人生、それをささえる資金や武器を供給したのは西欧諸国であった。

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2006.12.29

日本で購入できるフランスの地図

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Frommer's Road Atlas France (Frommer's Road Atlas France)


    フランスのロードマップ。車を運転するなら前もって下調べをしておいたほうがいいでしょう。ネット上で本のなかみを見ることができます。


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Michelin France, Grand Routes Atlas No. 723 (Michelin Maps)


  フランスのロードマップ。旅行に携帯しましょう。


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Michelin Paris Poche Plan (Michelin Maps)

  フランスに入国してまず訪れるのはパリ。地図を見ながら歩いているとスリにねらわれやすいので、旅行前によく見て頭にいれておくと安心です。

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2006.12.28

雑誌「オルタナ」ウェブ登録すれば無料で郵送

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  世界の情報を満載した新雑誌が来年東京で誕生します。記事は世界じゅうに住む日本人ジャーナリストたちがこの雑誌のために書き下ろします。ちょうど0号が完成したところです。一部書店や小売店では350円で販売するのですが、ウェブ登録すれば無料で自宅に郵送してくれます。今のところ郵送は日本国内だけですが、いずれ世界の各都市にも設置する予定だそうです。

  「オルタナ」編集長の森さんから挨拶が届きました。

■雑誌「オルタナ」無料講読のお誘い■

新しい雑誌「オルタナ」が2007年3月、創刊されます。オルタナは「ヒトと社会と地球を大事にするビジネス情報誌」です。売上高や利益だけではない、ビジネスの「新しいモノサシ」とは何かを探ります。1号では「環境・健康・CSR… 日米欧モデル企業50社」を特集します。

実はこの雑誌、ウェブで登録して頂ければ無料で直接郵送します。といってもフリーペーパーではありません。フリーペーパーは一般的にラックに置いて誰が取っていくか分からないのに対し、オルタナは、読者がウェブで登録するため、読者一人一人の顔が見えます。そして、会員は単にオルタナの読者としてだけでなく、今後、オンラインやオフラインでさまざまに交流できる仕組みをつくります。

オルタナはこのように全く新しい仕組みなので、私たちは「シェアマガジン」と呼ぶことにしました。ネットで入手できる「シェアウェア」のように、無料で知的情報をお届けするわけです。一部書店や小売店では350円/350rで販売します。今後、オルタナをどうか宜しくお願いいたします。 Alterna ホームページ


  0号はウエブ上に公開されていますのでご覧下さい。私もこの雑誌に関わる予定ですので、ぜひウェブ登録してくださいね。

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2006.12.27

ハリー・ポッターと謎のプリンス

  つい先日ハリー・ポッターシリーズの最終作となる、第7巻のタイトルがHarry Potter and the Deathly Hallowsハリー・ポッターと死の秘宝(仮)に決定したと報道されていた。

  現在発売されているハリー・ポッターと謎のプリンスをフランス語で読んだ。以前にもハリー・ポッターとスターウォーズ エピソード3に書いたことがあるが、善悪の対比が際立ち「悪人はやっつけてあたりまえ」という考え方が気にかかった。

  ハリーはまだ魔法を学んでいる最中なのに、最も頼りとする魔法使いが殺されてしまう。最終作はめまぐるしい展開にもっていかないと終わらないだろう。これまでにもハリーは、やっとめぐり合えた大切な人たちとの別れをよぎなくされている。

  いったいこの超大作、どのように終末を迎えるのだろう。もし悪を抹殺できたとしても、愛する人たちはもう戻ってこない。現代のファンタジーは悲しすぎる・・・

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2006.12.25

Joyeux Noël メリー・クリスマス

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  23~31日までRennesレンヌの夜を彩る光のショーが開催中だ。今年はじめての試みだと思う。市役所が次々と色を変えていく様をたくさんの見物人が眺めているのだが、ここ数日冷え込みが厳しくじっとカメラを構えていると身体が冷えてくる。

そして最終日、大晦日には毎年恒例の音と光のスぺクタクルがある。広場で花火が打ち上げられ年越しのカウントダウン。それからいつものように大騒ぎになるはずだ。レンヌで新年を迎えるかたは必見。

A partir du 23 décembre, les Rennais pourront découvrir l'Hôtel de Ville paré de couleurs chatoyantes. La Ville de Rennes accompagnée de la société Spectaculaires mettra en lumière tous les détails de l'architecture pour le plaisir des yeux des grands et des petits.Illumination de l'Hôtel de Ville : du 23 au 31 décembre 2006. Tous les jours de 17:00 heures à 2:00 heure du matin.

Le 31 décembre, rendez-vous place de la Mairie à 23h30 pour un spectacle inédit.La Ville de Rennes propose cette année un spectacle de la société Féérie, mêlant pyrotechnie, projection d'images, lumière, musique et danse sur les rythmes du Hip Hop avec la compagnie KLP, et vous accompagnera jusqu'au 12 coups de minuit et l'an 2007.Spectacle pyrotechnique, place de la Mairie, 31 décembre 2006 à 23h30.

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2006.12.20

トゥールの夜

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  ロワール川のほとり、Toursトゥールに来ている。これまで近隣の城めぐりをしたことはあるが、トゥールの中心部を歩いたことはなかった。考古学博物館を訪ねたり、中世の古い街を歩いたりしている。ここはブルターニュと隣接しているだけに密接な関わりがあり、非常に興味深い。写真の右側はBasilique St-Martin、その奥に見える塔はTour Charlemagneである。

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2006.12.13

再会

  長いこと会っていなかった日本人の友人がケーキを持って遊びに来てくれた。チョコレートケーキの中にブルターニュ特産の塩バターキャラメルがはいっていてとてもおいしかった。食べるのに夢中だったので写真はなし。ちょうどテレビが壊れたところだったそうで、テレビをお買い上げ。ありがとう。彼女はこちらで結婚しているので、ブルターニュ定住組だ。帰ってきたら遊びに行くからね。

  9月に日本に一時帰国する際、カタールのドーハで知り合ったヒマラヤやモン・ブランの山岳ガイドをしている男性から電話があり、明日昼ご飯を一緒に食べる約束をした。

  このカタール行きの飛行機に乗っていたフランス人に話をどこに行くのかと聞いてみると、ほとんどがインドやネパールに行くというのである。「どうして?」という疑問に答えてくれたのが、上記の男性だった。

  「もう20年以上ヒマラヤに登っている。以前はルフトハンザ航空を利用していたが路線がなくなった。それからパキスタン航空に変えたのだが、政治的に不安定になった。そこで現在ではヒマラヤに登るフランス人はカタール航空で行くことがほとんどなんだ」

  それからさらに話をしているとブルターニュ出身だとわかった。今は南仏に住んでいるが毎年ブルターニュに帰ってくると話していた。そして明日、レンヌで再会するわけだ。どんな話が聞けるのかとても楽しみだ。

        追加

  山岳ガイドの男性は「今年のヒマラヤは最高だった。だが山は常に危険と隣り合わせ。人の命を預かっているからいつも最新の注意をしている」と言っていた。じつに穏やかで晴れやかな顔だ。

  夜別の友人と会った。Aさんの人生の決断を聞いて数年ぶりに涙が止まらなくなった。運命とは何と皮肉なものだろう。私にできることがあればどんなことでもしてあげたい。それが友達だと思うから・・・

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2006.12.10

別れの時

Galettes
  現在暮らしている建物は18世紀初頭のもの。そんなところにいると、ここにはじめてやってきた6年前と何も変わってないようだ。しかしレンヌの中心部も全く同じではない。小さな路地裏にあったなじみの店がなくなったり、親しくしていた人たちが転居したりといったことだ。クリスマス市にやってくる店も毎年少しずつ異なっている。

  私は定住型の人間で、いったん住み着いたところからなかなか引越し出来ない。壁の傷にまで思い出がしみこんでいるからだ。だが、異邦人である以上、ここに骨をうめるわけにはいかない。日本で暮らす家族の事情もあり、この住み慣れたブルターニュを離れ日本に帰国することを決めた。

  いざ離れるとなると、街を歩いていても胸がしめつけられる。いつかもう一度、ここに戻ってこられるだろうか?ただの旅行者としてではなく、またこの国で暮らすことができるだろうか?未来のことは誰にもわからない。

  洋服を処分するのに未練はないが、本や資料は捨てられないので困っている。フランス語の文庫本は古本屋に売るつもりだ。日本語の本(50冊ほど)や各種ファイル、文房具、各種ポスター、ビデオ、カセットテープ、洋服、ブーツ、食器などはほしい方に無料でお譲りしようと思う。海辺で集めた貝殻や石は捨てられないだろうが・・・

  それからレンヌで引越しを考えている方も連絡を。大きな窓(2メートル)が2つ南向きにあるので日当たりは最高。床から天井までの高さは3.5メートル。場所はオペラ座の横。窓から市役所が見える旧市街の中心地で、どこへ行くのもとても便利。非常に大きなタンスと、小テーブル、イス2脚、小さな暖炉もあり。できることなら知っている人に住んでほしい。そうすれば、いつかまた立ち寄ることができるから・・・すべての連絡はこちらに。e-mail
 
 

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2006.12.05

クリスマスシーズン

Noel
    店ごと買い占めてしまいたくなる可愛い品物がいっぱい。いつもここを通る度にうっとりしてしまう大好きなショーウインドー。

  中でもビクトリア朝のイギリスを思わせる素敵なイラストの少し懐かしい紙製品が私のお目当て。猫の着せ替え人形や天使を手にとって見ているだけで夢見心地になる。とはいえ、ユーロ高で円に換算すると予算オーバーになるので結局何も買っていないのだが・・・ 店の情報は以下のとおり。

Le Grenier des Anges
5, rue Hoche
35000 Rennes
Tel: 02 99 38 31 54

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2006.12.03

そで振り合うも多生の縁

Gaoulardh
  今日レユニオン島に住む日本人女性から電話があった。レユニオン島はフランスの海外県であるものの、インド洋の真ん中にある。本土からははるかに離れたフランスなのだ。

  この家族とは7月にスペインから戻る途中、モンパルナス駅でたまたま話をした。その時は名前も言わず別れたのだが、縁があって連絡してくれたのだ。それは先月ナントでヴァンデ戦争の講演会前に昼食を食べていた時のことだった。

  ひとりの女性がそばにきて「義理の妹は日本人でレユニオン島に長年住んでいるのよ」と話しかけてきたのだ。レユニオン島にいる日本人といっても何人もいるだろう。だが、私は思わずその人の手を握り「知っています。今年の夏、パリで会いました」と口走った。娘さんがいること、そして日本から家族が遊びに来ていたことを話すと、「そうよ。間違いないわ」と言う。お互いに思いがけない展開に驚くばかり。

  電話の向こうから「あれからもあなたのことを話していたのよ。どうなったのか心配で。ヴァンデ戦争の集まりに参加しているとはねえ」と声がきこえ胸がいっぱいになった。私はモンパルナス駅でこのご家族と別れてからブルターニュに向かう列車の発車時間までのんびりマフィンを食べながら紅茶を飲んでいた。その時急に荷物のひとつがないことに気づき、盗まれたのではとパニックに陥った。何しろそこには家の鍵もパソコンもはいっていたのだから・・・頭に血がのぼり、どうしたらいいのかわからない。
Surfer
  駅の構内で日本人女性と偶然再会した時には混乱しきっていた。それから冷静に考えると、シャルルドゴール空港から駅まで乗ったエールフランスバスの中に自分が置き忘れたのだとわかった。スペインでフランス語も英語も通じず、身振り手振りの会話の連続。やっとフランスに戻ったので気がゆるみ、とんでもない失敗をしたわけだ。それがわかると緊張の糸が切れて体中の力が抜けた。とりあえず警察に行き事情も説明したが、バス会社の電話番号がわからないのでバス停で説明するようにいわれた。

  駅内を走り回って興奮している私に「荷物を忘れただけじゃないか。死ぬわけじゃないよ。落ち着いて」と声をかけてくれたバス会社の乗務員の優しさ。でも肝心のバスはすでにオルリー空港にむけて発車しており、それがそのバスの終点だった。乗務員はあちこちに電話をかけ、後発のオルリー空港行きのバスに無料で乗車させてくれた。空港に着くとすぐに荷物を責任者の人が手渡してくれ、別のバスでパリ市内まで送ってくれた。自分でしたことがあまりに恥ずかしくてこれまで書けなかったのだが、この好意は決して忘れない。フランスはいい国だ!

  しかし夜遅くなったのでブルターニュに戻る列車はもうない。パリ市内のかび臭いうらぶれた安宿で一夜をあかし、革命記念日のパレードも見ずレンヌにもどった。7月14日だった。その日の夕方にはDinanディナンで開催中のRencontres Internationales de Harpe celtique国際ケルティックハープフェスティバルに足を運んだ。紫音ハープミュージアムの館長とお会いする約束だったからだ。こちらはハープが取り持つ縁だった。

  先日海辺でひとりのサーファーを見つけた。私も以前サーフィンをしていたことがあるのでつい懐かしくなった。そこで声をかけて写真を撮った。そのまま別れて海辺を散歩していたのだが、彼は私の帰りを待っていてくれた。「そで振り合うも多生の縁」、いったい彼とはどんな因縁があるのやら。

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