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2007.01.24

L'abbé Pierre est mort ピエール神父の死

Labbe_pierre

    フランスで長年にわたり有名人好感度ナンバーワン(Le journal du dimancheが実施)だったL'abbé Pierreピエール神父が1月22日にパリの病院、Val-de-Grâce ヴァル・ド・グラスでなくなった。1912年生まれで享年94歳だった。入院したのは今月14日だったが若いころから病弱だったので死を望みつつ生きてきたという。

  "C'EST TOUTE LA FRANCE QUI EST TOUCHÉE AU CŒUR"シラク大統領はすぐに「フランスじゅうが死を悼む」と声明を出した。テレビ、新聞、雑誌も競ってL'abbé Pierreピエール神父の特集を組んでいる。La presse salue le combat de l'Abbé Pierre(TF1)。これほどの有名人をはたしてどれだけの日本人が知っているだろうか?きっとその存在すらほとんど知られていないのではないだろうか。

  10代後半にはすでにアッシジの聖フランシスコが1210年にイタリアのアッシジで創立した聖フランシスコ修道会に強くひかれていたという。そして1931年はカプチン・フランシスコ修道会に入会している。清貧に甘んじ、弱者の立場に立つその生き方をLe Parisienは紙面18ページの大特集をくみ”Le pape des pauvres”「貧者の教皇」と称した。その葬儀は26日金曜日、午前11時にパリのノートルダム寺院で行われる。この国葬はテレビ局France2のインターネット上で生中継される。

  彼の最も知られている活動は1949年にEmmaüsエマウスを創立したことだ。その地道な活動が全国に知られるきっかけとなったのは、1954年の冬だった。パリでアパートから追い払われた女性が路上で凍死した。このニュースを知った彼は、ラジオに出演し”Les amis, au secours”「友よ。助けて!」と国民に向かって支援を呼びかけた。その放送は人々の共感を呼び毛布や食糧、寄付金が集まった。

  Emmaüsエマウスのベースとなっているのは不用品の回収と再販売だ。衣類や雑貨から家電製品に至るまで、一般家庭で不要となった品物を分別・修理してリサイクルするのである。住む家のない人や貧困にあえぐ人たちに仕事を提供し、生きる勇気を与えたのである。現在ではEmmaüsエマウスは1400人の従業員、5000人のボランティアをかかえる巨大な組織になっている。そしてその活動は世界40カ国以上にも及んでいる。

  日本では社会福祉法人暁光会がその活動に賛同して活動を続けている。そして須賀敦子さんの存在も忘れてはいけない。彼女は1973年、練馬区に「エマウスの家」設立し、週に数回寝泊まりしてボランティアたちと行動を共にしたのだ。

  上の写真はavant de partir ...というCD。リンク上でピエール神父の肉声が視聴できる。
  
  France3 L'abbé Pierre テレビで放送されたピエール神父のビデオがまとめられている。特に1954年の映像は必見。

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コメント

市絛 三紗さま
Enchante!! 一ヶ月ほどまえにこのサイトを見つけました。感激しています。
といいますのも、私自身が、ブルターニュの歴史(とくにMorbihan)を研究対象としているからです。Rennesには、旅の生き帰りに何度か(知り合いもありますので)立ち寄ったことがあります。日本におけるブルターニュ情報、なんとかネットで当地のメディアにアクセスして探っているのですが、とても心もとないことでした。
 どうぞ、よろしくお願い致します。

投稿: Sachiko  OBA | 2007.01.27 21:19

はじめまして

日本語の資料はほとんどありませんので、フランス語、あるいはブレイス語でかかれた現地の書籍を読むしかないでしょうね。

古本屋にはたまに掘り出し物があります。またここ数年、ブルターニュの歴史をまとめたいい本がたくさん出版されています。

それから昨年オープンしたレンヌの新図書館はさすがにブルターニュ関係の書籍がそろっています。

投稿: 市絛 三紗 | 2007.01.28 18:29

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