大統領選挙、来月決選投票
フランスの大統領選挙は、第1回投票で過半数を獲得する候補者がいなかったため、ニコラ・サルコジ(31.11%)とセゴレーヌ・ロワイヤル(25.83%)両氏による決選投票が5月6日に実施されることになった。この結果はあらかじめ予想された数字だ。だが過去3回(74、81、95年)は第1回投票で2位だった候補が当選しているので、女性大統領誕生も夢ではない。
上の表は上位2人に投票した県別の数字を示したもの。フランスの西部はロワイヤル候補が票を伸ばしていることがわかる。この表を見ていて2005年に行われた欧州憲法批准の是非を問う国民投票を思い出した。地域別にはっきりと票が分かれているからである。
決選投票の鍵を握ると報道されているのは3位となったバイル元教育相(18.55%)だ。本人はどちらの陣営にもつかず中道姿勢をつらぬくと見られているが、その県別投票者、じつはロワイヤル氏と同様にフランス西部に多いことがわかる。これと全く対照的にサルコジ氏と極右のル・ペン氏支持者はフランス東部に集中している。
この県別投票者表を参照するとバイル氏の票はロワイヤル氏に流れそうなのだが、バイル氏に投票した有権者たちは「公開討論会の主張を聞いてから決める」と歯切れが悪く、どちらに投票するか迷いがあるようだ。
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