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2007.05.19

スキポール空港で洋服を透過する新型スキャナー導入 

Rayon
    フランスで健康診断をする場合、一般医以外にレントゲン技師をたずねX線写真を撮影する。そしてできあがったものを自分で持って一般医に見せる。そこで異常がなければ、X線写真は用済み。病院では保管せず、個人が自宅に持ち帰るのだ。日本に帰国する際に捨てるかどうか迷った末に、ダンボールにつめて送った。使い道などないが、いつか身体に異変が起きたらこの写真と見比べてみることにしよう。

  さて、このようなX線写真はどうでもいいが、医者でもない他人にいちいち身体の内部まで覗き見られるとしたらどうだろう。そんなことが今や現実の話になった。セキュリティー強化のため、アムステルダムのスキポール空港が今月15日に導入した新型スキャナーだ。確かにこれなら拳銃やナイフを隠すことはできない。すでにテロ対策で数年前からこのようなシステムは開発されていた。(下のリンク参照)

  骨折などで体内に金属を埋め込んでいる場合もある。「ここにボルトがありますが、取り出してください」なんて言われても無理な話だ。いまや液体の持ち込みも制限されている。「アメリカへ行く場合は専用の鍵付きスーツケースにするか、鍵を開いたままにする」と友人。そうしないと鍵をこじ開けるので壊れてしまうという。これでは大切なものは入れられない。

  私は今年になってパソコンにメモリーを追加したのだが、それが原因で4月にフランスのシャルルドゴール空港でチェックされた。手荷物の検査官が私のパソコン内部の追加したメモリーを指さして「普通はひとつしかない。これはあやしい」と別の検査官に話している。そして靴も脱いでベルトもはずすよう指示された。次いで搭乗券をうばわれその場で待たされた。幸いにもそれだけで済んだが、ひとりだけ止められるといい気はしない。

  スキポール空港ではこの映像の解析は他人の目にふれないよう別室で行われ、顔にはボカシがかけられるそうだ。今のところ新型スキャナーは2台だけだが、近日中に15台が導入される。旅行客はこの新型スキャナーと旧式検査装置のどちらかを選択する自由があるらしい。きっとそのうちすべて新型になってしまうのだろう・・・本当にこれがテロ抑止に効果があるのだろうか。

 Amsterdam airport deploys body-scanning machines Reuters May 15, 2007
 Airport Screeners Could Get X-Rated X-Ray Views the New York Times May 24, 2005
 The Rapiscan Secure 1000 透過スキャナー
 3-D Body Holographic Scanner
 Nude X-ray photos at airport security?
 First - your luggage - now you are next - Total recall? Body Scanners

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コメント

こんばんは

下のリンクにもありましたが「自分の奥さんや可愛い娘」などを男性係官がこのスキャナーでチェックするのは抵抗があります。

それだけでなく自分のことを見られるのも、劣等感を感じるかも。「顔にぼかし」だけでなく「身体にも」。そうなると意味ないけれど。

日本人はまだ銭湯や温泉で他人の裸に接する機会があるけれど海外では水着着用だし、これは重大なことではないのか?でも触られるより、見られるだけのほうがいいのか?たまに金属を持っていると全身触られます!だんだん意味不明になってきましたが、新型スキャナーは賛成できません。

投稿: simeon | 2007.05.19 22:17

こんにちは

欧州はここ数年実際にテロが発生していますので、目に見えない威圧感があります。どこの国で起きるかわからないからです。

>たまに金属を持っていると全身触られます!
確かに。何度か全身を撫でられたことがありますねえ。怪しいと判断されればほんとうに裸にされて調べられるそうです。

そのような時には、このスキャナーを用いればいいわけですから。でも最近は地下鉄や列車、バスなども標的にされていますので、疑えばきりがないです。

投稿: 市絛 三紗 | 2007.05.20 07:08

安全上しょうがないけど、紳士にやってもらいたいですね。
この間なんてラップトップをドンと投げられました。

投稿: 保育士 | 2010.11.22 04:39

このところテロへの警戒が高まってきていると報道されていますが、持ち物検査に時間がかかりすぎることが乗客のいらいらの原因にもなっています。

投稿: 市絛 三紗 | 2010.11.23 08:08

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