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2007.06.15

オペラ座の怪人とブルターニュ

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    オペラ座の怪人は何度も映画化されているし劇団四季がロングラン公演しているので、原作を読んだことがなくても、題名は聞いたことがあるだろう。そういう私も原作はたぶん子供のころに読んだだけで覚えていなかったし、最近の映画も舞台も残念ながら見ていない。文庫本が家にあったので読んでみて驚いた。

  主人公シャニイ子爵と歌姫クリスチーヌが出会った場所がブルターニュだったのだ。クリスチーヌの一家はPeros-Guirecぺロス・ギレックに別荘を持っていて、シャニイ子爵は伯母と一緒にLannionラニオンに住んでいたという設定なのだ。「二人は毎日のように顔を合わせ、一緒に遊んだ」ことになっている。

    この距離は23キロ、車では30分ほどしかはなれていない。この時代乗り合い馬車でも1時間あれば行けただろう。Peros-Guirecぺロス・ギレックは先日書いたエッフェル氏のお屋敷が建っているあたりである。この静かな海もすぐ近くだ。

  原作は1910年の作品の作品なのでちょうどエッフェル氏と同時代の話だ。ちょうどベル・エポックで華やかな文化が花咲いているころである。Lannionラニオンのことはあまり書いていないのだがEglise de Brélévenez ブレレヴネ教会があるところだ。この教会内部には一部12世紀ロマネスク様式が残っている。

  オペラ座の怪人に描かれているブルターニュの記述は美しいので紹介しておこう。ブルターニュの歴史や昔話が大好きな二人は話を聞くのを楽しみにしていた。「ブルターニュのおばあさんのなかで、これまで少なくとも一度は、月夜のヒースの荒地で、妖精たちが踊るのを見なかった者がいるだろうか?」それから続く墓場や骸骨の記述もいかにもブルターニュらしさがでている。

  パリにある華やかなオペラ座(1875年建築のオペラ・ガルニエ)。シックな色あいの大理石を用いた大階段、シャガールの壁画と豪華なシャンデリア、皇帝の色である赤と金を基調とした観客席はそこに居合わせる人々を夢の世界へといざなう。怪人と妖精たちの住むブルターニュ。見事な対比だ。

  

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コメント

早速、お邪魔します。
ブルターニュにお住まいだったとか。
昔、メンヒルの巨石群を訪ね、子供が
上に登って喜んだのが昨日のことの
ように思い出されます。
今は、南欧を多く訪ねていますが、いつか
ブルターニュも古い中世(教会を中心に)
歩きたいです。
(送信がなかなかうまく行かず、何回も
送信されたいなければいいが(笑)と
心配しています)

投稿: yoku | 2007.06.16 19:15

yokuさん。こんにちは。

ブルターニュは巨石がたくさんあります。また小さくても素晴らしい教会が目白押し!ロマネスク教会も残っています。

これらの写真も撮っていますが、私にとっては宝物なので「そっと秘密にしておきたい」という気持ちと「紹介しよう」という気持ちが交互におそってきます。

でも帰国すると行きたくても無理なので、知っていることをすべて書いてしまおうと考えています。何から書くかが問題ですが。

投稿: 市絛 三紗 | 2007.06.17 08:27

どうぞ吐き出して下さい(失礼)
大いに期待しております。

投稿: yoku | 2007.06.17 11:09

私は歴史、特に欧州の中世が好きなんです。中世の城や教会、そして廃墟などを訪ねていました。

ブルターニュではこれを勝手に「地獄めぐりツアー」と名付け、死の舞踏、墓場などをテーマにフィールドワークをしていました。「オペラ座の怪人」の記述にぴったりはまったわけです。

投稿: 市絛 三紗 | 2007.06.17 15:19

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