成人男性90%が失業している国
「世界の果てまでイッテQ!」で放送されたナウル共和国の現状。成人男性の90%が失業中。おまけに糖尿病予備軍の人数が人口比率で世界一。しかしこの国、今から数十年前には最もうるおっている国だったのだ。
もともとは農業や漁業で自給自足の生活をしていたナウルの人々。しかし今から40年前。リンが肥料の原料として海外に売れることを知ったときから豊かな生活を求め、リン鉱石を掘って掘って掘りまくった。そして、その収益を国民全員に均等に分配するという政策により、1981年。ナウルは国民一人当たりの収入を示すGDPがアメリカや日本をはるかにしのぐという豊かな黄金の時代を迎える。もはや国民は働くことを忘れ、海外旅行に外車、そしてグルメと天国のような生活を謳歌したのだった。
ここには数字が書かれていないが、当時のナウルのGDPは20000ドルで、これは世界一だったというナレーションだった。同時期のアメリカ13500ドル、日本9900ドルと比較すると格段に多い。それに医療費、学費、税金も無料だったのだから、あくせく働く必要もない。だが、こんな贅沢ができたのもわずかの期間だけ。あぶく銭は蜃気楼のように消えてしまった。
太平洋の小国であるこの国は一見日本とは関係ないように思えるが、かつて日本軍が占領していたこともある。現在では輸出の主要貿易相手国として日本、インド、韓国があげられている。それに日本は補助金も出しているそうだ。
だが地下資源が枯渇し、2000年に入ると国は破産状態になる。収入がなくなっても人々は働く意欲を失ってしまい、毎日のらくらしているだけ。しかも冒頭にのべたように食生活の偏りから糖尿病患者がうなぎのぼり。これが悪夢なら目がさめればおしまいだが、一気に転落してしまったナウル共和国は今後いったいどうなるのだろう。
これはナウル共和国だけの問題ではない。石油の尽きる日もはるか未来のことではないし、そうなれば地球規模で影響がでる。長いこと日本を離れていて帰ってきたら、風力発電装置が浜辺に林立していて驚いた。バイオ燃料やエコ燃料も注目の的だ。こうやって夜に電気をつけてテレビを見られることを感謝しないといけないと、画面を見ながら考え込んでしまった。
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