アホウドリの糞でできた国ナウル共和国
今日の夜、日本テレビ「世界の果てまでイッテQ!」でナウル共和国Republic of Nauru訪問記が放送される。この国は、赤道より40km南、太平洋南西部に浮かぶ珊瑚礁の共和国だ。バチカン、モナコに次いで面積が小さい国でもある。外務省の資料によると、駐ナウル日本国大使は滑川雅士駐フィジー大使が兼任しているという。
この共和国、「珊瑚礁にアホウドリが大量の糞をして、その糞が堆積してできた島」なのだ。自然の恵みが豊かで、燐鉱石を輸出するだけで生きていける地上の楽園だった。それでもいつか資源がつきる日がやってくる。そこで1999年9月に国連に加盟。そして「2万5000米ドルでナウル国籍の販売」と「国際銀行の設立」をした。
銀行には不透明な預金がころがりこんでくる。だがこの銀行も、アメリカのテロ以降は破たんをしいられた。ちょうどアフガニスタンからは大量の難民がオーストラリアに流れこんできていた。オーストラリアは、「難民1100人を受け入れてくれたら助けてあげよう」と提案した。もちろんすんなりとはいかなかったが、最終的に難民たちを受け入れたナウル共和国。だが、大統領の亡命さわぎ、難民たちのハンストと、混乱が続く。
日本ではNHKが「新アジア発見」が「楽園の危機を救え-南太平洋・ナウル共和国-」を99年8月20日に放映していると、リビングサイエンスアーカイブスの「千年持続学-21世紀の危機とそれを乗り越える智恵」。日本のオイルショックと比べグローバリゼーションについて書かれている。
ナウル共和国について、本まで出してしまった人がいる。アホウドリの糞でできた国―ナウル共和国物語という本だ。吉田靖さんがブログに書いて評判を呼び出版された。そのいきさつは適宜更新をどうぞ。このブログは本が出版される前から読んでいたのでずっと前からリンクしていた。
夏でも涼しいブルターニュで南の島のことをいろいろ想像したものだ。まるで小説のような話なのだが、本当に地球上に実在するのだと知りどんな国なのか気になっていた。「日本人に一番人気のない国ってどんなとこ?」という切り口だそうだ。とにかく今日の放送を見てみよう。
実際にナウルに行った日本人
「ともやくんの旅行記」 日本資本でヨットハーバーが建築中だったとか。どうなっているのだろう。
「世界制覇カウントダウン! ナウル入国にビザは要らない?!」 行ってみようと思うのがすごい。
追加エントリー
成人男性90%が失業している国 実際にテレビ放映を見て考えたことを追加した。
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コメント
いやー、すごい国でした!
信じられない国でした!
テレビが見れないので、ビデオをセットしました!
僕が行ってから2年!
どう変わっているのでしょうか!
投稿: 六車俊範(むぐるまとしのり) | 2007.06.24 18:55
こんにちは。
こちらからはTBさせていただきました。世界のほとんどの国に行かれているのですね。
私はヨーロッパ以外はほとんど行ったことがないので、太平洋の島国や中近東にも行ってみたいです。
投稿: 市絛 三紗 | 2007.06.24 19:22
昔仕事で訪ねました、というよりソロモン諸島に
行く途中立ち寄ったというのが正しいかもしれません。
ただ一つの思い出は、取り付く島もないホテル従業員の接客でした。何しろ税金ただ、豊かな島民にとってなにも客に愛想をふりまく必要もないのですから。そんな不思議な思い出の島です。資源のリン鉱石もあと何年かで取り尽くすといわれていましたが、今はどうなったのでしょう。
投稿: yoku | 2007.06.28 19:47
こんばんは
貴重な体験談、ありがとうございます。リン鉱石はほとんど堀りつくされて縦穴ができていました。
これらはもしかすると日本の畑で肥料となり、野菜をはぐくんできたのかもしれません。そう考えると他人ごとではないですよね。
投稿: 市絛 三紗 | 2007.06.28 23:34