慶應義塾大学図書館蔵書のデジタル化とGoogleブック検索図書館プロジェクトの連携
慶應義塾大学は「デジタル時代の知の構築」に向け、Googleとの連携による図書館蔵書のデジタル化と世界にむけての公開を決定したことを発表した。下にその冒頭部分を抜粋する。
このたび慶應義塾は、創立150年記念事業の一環として、Googleが世界で展開しているGoogleブック検索図書館プロジェクトと連携し、慶應義塾図書館が保有する蔵書等のデジタル化と公開を共同で行うことに正式に合意、7月6日に記者発表を行いました。このプロジェクトは、海外ではすでに、ミシガン大学、ハーバード大学、スタンフォード大学、オックスフォード大学など北米、ヨーロッパの25機関と連携して展開されていますが、欧米以外の地域では、慶應義塾大学が初めてとなります。
具体的には、慶應義塾図書館の所蔵する蔵書の中で、著作権保護期間が満了した約12万冊をデジタル化し、GoogleのGoogleブック検索を通じて、世界に公開します。12万冊の内訳は、明治初期までに日本で発行された和装本と、明治・大正期・昭和前期の日本語図書となります。その中には、福澤諭吉の数々の著書も含まれます。慶應義塾関係書籍については先行してデジタル化され、デジタル化が完了した資料は随時公開されます。
電子化するには本のページをスキャンし、その後OCR(光学文字読み取りソフト)を使って自動的にテキストデータを抽出する。しかし日本語はアルファベットより文字の種類が多く、旧字体もあるので検索には不利なのだ。
慶應義塾大学ではすでに稀覯書(グーテンベルク聖書、和漢稀覯書、浮世絵など)のデジタル化をすすめている。1996年から行われているHUMIプロジェクトである。特にアジアにある唯一のグーテンベルク42行聖書(1455年頃、ドイツ・マインツ)をデジタル化したことで、世界に散らばるそれぞれの聖書の比較研究が可能となった。
さっそくGoogle ブック検索をのぞいてみた。もちろんはじめに検索する単語は「ブルターニュ」だ。すると18件がヒットした。順番に中身を見ていく。すると「ブルターニュ」という単語が黄色くマークされ、その中身も読むことができるではないか。一部、プレビューできないページもあったが、書籍の名前がわかるだけでも非常にありがたい。
ここで私が注目したのはサーフィン・ア・ゴー・ゴー海外版―世界437サーフ・スポットを完全カバーという本。この本にでてくるブルターニュのサーフポイントについては、また別に書こうと思う。
パソコンの普及で貴重な資料が自宅で探せるようになった。フランスでは地方の図書館にある蔵書が少ない。専門的な資料はBibliotheque nationale de Franceに集中している。中世の写本などがネット上で見えるので重宝している。だが便利になると、すべてに目をとおすことは不可能なので、取捨選択する能力がより求められるようになるだろう。
関連情報
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Google、ブック検索で慶応義塾大学図書館と連携--図書館はアジアで初の参加 CNET Japan
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