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2007年7月の記事

2007.07.31

サラ・ベルナールの愛したBelle-Ileベル・イル

Belle_ile

  フランス19世紀の著名な女優Sarah Bernhardtサラ・ベルナール(1844年10月22日 – 1923年3月26日)。1862年に女優デビュー。おもに舞台で活躍する。ヨーロッパのみならずアメリカでの評価も高い。晩年レジオンドヌール勲章を授与され、亡くなった時には国葬がおこなわれた。
Gismondab
  1894年の年末, 彼女はまだ無名だったAlfons Mucha アルフォンス・ミュシャにポスターを依頼(クリックすると大きくなる)。これがミュシャを一躍有名にした。そしてその後も多くのポスターを制作する。ちょうどこの年、彼女ははじめてBelle-Ile ベル・イル島を訪れた。ちょうど50歳だった。上の写真が彼女が毎日眺めたであろうla pointe des Poulains プーレン岬の様子だ。このようなBelle-Ile ベル・イルの風景にすっかり魅了された彼女はそれから毎年必ず足を運んだ。

  当時は交通事情が悪かったので島まで来るのは大変だった。パリから12時間列車にゆられ、それから馬車と船に乗り換えてまだ数時間かかったのだ。それでも彼女は数多くの画家、作家など著名人を島に招待した。たとえばle Roi Edouard VII d’Angleterre英国王、エドワード7世がそうである。

  下の写真が彼女の家だ。彼女は心からBelle-Ile ベル・イル島を愛していたのでこの島で永遠の眠りにつきたいと望んでいた。だがその望みはかなわず、パリのペール・ラシェーズ墓地に葬られた。その写真はここ

  サラ・ベルナール(Wikipedia)
  L'âme de Sarah Bernhardt flotte sur Belle-Ile-en-Mer(Ouest France lundi 23 juillet 2007)

Belle_ile_s_2

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2007.07.29

ガロ語のコメディアン Roger&Fred ロジャー&フレッド

Rogerfred

   ガロ語のお笑いコントを披露しているのはRoger&Fred ロジャー&フレッド。観客はおなかをかかえて大爆笑だ。家庭内の日常生活がテーマなのでガロ語がわからなくても動作を見ているだけでも笑える。二人はガロ語がわからない観客のためにフランス語も取り混ぜながら演技する。以前ここに書いたことがある。

  その後も何度か会う機会があったので即興なのかとたずねると「地元で語り継がれてきた話をもとにしてちゃんと台本をつくっているよ」と答えてくれた。驚いたことにずっとコメディアンだったわけではなく学校の先生だったとか。私の持っているCDはこれ。ホームページRoger&Fredを開くとさっそくガロ語の音声がお出迎えしてくれる。

   ブルターニュではフランス語以外に2つの異なる言語が存在する。Bretonブレイス語(ケルト語族。世界言語博物館にわかりやすい説明がある)とGalloガロ語(ガロ語はラテン語のくずれたもの。ケルト系ではない)である。Bretonブレイス語のことはこのブログでも何回か書いているがGalloガロ語についてはあまり書いてこなかった。Galloガロ語なんて言葉があること自体、私も現地に行くまで知らなかったからだ。

   話されていた地域はブルターニュの西部、Basse BretagneはBretonブレイス語、東部Haute BretagneはGalloガロ語に大きく分かれている。分布地図はこちら。歴史的な流れについてはブレイス語の未来をつくる(レナ・ルアルンさんの講演要旨)を参照。Gallo(Wikipedia Fr)の説明によるとオキシタン語(南仏)とにているそうだ。また中世、第一次十字軍のころに使われていたとある。

  でも今ではほとんど用いられていないので、このままでは近い将来消滅する可能性がある。堅苦しい勉強はきらいでもRoger&Fred ロジャー&フレッドのコントなら大丈夫。生で見ると楽しいのだ。二人のスケジュールをチェックして会いにいこう。
  

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2007.07.24

Sensation 感覚

Ete_jaune



          Sensation
        Arthur RIMBAUD
(Charleville 1854 - Marseille 1891)

Par les soirs bleus d'été, j'irai dans les sentiers
Picoté par les blés, fouler l'herbe menue:
Rêveur, j'en sentirai la fraîcheur à mes pieds.
Je laisserai le vent baigner ma tête nue.

Je ne parlerai pas, je ne penserai à rien:
Mais l'amour infini me montera dans l'âme,
Et j'irai loin, bien loin, comme un bohémien,
Par la nature, - heureux comme avec une femme.

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2007.07.23

ほほ笑む少女

Fille_2

  手刺繍のはいった衣装を身に着け白いレースのコワフをかぶった少女。家族とパルドン祭に参加していた。Ste-Anne-la-Paludにて


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2007.07.21

シラク前大統領、参考人聴取される

  フランスで首相、パリ市長、大統領を歴任し、2007年5月16日に政治活動から引退したシラク前大統領が参考人として事情聴取された。

シラク前仏大統領(74)は19日、パリ市長時代(77~95年)に市が保守政党職員を架空雇用していた公金不正支出事件で、捜査を担当する予審判事から参考人として事情聴取された。大統領経験者の聴取は初めて。同氏の訴追免責特権は引退1カ月後の6月17日に失効しており、訴追の有無が今後の焦点となる。

  上は毎日新聞の記事。この事件ではAlain Juppé アラン・ジュペ氏が有罪となっている。以下にFrance2のニュースをはりつけておく。

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2007.07.19

ビデオで見るブルターニュ その1 Decouvrez la bretagne


decouvrez la bretagne, brittany
Decouvrez la bretagne,brittanycrt-bretagne

    ブルターニュ観光局制作のイメージビデオです。時間は7分間。音楽が聞こえてから映像がはじまるまで数秒かかりますのでお待ちください。ブルターニュでどのような日々のいとなみが行われているのかがよくわかります。

  Bretagne Nouvelle Vague 最新の観光情報がチェックできます。日本語のページもありますが、内容は一般的なものです。

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慶應義塾大学図書館蔵書のデジタル化とGoogleブック検索図書館プロジェクトの連携

  慶應義塾大学は「デジタル時代の知の構築」に向け、Googleとの連携による図書館蔵書のデジタル化と世界にむけての公開を決定したことを発表した。下にその冒頭部分を抜粋する。

このたび慶應義塾は、創立150年記念事業の一環として、Googleが世界で展開しているGoogleブック検索図書館プロジェクトと連携し、慶應義塾図書館が保有する蔵書等のデジタル化と公開を共同で行うことに正式に合意、7月6日に記者発表を行いました。

 このプロジェクトは、海外ではすでに、ミシガン大学、ハーバード大学、スタンフォード大学、オックスフォード大学など北米、ヨーロッパの25機関と連携して展開されていますが、欧米以外の地域では、慶應義塾大学が初めてとなります。

 具体的には、慶應義塾図書館の所蔵する蔵書の中で、著作権保護期間が満了した約12万冊をデジタル化し、GoogleのGoogleブック検索を通じて、世界に公開します。12万冊の内訳は、明治初期までに日本で発行された和装本と、明治・大正期・昭和前期の日本語図書となります。その中には、福澤諭吉の数々の著書も含まれます。慶應義塾関係書籍については先行してデジタル化され、デジタル化が完了した資料は随時公開されます。

    電子化するには本のページをスキャンし、その後OCR(光学文字読み取りソフト)を使って自動的にテキストデータを抽出する。しかし日本語はアルファベットより文字の種類が多く、旧字体もあるので検索には不利なのだ。

  慶應義塾大学ではすでに稀覯書(グーテンベルク聖書、和漢稀覯書、浮世絵など)のデジタル化をすすめている。1996年から行われているHUMIプロジェクトである。特にアジアにある唯一のグーテンベルク42行聖書(1455年頃、ドイツ・マインツ)をデジタル化したことで、世界に散らばるそれぞれの聖書の比較研究が可能となった。

  さっそくGoogle ブック検索をのぞいてみた。もちろんはじめに検索する単語は「ブルターニュ」だ。すると18件がヒットした。順番に中身を見ていく。すると「ブルターニュ」という単語が黄色くマークされ、その中身も読むことができるではないか。一部、プレビューできないページもあったが、書籍の名前がわかるだけでも非常にありがたい。

  ここで私が注目したのはサーフィン・ア・ゴー・ゴー海外版―世界437サーフ・スポットを完全カバーという本。この本にでてくるブルターニュのサーフポイントについては、また別に書こうと思う。

  パソコンの普及で貴重な資料が自宅で探せるようになった。フランスでは地方の図書館にある蔵書が少ない。専門的な資料はBibliotheque nationale de Franceに集中している。中世の写本などがネット上で見えるので重宝している。だが便利になると、すべてに目をとおすことは不可能なので、取捨選択する能力がより求められるようになるだろう。

      関連情報

  Google図書館プロジェクト 世界中の書籍の図書カード カタログ
  Google ブック検索 書籍の全文を検索して、ユーザーの興味にあった書籍を見つけ出し購入できる場所や貸出先を案内するサービス

  Google、ブック検索で慶応義塾大学図書館と連携--図書館はアジアで初の参加 CNET Japan
  “Google図書館”と自治体の行政資料公開 日経パソコン

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2007.07.17

柏崎刈羽原発、海水への「放射能漏れ」

  

東京電力が放射能漏れを確認したのは16日午後6時20分ごろ。にもかかわらず記者会見で公表したのは午後10時すぎで、しかも、同社が午後8時すぎに地元報道機関にファクスで送った広報文では「外部への放射能の影響はありません」としていた。

  夜も仕事をしていたのでニュースをチェックしたのは午前2時すぎだったが、朝日新聞のこの記事を読んで自分の目をうたがった。放射能は肉眼で見えないだけに我々国民は「放射能漏れなし」という発表を信じるほかはない。

  では「人体に影響がない」という発表に間違いはないのか。朝になれば「間違っていました」などと訂正されることはないのか。もう嘘はごめんだ。


       追加 2007 07 18

  柏崎刈羽原子力発電所で見つかったトラブルは、地震当日に発生した変圧器火災や放射能漏れを含み計約50件と発表された。7号機では、放射性のヨウ素、クロム、コバルトが検出されている。詳しい情報は読売新聞の柏崎刈羽原発、全7基でトラブル50件…地震対策見直しへで。

  耐震設計の甘さが浮上しているが、過去に調査していないのだろうか。「漏れた(放射性物質の)量は、ラドン温泉に例えると約6リットルにすぎない」と言われてもそれだけでは納得できない。日経BPにはつぎのような記事がのっていた。柏崎原発の被災を許した大ポカ答弁書で3年前に新潟県中越地震が起きた際に当時の小泉総理が柏崎原発に関して提出した答弁書で、耐震設計を見なおす必要がないと述べたことが指摘されている。

  避難所で夜をすごしている人々、倒壊した家屋、亀裂のはいった道路等の映像を見るにつけ、これ以上被害が広がらなければいいと思うし、地震対策の重要性を考えずにはいられない。

  

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2007.07.15

ボルドー ユネスコ世界遺産に認定される

Bordeaux


  フランス南西部に位置するBordeauxボルドー、Port de la Lune 月の港がニュージーランドで6月28日に開かれた選考委員でユネスコの世界文化遺産に登録された。日本人にとってはボルドーワインの生産地として知られている場所だ。Patrimoine mondial Bordeaux に詳しい情報がのっている。

    Port de la Lune 月の港と呼ばれている理由はガロンヌ河が三日月形にカーブしているため。古典的な建築物と近代的な都市開発の調和した景観が評価された。対象地域は同市の半分にあたる1810ヘクタールで、エリアには350以上の建造物、147ヘクタールの保全地区、サンティアゴ・デ・コンポステーラ巡礼路として1998年に世界遺産に登録済みのサン・タンドレ、サン・ミッシェル、サン・スーランの3教会が含まれている。

Le centre historique de cette ville portuaire située dans le sud-ouest de la France représente un ensemble urbain et architectural exceptionnel, créé à l'époque des Lumières, dont les valeurs ont perduré jusqu'à la première moitié du XXe siècle. Paris exclu, c'est la ville française qui compte le plus de bâtiments protégés. Elle voit aussi reconnaître son rôle historique en tant que centre d'échanges d'influences sur plus de 2000 ans, en particulier depuis le XIIe siècle du fait des liens avec la Grande Bretagne et les Pays Bas. Les plans urbains et les ensembles architecturaux à partir du début du XVIIIe siècle font de la ville un exemple exceptionnel des tendances classiques et néo-classiques et lui confèrent une unité et une cohérence urbaine et architecturale remarquables. Son urbanisme représente le succès des philosophes qui voulaient faire des villes un creuset d'humanisme, d'universalité et de culture. UNESCO
    世界遺産に選ばれて大喜びしているのは市長のAlain Juppé アラン・ジュペ氏だ。この慶事にボルドー市民全員を招待して世界遺産登録を祝う祭りが行われた。きっと年代もののおいしいワインをあけてお祝いしたことだろう 。

  ふりかえればアラン・ジュペ氏の今年前半は波乱に富んでいた。ニコラ・サルコジ大統領に任命されフランソワ・フィヨン首相に継ぐ第二のポスト、環境・開発・エネルギー・運輸相として入閣したものの、すぐ後の総選挙でまさかの落選。がっくりと肩を落とした姿がマスコミにとらえられていた。ただしフランスでは大臣と市長を兼務することは珍しくなく、そのままボルドー市長をつづけていたのだ。

  余談となるが、Alain Juppé アラン・ジュペ氏ほど浮き沈みのある政治家もめずらしい。ジャック・シラク元大統領の側近として首相を務めたこともある。つねに大統領候補といわれていたがジャック・シラク氏がパリ市長だったときの汚職疑惑の責任をかぶり、貧乏くじを引かされたとちまたではささやかれている。(そのひとつがこれ。仏大統領はアンタッチャブル ?RPR職員”架空雇用”疑惑。日本語の経歴はここで。 )

  上の日本語の経歴には書かれていないのでもう少し付け加えると、彼は政界から離れていたことがある。04年に共和国連合(UMPの前身)のパリ市職員不正雇用事件で禁固18カ月(執行猶予付き)と被選挙権剥奪10年間という宣告を受けたのである。(減刑され執行猶予付禁固14カ月、1年間の被選挙権剥奪)。この判決後ボルドーの市長も辞任し新天地カナダ、ケベックの大学で教鞭をとっていた。そして昨年選挙でボルドーの市長に返り咲いたのだ。この華々しい世界遺産登録の知らせを受けた喜びは推して知るべしだ。

  le blog-notes officiel d'Alain Juppé Alain Juppé アラン・ジュペ氏の公式ブログを発見!
    Alain Juppé, battu, va démissionner du gouvernement Le Nouvel Observateur
    Bordeaux classée patrimoine mondial de l'humanité Le Nouvel Observateur
    ボルドーのみどころ フランス政府観光局 

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2007.07.13

カルナックの列石

Carnac

  Carnac カルナック(ブレイス語ではKarnag)には人工的に並べられたとしか考えられない列石群がある。紀元前4500~2000年前に存在したと思われる石が並んでいる姿は壮観。 Le Menec ル・メネック、Kermario ケルマリオ 、Kerlescan ケルレスカンの三ヶ所をあわせると3000個もの大小の石がそこにある。Menhir メンヒルというのは直立した石。写真がそうである。単独で立つものはたとえばこれこれだ。
Carnac2

  またDolmen ドルメンと呼ばれるテーブル状になった石もあちこちにある。なかでもLa Roche-aux-Fées 妖精の岩と呼ばれる有名なドルメン(ブルターニュ南東部)は大型のものだ。

    誰が何の目的でカルナックに数千の石を並べたのかはわからない。神殿がかつてあったという説が有力ではあるが、あまりに多くの石が規則的にあることから、宇宙人のしわざであると信じているひとたちもいる。いずれにしてもこの気の遠くなるような作業を行った者がいることだけは確かだ。本当のことは石にたずねるしかないが。

  Carnac (Wikipedia)

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2007.07.12

ヨーロッパ旅行が当たるTGV東線開通記念キャンペーン実施中 !

  レイルヨーロッパカフェ Rail Europe Cafeが表参道ヒルズにオープン。期間は2007年7月12日(木)~22日(金)の10日間です。

名  称 Rail Europe Cafe @表参道茶寮
(レイルヨーロッパカフェ アット おもてさんどうさりょう)
期  間 2007年7月12日(木)~22日(日)
全日10:00~23:00(ラストオーダー22:00)
場  所 表参道茶寮(表参道ヒルズ 本館1F M112) 
渋谷区神宮前4-12-10 TEL03-5772-0309
主  催 レイルヨーロッパ/表参道茶寮
特別協賛 シャンパーニュ・ニコラ・フィアット
後   援 フランス政府観光局/ドイツ観光局/スイス政府観光局/ルクセンブルク政府観光局

  カフェの外観はSNCFフランス国鉄とRail Europeレイルヨーロッパのイメージカラーである赤を基調に装飾。内部ではクリスチャン・ラクロワがデザインしたTGVの様子もわかります。2007年7月に、長年待ち望まれていたフランス東部線が開通。パリーストラスブールは2時間20分(これまでは4時間)されました。1等車ではWI-Fiによる無線LANサービスにも接続可能です。

  店内のモニターではヨーロッパの歴史ある街並みや美しい自然の映像を見ることもできます。さらにこの期間に来店するだけで仏大統領の公式晩餐会に採用されたこともあるシャンパーニュ地方の代表的なシャンパンメーカー、CHAMPAGNE NICOLAS FEUILLATTE シャンパーニュ・ニコラ・フィアット社のシャンパンがふるまわれます。1976年創業のメーカーですが、非常に高い評価を得ています。詳しくはこちらから

   お酒が飲めない人にはオリジナルグッズをくれるそうです。またフルボトルのシャンパンやワインなど豪華な景品が当たる抽選会もあるそうですから遊びにいきましょう。

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2007.07.11

フランス 2007年夏のフェスティバル情報

  学校が休みにはいっているフランスはバカンスシーズンまっただなか。すでに観光客でにぎわっています。毎日お祭り状態なのですが、何があるのか知りたいですよね。

  Le Guide des Festivals Tous les festivals de l'été 2007 音楽、映画、演劇、ダンス、スペクタクル、芸術、文化、グルメなどの総合検索ができます。ただしフランス語のみです。こちらが現在行われているリストです。それぞれの地域、町、日付などで検索できます。

  Bretagne Le Guide des Festivals 2007 ブルターニュの情報 こちらもフランス語のみ。月別の情報はこちら。(表示は7月分のフェスティバル情報にしてあります。カレンダーをクリックすれば、月別に表示できます)。

  とりあえずクリック。これをフランス語から日本語にネットで翻訳するには、Infoseek マルチ翻訳が便利。関西弁にすることもできますよ。

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2007.07.07

フレンチブルドッグとブルドッグは飛行機にのれない

     テレビのニュースを見ていたら、Le Bouledogue Françaisフレンチブルドックの話題になりました。フレンチブルドックとはイギリスの小型犬ブルドックがフランスで改良され生まれた犬種。はじめはネズミ駆除犬として商人たちに飼われていたようですが、しばらくすると愛玩犬として定着したのです。

  その特徴はがっしりした体格とユーモラスな顔。どんな顔か思いだせないかたはgoogle photoでさまざまな毛色のフレンチブルドックを見てください。

  ニュースではJALがフレンチブルドッグとブルドッグの輸送受託を中止(Pet Walker.jp)したことを報道していました。今月20日から実施されます。

株式会社日本航空インターナショナルグループの貨物サービスブランドのJALカーゴは 20日からフレンチブルドッグとブルドッグの輸送受託を中止すると発表。受託手荷物扱いを 含む国内・国際線全便となっている。2種については温度・湿度のなど航空輸送の影響を 受けやすい。鼻が短いことから高温環境下での体温調節が困難。「安全に輸送する観点」 から受託中止するものとした。飛行機で運ばれたフレンチブルドッグが熱中症で亡くなるなど、 毎年死亡事故も起きている。

  専門家のコメントも続いていました。この犬のように鼻が短い犬種は体温調節がうまくできず、移動中に衰弱してしまうことがあるそうです。飛行機の中という特殊な環境では犬たちは興奮してしまいます。すると体温が上がるのですが、それが下げられなくなってしまうのだとか。全日空でも5月18日から国際線全便でブルドックやパグボクサー、シーズー、テリア等の短鼻犬を受託中止しているそうです。JALでも今後シーズー、テリアなどの項目が追加される可能性があります。

  フランスではたいていの家族が犬も連れてバカンスに行きます。ホテルもペットと泊まれるところが多くあります。自分の車で移動することが多いのですが、一緒に飛行機に乗ることもできます。JALのように犬種によって禁止されているかどうかはわからないので注意しないといけませんね。

  JAL特定犬種(フレンチ・ブルドッグおよびブルドッグ)お預かり中止に関するお知らせ グループ内の国内線、国際線全便で中止です。

  全日空AVI 短鼻犬のEMBARGOのご案内 短鼻犬 / All Brachycephalic(Short-Nosed) Dogs 例) ブルドッグ・ボクサー・パグ・シーズー・テリア等

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2007.07.04

コンペル城で円卓の騎士たちの展示会

 Chateau_de_comper
  ブルターニュには魔力を秘めた森が数多くある。そのひとつがLa forêt de Brocéliandeブロセリアンドの森だ。これまでにも何度かふれたことがあるが、ブルターニュに残るアーサー王伝説の重要な舞台となった森である。伝説の中でアーサー王と並び称される騎士の中の騎士、Lancelot du lac 湖の騎士、ランスロ(ランスロット)は、上の写真のChâteau de Comperコンペル城前の湖で妖精ヴィヴィアーヌに育てられた。

  戦いに巻き込まれ王であった父親が戦死。母親はまだ幼いランスロを連れ、追手から必死で逃げていた。疲れがでてふと目をはなしたすきに、湖の妖精がランスロをさらい湖の底に潜んでしまう。そこには七色に輝く水晶の城があった。ランスロはそこで成長し、やがてアーサー王の宮廷におもむき円卓の騎士に列せられたのである。

  アーサー王と甲乙つけがたいほどの剣の腕と王に対する忠誠心の深さから「最高の円卓の騎士」となったランスロ。しかし運命は2人の英雄を引き裂くことになる。ランスロは主君であり、親友だったアーサー王の后グィネヴィアを恋してしまったからだ。この恋はやがて、アーサー王の宮廷をも二分するいさかいをまきおこしてしまうのである。
Table_ronde
  La forêt de Brocéliandeに関しては田辺保さんが実際に何度も現地に足を運び、素晴らしい解説書ケルトの森・ブロセリアンドを出版されている。またMyrdhinミルディンによるケルティックハープの弾き語りメルランの生涯はいつも聴いているが少しもあきがこない。

  このChâteau de Comperコンペル城にはLe Centre de l'imaginaire arthurien アーサー王物語研究センターが設けられていてアーサー王伝説の常設展示と企画展がいつも見られるのだが、今年のテーマがLes Chevaliers de la Table Ronde 円卓の騎士たちなのである。私は4月にこの展示を見てきたが、ファンにとってはたまらない魅力がある。ケルティックハープの弾き語りや森のガイドツアーなど夏のイベントはこちらからチェック。

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壊れちゃった?

  NECのパソコンを購入したのはほんの1週間前のこと。ところが今日の夕方、使用中に突然ネットにつながらなくなった。新しいとはいえ、いろいろなネットページを開き、同時に大きなファイルを見ようとしてフリーズしてしまうことはすでに体験していた。

  でもそれとは様子が違う。FirefoxやThunderbird、そしてInternet Explorerにもつながらない。前のパソコンXPも並行して使っていたので、こちらにLANケーブルを差し込むと普通に使用できた。とりあえずウイルスとスパム検索を実施すると、Officeにセキュリティホールがあるという緊急表示がでた。

  どうなっているのか原因はよくわからないまま、指示のとおり実行して再起動。すると、ありがたいことに元のようにネットにつながった。前のパソコンが動いたのでパニックにはならなかったが、一瞬初期不良ではと疑った。とりあえず短期間で復旧してひと安心だ。

     追加

  朝、早く目がさめたので5時半からパソコンを開いている。すると9時前にまたエラー。「サーバーは接続を拒否」とでて、ネットにはつながらない。TmProxy.exeが原因だ。古いパソコンで調べてみたら教えてgooに説明があった。

  ウィルスバスターが関連しているようだ。ウィルスバスター2007がお試しでプレインストールされていたので、それをそのまま使用している。一度だけならいいが、何度もとなると困ってしまう。昨晩は確かにたくさんのネットをたちあげていたが、今朝は3つだけ。これまでウィルスバスター2006とXPでは何の問題もなかったので驚いている。どうしたらいいものやら。

  さらに追加。このトラブルはウィルスバスター2007の家庭内ネットワーク設定が間違っていたのが原因だったようだ。設定を変更したら、途中で終了することはなくなった。

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2007.07.01

仏下院、オープンソースのUbuntuを選択

  フランスのAssemblée Nationale下院は6月から、下院議員577人やアシスタントなど合計1154台のコンピューターのOSをWindowsからUbuntuに移行した。多くのLinuxディストリビューションの中からUbuntuを選んだのは使いやすいからで、スペイン議会での導入例を参考としたもようだ。WebブラウザはFirefox、電子メールはThunderbird、オフィスソフトはOpenOffice.orgを使用する。

  移行プロジェクトの予算は8万ユーロほどかかるが、全体の経費が節減できると判断。フランスでは2005年からla Gendarmerie nationale国家憲兵隊が7万台のコンピューターにOpenOfficeを採用しており、下院がUbuntu採用にふみきった理由のひとつとなった。

  このUbuntuは最近ヨーロッパでもシェアを伸ばしているようだが、私には初耳だったので調べてみた。セキュリティに配慮して設計されていて、デスクトップおよびサーバーの無償セキュリティアップデートが、少なくとも18ヶ月間。長期サポート(LTS)版を利用すれば、デスクトップについては3年間、サーバーについては5年間に渡り提供というのはすごい。またCD-ROMから起動することができハードディスクにインストールしなくても使えるのも魅力がある。


Ubuntu(ウブンツまたはウブントゥ)て何?

Linuxベースのオペレーティングシステム。マン島に本拠を置くCanonical, Ltd.がスポンサーとなったコミュニティで作られている。ラップトップ、デスクトップ、そしてサーバに利用できる。このOSには、Webブラウザ、プレゼンテーション作成、文書作成、表計算、インスタントメッセンジャーなどのアプリケーションが含まれる。
Ubuntu Japanese Team 日本におけるローカルコミュニティチームによるWiki、メーリングリスト。日本語ローカライズ版を配布。
Ubuntuにおけるセキュリティ
Ubuntuに関する書籍、DVD 
Ubuntuの創始者であるMark Shuttleworthマーク・シャトルワース氏は2002年に2000万ドルを支払って宇宙飛行したことでも有名  インタビュー(仏語)

OpenOffice.orgて何?

ワープロや表計算などを含むフリーのオフィス統合環境。アメリカSun Microsystemsの有料オフィス統合環境「StarOffice」から一部機能を省いてオープンソースで開発されている。「Microsoft Office」と操作性やデータの互換性がある。また「Word」や「Excel」などのファイルを読みこんだり書きこみもできる。ワープロソフトの「Writer」、表計算ソフトの「Calc」、プレゼンソフトの「Impress」、ドローソフトの「Draw」、データベースソフトの「Base」、数式エディターの「Math」の6つのソフトを総称したもの。
OpenOffice.org日本ユーザー会 
Mac、Linux、Windowsに感染するOpenOfficeワーム--セキュリティ企業が警告
OpenOffice、Mac対応アルファ版をリリース(CNET Japan) クラッシュデータを破壊する恐れがあると警告表示

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