ガロ語のコメディアン Roger&Fred ロジャー&フレッド
ガロ語のお笑いコントを披露しているのはRoger&Fred ロジャー&フレッド。観客はおなかをかかえて大爆笑だ。家庭内の日常生活がテーマなのでガロ語がわからなくても動作を見ているだけでも笑える。二人はガロ語がわからない観客のためにフランス語も取り混ぜながら演技する。以前ここに書いたことがある。
その後も何度か会う機会があったので即興なのかとたずねると「地元で語り継がれてきた話をもとにしてちゃんと台本をつくっているよ」と答えてくれた。驚いたことにずっとコメディアンだったわけではなく学校の先生だったとか。私の持っているCDはこれ。ホームページRoger&Fredを開くとさっそくガロ語の音声がお出迎えしてくれる。
ブルターニュではフランス語以外に2つの異なる言語が存在する。Bretonブレイス語(ケルト語族。世界言語博物館にわかりやすい説明がある)とGalloガロ語(ガロ語はラテン語のくずれたもの。ケルト系ではない)である。Bretonブレイス語のことはこのブログでも何回か書いているがGalloガロ語についてはあまり書いてこなかった。Galloガロ語なんて言葉があること自体、私も現地に行くまで知らなかったからだ。
話されていた地域はブルターニュの西部、Basse BretagneはBretonブレイス語、東部Haute BretagneはGalloガロ語に大きく分かれている。分布地図はこちら。歴史的な流れについてはブレイス語の未来をつくる(レナ・ルアルンさんの講演要旨)を参照。Gallo(Wikipedia Fr)の説明によるとオキシタン語(南仏)とにているそうだ。また中世、第一次十字軍のころに使われていたとある。
でも今ではほとんど用いられていないので、このままでは近い将来消滅する可能性がある。堅苦しい勉強はきらいでもRoger&Fred ロジャー&フレッドのコントなら大丈夫。生で見ると楽しいのだ。二人のスケジュールをチェックして会いにいこう。
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