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2007.08.05

蒼い聖母ご出現の地 Pontmainポンマン その5

Pontmain_c

  母親Victoire ヴィクトワールが何も知らずに納屋のそばにやって来ると、ジョゼフは手をたたきながら叫んだ。「ああ。なんてきれいなんだ。なんてきれいなんだ」と。あわてた彼女はジョゼフの腕をたたくと、静かにするようさとした。夫のCésar セザール同様に彼女にも何も見えなかったからだ。それでも信心深いヴィクトワールは戦争に行っている息子オーギュストの身によくないことが起きたのではないかと心配になった。

  しかし子供たちは悲しんでいなかったし、兄ではなく女性の姿だというので、急に聖母マリアではないかと思った。そこでcinq Pater et cinq Aveというお祈りをかかさないようにと言った。近所の人たちが外に出てきて、何をしているのかとたずねた。セザールは「何でもないよ。子供たちが何かを見間違ったみたいだ。私たちには何にも見えないのだから」と答え、家族で納屋に戻ると4人揃ってお祈りをした。
 
  ヴィクトワールはもう一度子どもたちに確認したがずっと同じようにそこに見えるというので、眼鏡を取りに家にもどり、召使のLouise ルイーズをつれて戻ってきた。眼鏡をかけても、子どもたちと同じ女性は大人の目には見えなかった。「エニシダをはやく折りたたんで。嘘つきなんだから」としかられ、ジョゼフはびっくりした。こんなに冷たい言葉を聞いたことがなかったからだ。すぐに仕事を終えた兄弟たちはそこにいたかったのだが、夕食のスープを食べるよううながされ、何度も振り返りながら家にもどった。それはわずか15分くらいの出来事だった。

  少年たちは大急ぎで立ったまま夕食をすますと、雪の降る中をもとの場所にもどりひざまづいてお祈りをした。女性の背丈はシスターのヴィタリヌさんくらいだった。「お母さん。シスターに来てもらおうよ」と相談し呼んできたが、シスターにも星しか見えなかった。ヴィクトワールはうなだれて、「誰にも言わないでください。息子たちの錯覚なんですから」と言うしかなかった。(写真はSANCTUAIRE NOTRE-DAME DE PONTMAIN )。

その6につづく その1はこちらから。

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