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2007.09.06

建築と歴史

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  海外を旅した時、自然の景観と溶け合ったその国独特の建物を見ると「遠いところに来た」ことを実感する。この図説 西洋建築史はメソポタミア文明から19世紀までの西洋建築をまとめたもの。7人が分担して書いている。写真だけでなく図面が載っているので、外から見ただけではわからない建物の構造が把握できる。

  2ページの見開きがそれぞれ独立した項目になっているので、興味のある部分だけ読んでもいい。「美しき田園のヴィラ」、「ドームの幾何学」、「百花繚乱のロココ」といったタイトルを見ただけでもわくわくするではないか。フランスでは革命後、王家や特権階級の屋敷や教会など、主だった建物が甚大な被害を受けた。「建築の蘇生術」では朽ちてゆくものを「どこかで人間が蘇生させてやる必要がある」と説明している。

  一度被害にあったものを蘇らせるのは、大変な困難がともなう。その過程をも含めて、建築を考えるのは意義深いものだ。ブルターニュの宝、旧高等法院Parlementの修復を毎日見ていてそう思った。炎につつまれ形を変えていく建物を、我が子のように見つめる人々。この時、私はブルターニュにはいなかった。「このままでは終わらせないというゆるぎない愛情を再確認したのは、大屋根が落ちた時だ」と後から聞いた。

  Nantesナントにあるブルターニュ公たちの城も15年間の修復工事(3年間の完全閉鎖)をへてこの春から公開された。9月末まで"Anne de Bretagne, une histoire, un mythe"という展示会が開催中なので、再び訪ねる予定にしている。城は私に中世の幻を見せてくれるだろうか。

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