ゴーガンの描いたブルターニュ
たまたまテレビのチャンネルをかえていると、コワフを身につけたブルターニュの民族衣装が目に飛び込んできた。NHK新日曜美術館「画家たちに誘われて フランス風景画紀行」という番組だった。内容は次のとおりだ。
# 鉄道網が全土に広がった19世紀のフランス。画家たちも旅をするようになり、風景画が確立した。モネ、ゴーガン、セザンヌらの絵画と描かれた土地との関係を紹介する。ゴーガンはポン・タヴェンで創作活動を行っていて、ブルターニュの風俗を描いた作品も多い。私がたまたま見たのはパルドン祭の映像だった。これは年に一度、地元の教会で日ごろの行いを振り返り、罪を懺悔するというキリスト教、カトリックの宗教祭だ。ケルトと関係はない。
# 19世紀フランス。道路や鉄道など交通網が発達して旅が身近になり、携帯可能な画材も誕生した。画家たちはパリのアトリエを離れて旅に出るようになり、今まで知らなかった“風景”との出会いに創作意欲をかきたてられた。そして「風景画」が確立し、その中から印象派やそれに続く20世紀の美術の潮流が生まれていった。モネ、ゴーガン、セザンヌらの絵画と、描かれた土地との関係を紹介する。
ごく一部しか見ていないし、録画もしていないので、正確な表現でないことは先におことわりしておくが、映像の説明だけ聞いていると、「パルドン祭はケルトの祭である」というふうにとれるようなナレーションだった。ブルターニュの出来事が何もかもケルトと結びつくわけではないので、誤解しないでほしい。
参照
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コメント
ポンタヴェンはツアーに必ず入るので、ポンタヴェンで売っているクッキー「ガレット」とそば粉の「ガレット」はカタカナ表記では同じになってしまうため、現地でよく年配のお客さまの混乱を招きます。スペルまで入れるほどのことでもないので、パンフレットにも書きづらいですし・・
黄色いキリストのトレマロ教会の梁のあの顔たちは、年代は異なりますがアイルランド中部から西部にかけて見られる古い教会の正面を飾る装飾にたいへん似ていて、なにか関係があるのかなぁって気は以前からしていました。
NHKさんはパルドンのコワフでケルトと結びつけたのでしょうか? あと、セザンヌ氏は「旅」って感じじゃないですよねぇ。実家の近くに「引きこもり」のイメージですが・・
先日のご教示いただいたメンヒルですが、考えてみるとありえない装飾が刻み込まれていて、あきらかにドラマのロケのための人工的なものと思います。
ドラマには、それなりの規模のホテルやお土産屋さんが出てくるので、よく考えればベル・イルしかありえないって、わかっても良さそうなものでした。ミステリーは楽しんだのに、自分の推理力はゼロですね。毎回でてくるブレストの港から船で島へ渡るシーンのトリックに見事に騙されました。
投稿: 照沼一人 地球浪漫紀行 | 2007.10.13 12:42
こんばんは
どちらも綴りはGaletteです。辞書には「円くて平たいビスケット、クッキー、パイ」と書いてありますね。「愚か者」なんていう意味もあります。
中世の教会はおもしろい彫刻がたくさんあります。ボーヌのホスピスの梁にも、人の顔がありました。
投稿: 市絛 三紗 | 2007.10.15 21:36