前例のない現職大統領の離婚劇

現職大統領の離婚が公式に発表されたが、国民は冷静に受け止めていた。この夫婦が数年前から別居状態であったことを誰もが知っていたからだ。サルコジ大統領は離婚に対しての記者の質問にも具体的なことは語らず、マスコミに八つ当たりする有様。
選挙期間中も戻ってこなかったセシリア夫人が大統領に選ばれた夜(新大統領決定の夜、参照)に帰ってきた。プライベートジェットでマルタ島に飛び超豪華クルーザーに乗ってひさしぶりの家族団らん。サルコジ氏は大統領の権力を国民にではなく妻に誇示して、何とかつなぎとめておきたいとあがいているようだった。しかし居所を隠して雲隠れしたものだから、スクープされ途中で帰らざるをえなくなった、
夏のヴァカンスもシラク元大統領夫妻のように南仏Le fort de Brégançon ル・フォー・ド・ブレガンソンにある別荘ですごしていれば何の問題もなかった。それなのにわざわざアメリカまで出向き、44000ユーロもする
実業家の別荘に招待(Deux riches familles ont payé les vacances des Sarkozy)してもらった。おまけにカヌーを漕いでいる写真の贅肉まで修正されていたことが発覚。大恥をかくはめになった。そのような恨みが積もってノーコメントとなったのだろうか。
それでも商魂たくましい女性誌Elleは発売日を2日も前倒しして、セシリア元大統領夫人の特集を組んできた。ニュースを検索しようとフランスのYahoo(2枚の写真はクリックすると拡大)を開くと、Elleの広告が出ていた。いつインタビューしたのかと考えてしまう。
フランスで国の元首が離婚したのは「フランス人民の皇帝」ナポレオン・ボナパルトがジョゼフィーヌと1908年に離婚してから約2世紀ぶりのこと。大統領制度となってからははじめてだ。だが王制だったころは結婚の取り消しをしたり、それでも無理なら王妃を幽閉してしまったりと好き勝手にしていたのだから、たかが離婚くらいで騒ぐほうがおかしいのだろうか。
Cécilia : "Nous n'avons jamais menti" TF1のニュース 「我々はうそをつかなかった」とセシリアさん。
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