狩りにかかせないTrompe de chasse 角笛
フランスの森には多くの野生動物がすんでいる。これらの森では銃を用いた狩猟が盛んに行われている。私も友人に連れていってもらったことがある。藪の中を歩いて擦り傷だらけになったことを思い出した。一方で猟犬と馬で獲物を追い詰める中世さながらの狩りも続いている。
歴代の王たちにとって欠かせない娯楽だった狩猟。深い木立をかき分け逃げてゆく鹿やイノシシ等の獲物を数十頭の猟犬が追いつめてゆく。そしてその後を馬に乗った騎士たちが続く。この時互いの意思確認に使われたのがTrompe de chasse 角笛だった。時代と共に動物の角、木、そして銅や真鍮製へと素材は変化した。その長さは4、5メートルもあるというからびっくりだ。3回半巻かれているのであまり大きく感じない。写真はナントで行われていた角笛の演奏の様子だ。
そして狩猟シ-ズンの秋から冬にかけて、gibier ジビエと呼ばれる野禽類が食卓を彩ることになる。ジビエを料理するのはたいてい男性。自分でしとめた獲物の毛をいそいそとむしっている姿をよく目撃した。イノシシのステーキをごちそうになった翌日は精がついたような気がした。
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