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2007.11.27

ウサギにまつわる話

Lapin

    近年日本の森林ではシカやウサギの個体数が増加、食害が広がっているという。これらの動物がせっかく植えた苗木や貴重な植物を食べてしまう被害が増加している。また針葉樹は表皮を食べられると枯れてしまうので、森には防護ネットがはりめぐらされているのが現状だ。
Patte_lapin

  「ウサギを捕獲して食べたらいいのに」というと、「日本では食べる習慣があまりない」という返事。フランスではスーパーでも鳥肉の横にウサギ肉を売っているので、獲ったら売れると思っていたがそうではないようだ。写真はフランスで食用に飼われているウサギだ。田舎では自宅にこのようなケージを設けていることが多い。(ブルゴーニュ地方で撮影)

  それからフランスの土産物屋ではウサギの足を売っていることを思い出した。それは「幸運をよぶ」縁起物として扱われていた。

  ウサギが縁起の良い動物として信じられている理由は、B.C. 600年以前にさかのぼる。当時の西ヨーロッパでは、精霊が動物の体の中に宿ると信じられ、人間自身もある種の聖なる動物の子孫だと考えられていた。

 ウサギが特に縁起がいいと思われる根拠は、まず地下に穴( burrow) を掘って暮らしているため、動物の体に宿ると言われている地下の霊と交流している。もう一つは、ウサギは非常に多産 (prolific) であること。これは、霊がウサギを健康と繁栄と豊穣のシンボルにさせていると信じられていた。

 そこから「ウサギは縁起物(luck)」と思われるようになった。中でも、ウサギの足は小さくて簡単にしなびることから、この部分を人々がお守りとして持ち歩くようになった。持ち歩くのは、特に左の後ろ足(its left hind foot) だそう。 幸運を招くお守りの話

     調べてみると、ほかにもいろいろな言い伝えがあることがわかった。
 *満月の夜に左のポケットに入れておくと幸運が訪れる。
 *魔女はウサギに変身していたので、ウサギの足を持つ人間は魔女に打ち勝ったことを証明するものだった。
 *ウサギは眼を開けた状態で生まれるので、その眼は邪眼に対する防護の力を与える。
 *劇場で化粧のときに使うパフとして使われていた。 転じて緊張を和らげ、舞台を成功させると考えられていた。
 *イギリスのウェールズ地方では、赤ん坊の洗礼時に幸運を祈り赤ん坊の頭をラビッツ・フットで擦る習慣がある。
 *作家ヘミングウェイはお守りとして右のポケットにトチの実とウサギの足を入れていた。
 *サッカーのスペイン1部リーグの「セルタ・デ・ビーゴ」は、勝利祈願に「あなたのニンニク、聖なる水、ウサギの足またはウサギまるごとをチームの事務所に持って来て・・・」とサポーターに呼びかけた
  
  ビジュアル版 世界お守り大全

  だがそれだけではなかった。「ウサギはケルトと関わりがある」らしいのだ。これについてはまだ詳細がわからないが、現在手元にある資料でわかることを続けてお伝えしたい。
  

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